家具のトレンドは有機的デザイン。暮らしのなかにインスピレーションと癒しを

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTDIY天然素材 木のテーブル

ここ数年のインテリアのトレンドは「有機的なデザイン」。自然界のもの、例えば植物などにインスピレーションを受けた曲線的なデザインが人気となっています。

イメージ

◆丸みがあって素材感重視の「有機的デザイン」

 

毎年4月にイタリアで開催される家具の祭典「ミラノサローネ」。

会場では曲木加工された天然木のテーブルセットや、丸みを帯びたデザインのソファが注目を集めていたのだとか。曲木のカーブや丸いフォルムなど、柔らかさがあるデザインが最新のトレンド。素材感も重視されていて、タオル素材やコーデュロイなど思わず触れてみたくなるようなものが数多く出品。日本の伝統的な素材・い草を使った家具なども展示されていたそうです。

ふんわりした座り心地とさわりたくなるコーデュロイ生地が人気の「CONNECTテーブル付きソファ」

 

自然の中には、人間がつくり上げることができないような緻密なデザインがいたるところにちりばめられています。植物の葉脈や昆虫の羽の模様、水の波紋など、自然のデザイン美にふれるとなぜかリフレッシュできたり、自然とふれあってリラックスできたりという経験はみなさんにもありますよね。

それは、自然界からのエネルギーを受け取り、壮大な自然の中のミクロの世界をのぞき見て新しいインスピレーションを受け取っているからともいわれています。

 

 

◆サステナビリティを重視した素材

イメージ

 

素材そのものが重要視されているという点も、今の時代を反映している気がします。先ほども書いたように、タオル素材や、い草以外にも木材、テラコッタ、リネンなどオーガニックなものがトレンドの中心に。

さらに、サステナビリティを意識している点も押さえておきたいところ。適切なメンテナンスで長期間使えるレザーや、リサイクル素材にも注目が集まっています。

自然の素材は手触りがよく、ふれたときにホッと落ち着きますよね。そんな家具を暮らしのなかに取り入れることで、よりリラックスできる空間を演出するというのが今のトレンドなのです。

 

◆有機的デザインを象徴する「一枚板」

ダイナミックな一枚板。自然のエネルギーを享受できるように暮らしを整えることが、癒しの空間を作る一番の方法かもしれません。@rewoodworks

 

自然の形状をそのまま生かした一枚板の天板は、有機的デザインを象徴するものといえるかもしれません。一枚いちまい違う木目、ゴツゴツした耳があったりウロがあったり…。手で触れると自然のエネルギーが伝わってくるようです。

見た目や触り心地から、人は多くのインスピレーションを受け取ります。何気なくふれているだけでも、癒されているような感覚になるから不思議ですよね。

天然木の一枚板のなかでもサステナビリティを実現しているのが、循環型一枚板「rewood」です。

厚みのある天然木の丸テーブル。今では手に入らない素材に出会えるのも「rewood」の魅力

 

使われなくなった座敷机の天板を再利用する「rewood」は、半永久的に使える素材を丁寧につむいでいく、というコンセプトのもと、たくさんの座敷机を循環させています。

何百年という長い時間をかけて成長してきた木材を伐採してつくられた座敷机。流行らなくなったからといって、簡単に捨てていいはずがありません。ストック素材をできる限り再利用して乱伐を防ぎ、新しいアイデアで流通させる「rewood」の取り組みは、今改めて注目されています。

サステナビリティが新時代のトレンドであるならば、「rewood」はまさにその象徴ともいえるプロダクトだといえます。

一枚板とスチール製の足の組み合わせがスタイリッシュ。「rewood1500 テーブル」。トレンドにも左右されない魅力があります

 

******************

“トレンド”と書いてはみたものの、実際のところ有機的デザインは流行に左右されにくい印象もあります。たとえば、建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの「有機的建築」思想は、時代を超えて今も色あせていません。人間の根幹には自然に触れていたいという自然回帰のような思いがきっとあるんだろうな、と感じます。

昔々、山や森に囲まれていた暮らしから何千年も経った現代の人間。ビルやコンクリートに囲まれた現代にせめて身近に自然を感じていたいと思うのは、人としての根幹、もっというなら動物的本能のようなものなのかもしれませんね。

イメージ

 

 

御神木って何? 白蛇が住む御神木と伊勢神宮の御神木の話

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT天然素材 木のテーブル木曽五木

 

神霊が宿るとされる御神木

神社に行くと、木の幹にしめ縄を張り巡らせてあったり、柵が設けてあったりしますね。一般的には神社の境内にあり、神聖視されている樹木のことをいいます。

 

イメージ

 

御神木と聞いて、愛知県名古屋市の熱田神宮の「大楠」を思い出しました。熱田神宮は三種の神器のひとつ「草薙剣」を祀る神社として有名ですが、境内には大きなクスノキが茂っています。

なかでも「7本楠」という、ひときわ大きなクスノキが7本あるのはご存知ですか? 参拝客が目にすることができるなかで一番大きなものは手水舎の傍にある「大楠」。樹齢1000年以上といわれるその姿には神気を感じます。弘法大師のお手植えともいわれているこの「大楠」。幹の中には白蛇が住んでいて、時折顔を出すそうです。なんでもこの白蛇、神の化身とも言われていて、見かけると金運があがるという言い伝えもあるのだとか。

イメージ

 

残念ながら、私はいまだに白蛇を拝んだことがありません…。

「大楠」の根本には、卵のお供えが置かれています。白蛇がおなかをすかせて卵を食べにくるときが、顔を見られるチャンスかもしれませんね。

イメージ

伊勢神宮の御神木の行事

御神木絡みでいえば、来年は20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮ですね。社殿と神宝を新調し、大御神を新宮へ遷すという一大イベント。9年の歳月をかけて行われる神宮最大の行事です。

来年の式年遷宮に向けて、御神木のお祭りがすでにスタートしています。

新宮用のご用材の安全な伐採を祈祷する「山口祭」、正殿の心御柱(しんのみはしら)用の御神木の神を祀る「木本祭(このもとさい)」、御神体を納める器に使う檜を伐りだす「御杣始祭(みそまはじめさい)」、伐採されたご用材を曳き入れる「御樋代木奉曳式(みひしろぎほうえいしき)」など、全部で10の御神木に関するお祭りや行事が執り行われます。

 

「御木曳行事」は遷宮諸祭・行事の中で最もにぎやかとされる行事です

 

その後、「鎮地祭」、「後鎮祭」など、社殿建築に関する行事が14、「御装束神宝読合(おんしょうぞくしんぽうよみあわせ)」から、最後の「御神楽(みかぐら)」など9つある神還しの儀式を合わせ、全部で33ものお祭りと行事が行われます。

御神木の行事、「御木曳(おきひき)行事」は、遷宮一連の祭事のなかでも、最もにぎやかな行事。市民が参加できる数少ない機会というのもありますし、全国から見物客もやってきて盛り上がるそうですよ。

「御木曳行事」の際、御神木はこの五十鈴川を川曳して運ばれます

 

ちょっと気になった御神木についてのお話でした。

 

**********************

 

ちなみに、CONNECTにも「御神木」があるんです。もちろん通称ですが、特別なパワーに敬意をこめて「御神木」と呼んでいます。

CONNECTの「御神木」

 

樹齢1500年以上の木曽檜の巨木。樹齢を重ねた木は包み込むような柔らかさと特別なエネルギーが宿っているなぁと感じます。

木肌に触れるだけでエネルギーを感じたり、癒されたりするのって「木」ならではの感覚なんじゃないかな~と思っています。

 

そんな御神木も、環境の変化や腐朽によって厳しい状況になっているものもあり、伐採するか否かの決断を迫られているものもあるそうです。。

2020年の「令和2年7月豪雨」で、岐阜県瑞浪市「大湫神明神社」の樹齢約670年のスギが倒木したのが思い出されます。地盤が緩んだことも原因のひとつではあるけれど、それだけでなく根の体積が幹に比べて小さく経年腐朽などの要因も加わってバランスを崩したという見方もあるようです。

イメージ

 

ご神木が置かれている環境も厳しいのだなと感じてしまいました。そんななかで1000年以上樹齢を重ねているって、もう奇跡に近いことなんじゃないかとすら思ってしまいますね。

 

 

【参考】

熱田神宮「大楠」

https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/about/keidai/keidai22.html

 

伊勢神「式年遷宮」

https://www.isejingu.or.jp/sengu/the62nd/

 

伊勢御遷宮委員会

https://isesengu.jp/okihiki/index.html

 

CONNECT Instagram

https://www.instagram.com/connect.interior/

 

初心者でもできるウッドプランクの魅力とは?

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTDIYリビング空間に合う暮らしの提案憧れのライフスタイル

毎日暑いですね。

私は、すでにバテバテの夏を迎えております。

ところで、みなさんは夏といえば何を思い浮かべますか?

私は、花火、スイカ、かき氷、ラジオ体操! 私は、なぜだか懐かしいシーンを思い浮かべてしまいます。

みなさんのなかには、夏といえばバーベキュー!という人も多いのでは? 私は今年バーベキューのチャンスに恵まれたら、「ウッドプランク」にトライしてみたいと思っているんです。

「ウッドプランク」とは、木の板の上に食材をそのまま載せてグリルする調理法のこと。

海外ではもはや定番の「ウッドプランク」。ようやく日本でも定着しつつあるようですが、実は私はまだ未体験なのです。

今年の夏は、ぜひ挑戦してみたいなと思ったので、いろいろ調べてみました。

 

ウッドプランクとは

プランク=板、つまり「ウッドプランク」は木の板に乗せて焼く調理法。直接網の上に食材をのせるバーベキューと違い、木の板の上に食材を置き、板ごと焼くのが特徴です。

 

手順は、

①木の板を水に浸す。

バットなどに水を張り、木の板を30分~1時間ほど水に浸します。浸す時間は木の厚みに応じて調節してください。

このとき、水の代わりに白ワインに浸すと香りも移っていっそうおいしく仕上がります。

②食材をのせて焼く

魚や肉、野菜、パン、チーズなど、お好みの食材を木の板にのせ、上から蓋(なければアルミホイル)をかぶせて蒸し焼きにします。

 

手順といってもたったこれだけ!手軽にいつもよりワンランク上のバーベキューになりそうで、早くもワクワクです。

 

岐阜県飛騨市の「HIDA WOOD PLANK」

 

「ウッドプランク」はキャンプギア専門店やホームセンターなどでも販売されていますが、私がいいなと思ったのはコチラです。

「HIDA WOOD PLANK」 (画像提供/Newie)

 

アウトドア商品の企画販売などを手掛ける「Newie(ニューウィー)」さんの「HIDA WOOD PLANK」です。岐阜県飛騨市の広葉樹を使ったもの。「さくら」「くり」「ほお」と3つの樹種から選ぶことができます。

お手頃な価格というだけでなく、地域資源を活用したいという理念があるところにも魅力を感じました。

実は、建材や家具として利用される広葉樹はごくわずかなんです。扱いにくい小径木は、製紙や燃料用のチップとして流通するしかないのが現状でした。そんななか、広葉樹の新しい活用法として考えられたのが「HIDA WOOD PLANK」です。

森林資源に恵まれた岐阜県飛騨市(画像提供/Newie)

 

「広葉樹に新たな価値をつけて活用していきたい」という飛騨市に共鳴し、誕生した「HIDA WOOD PLANK」。製品化に至るまでのコラムもホームページに掲載されているので、興味がある人は見てみてください。

 

ホームページには、ウッドプランクの使い方やレシピなども詳しく掲載されています。こちらを参考に、みなさんもワンランク上のバーベキューを楽しんでみてはいかがでしょうか。

画像提供/Newie

「はじめてのプランクバーベキューガイド」

https://newie.jp/pages/wood-plank-beginner

 

「プランクBBQの極意! 初めてでも手軽に燻製風を楽しめるバーベキュースタイル」

https://newie.jp/blogs/column/16

 

あまりの暑さに目が回りそうですが、熱中症には気を付けつつ、涼しい山奥で夏の想い出づくりができたらいいな~と思っています。みなさんも、よき夏休みをお過ごしください。

 

 

【参考・協力】

Newie

https://newie.jp/

 

 

静岡市「駿府の工房 匠宿」で出会った隈研吾スツールと重厚な一枚板テーブル

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT天然素材 木のテーブル憧れのライフスタイル木育

里山で工房体験ができる「駿府の工房 匠宿」

源氏・今川氏・徳川氏ゆかりの史跡が残る静岡県静岡市駿河区の丸子(まりこ)。東海道五十三次の20番目の宿場「鞠子宿」として有名ですが、そこから車で5分ほどの場所にある泉ケ谷(いずみがや)というエリアを散策してきました。

▲泉ケ谷に着いたときはあいにくの曇り空でしたが、里山の自然を感じられてリフレッシュできました(筆者撮影)

 

泉ケ谷は10年ほど前に訪れたことがあるのですが、その時にはなかったおしゃれなレストランやゲストハウスなどができていて里山の自然+モダンといった雰囲気に進化していました。

今川氏に使えた連歌師・宗長がおこした寺「吐月峰柴屋寺(とげっぽうさいおくじ)」、樹齢300年以上という大銀杏の丸太が見どころの「千手観音堂」など歴史的なスポットも点在していますが、なかでもたくさんの人で賑わっていたのが「駿府の工房 匠宿」です。

▲「駿府の工房 匠宿」の施設内。建物自体も伝統工芸の技術を用いて作られています

 

隈研吾氏監修のスツールを自分の手で

「匠宿」は国内最大級の伝統工芸体験施設。竹細工や和染め、木工、漆や陶芸など、さまざまな工芸体験が用意されています。工房をチラッとのぞいてみると、楽しそうに“マイ箸”を作っている子どもたちがいたり、慣れない手つきで電動ろくろをまわしながら土を成形しているカップルがいたりと、みんな楽しそうです。

さらに奥へ進んでみると、「匠宿伝統工芸館」と書かれた場所があったので入ってみました。メインで展示されていたのは隈研吾氏が監修したスツール「タテヨコナナメ」というもの。

▲「匠宿伝統工芸館」の展示(筆者撮影)。静岡市の工芸や職人にスポットライトを当て、年に数回企画展覧会を開催。2024年6月末までは「タテヨコナナメ」の紹介展示、夏休み期間はまた別の展示に切り替わります

 

隈研吾氏と言えば、木材をふんだんに使用した建築で世界的にも知られている建築家です。2021年の東京オリンピックのメインスタジアム・国立競技場の設計をしたことでも有名ですよね。

そんな隈研吾氏が「匠宿」のために設計したのが「タテヨコナナメ」なんです。最低限の構造でできた本体に、3本の木材を取り付けて完成させるスツール。3本をどこに取り付けるのかは使用者の自由というデザインです。「匠宿」では、このスツールを自分で作ることができる木工特別体験プログラムも開設しているそうですよ。

▲3本の柱をどう組み合わせるか。考えるのも楽しい

 

HPには隈研吾氏のメッセージが掲載されています。

「子供から大人まで楽しめる『育てる』スツールをデザインしました。

最初は不安定なスツールが、木の材料を補強していくことで人を支えられる程に強く育っていきます。

一本一本は小さく強度のない木をたくさん集めて強い建物を作る、日本古来の木造技術を学び体験できるスツールです。(後略)」

▲基本構造は同じなのに、作る人によって表情が変わるのがデザインの妙

 

デザインの斬新さだけでなく、強度や使い勝手などを自ら考えるツールなんですね。

地元・静岡のヒノキを使った贅沢な質感、木の香り、そしてデザイン—。自慢したくなるようなスツールが完成しそうです。

自分が使う道具(家具)がどのような素材でどうやって作られるのかを知ることはとても有意義なこと。子どもの場合、小さなうちから実体験として身についていると、その先のモノの見方がずいぶん違うだろうな~と思いました。

 

▲工程はさほど難しくないので、お子さんと挑戦してみるのもいいですね

 

ギャラリーで目に留まった一枚板のテーブル

ほかにも、施設内にある「ギャラリーTeto Teto」では、民藝品、工藝品のほか普段使いができる日用品まで、ものづくりの粋を集めたアイテムが展示・販売されています。

お土産やプレゼントにしたいアイテムがたくさん並ぶなか、私の目が釘付けになったのは、一角にど~んと置かれた一枚板のテーブルです。

▲この存在感、実物をぜひ見てほしいです

このカーブ、厚み、なんという存在感。立派ですよね。重厚感といい、艶と色、手触りといい…。憧れのまなざしで何度も見てしまいました。

ショップの入り口には隈研吾氏デザインの「TSUMIKI」が販売されていましたよ。

▲「ギャラリーTeto Teto」の一角(筆者撮影)

 

里山の自然に囲まれて、匠の技を身近に感じられる「駿府の工房 匠宿」。

ファミリーや友達と一緒に行ってみてください!きっと楽しい体験ができますよ。

▲裸足でのびのび遊べるキッズ工房「星と森」の木育スペース。この日もたくさんの子どもたちでにぎわっていました

 

【協力・画像提供】

駿府の工房 匠宿

https://takumishuku.jp/index.html

 

【参考】

丸子まちづくり協議会

https://mariko-mk.com/

国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所

「東海道への誘い」

https://www.ktr.mlit.go.jp/yokohama/tokaido/index.htm

 

アーティスト・荒井良二さんの展覧会にて~建築廃材を使用した“名前のない家たち”~

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT憧れのライフスタイル

先日、アーティスト・荒井良二さんの展覧会に行ってきました。 荒井良二さんといえば、絵本作家として有名ですが、2012年のNHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを記憶している方もいるのではないでしょうか。

≪荒井良二さん プロフィール≫

1956年山形県生まれ。『たいようオルガン』でJBBY賞を、『あさになったので まどをあけますよ』で産経児童出版文化賞・大賞を、『きょうはそらにまるいつき』で日本絵本賞大賞を受賞するほか、2005年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど国内外で高い評価を得る。また、NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当、「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」芸術監督に就任するなど、その活動の幅を広げている。(HPより引用)

『たいようオルガン』

 

ダイナミックでカラフルな色彩や、想像力をかきたてられるような文章、一緒に旅に連れて行ってくれそうな荒井さんの作品は、子どもから大人まで幅広い人気を誇っています。 今回の展覧会「new born~いつも しらないところへ たびするきぶんだった~」では、そんな荒井さんが手がけた作品が一同に会するということで、ワクワクしながら行ってきました。

会場には、これまで手がけた絵本や原画がずらり。絵本だけでなく絵画やイラスト、音楽、舞台美術なども展示されていました。 私の背丈ほどもある大きな絵本、構想段階のプロットやラフなども展示されていて、制作の過程をあれやこれやと想像しながら会場を回っていました。

2階にあがると小さな家が展示されたスペースが開設されていました。

『旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す』 と名付けられた荒井さんのインスタレーションです。 展示スペースには、ユニークな「家」が約40点も並べられています。これは、2010年の荒井さんの作品「逃げるこども」という絵を立体作品として構成したもの。「家」には小さな男の子や女の子が住んでいて、それぞれの物語を紡いでいるようにも見えます。

“名前のない家たち”と名付けられたこれらの作品は、積水ハウス株式会社の協力のもと、すべて建築廃材を使用して作られたもの。同社が取組む≪ゼロエミッション≫の一環として、新築施工現場で分別されたコンテナ約2杯分の廃材を使って制作されているそうです。

≪ゼロエミッション≫とは、人の生活の中で発生するあらゆる排出(エミッション)をゼロに近付けることを目指す理念や手法のこと。国や自治体、住宅、食品やアパレルなど各企業が取組みを進めています。

新築の家や家具、新しいものを生み出す過程でどうしても出てしまう木端材。それをアート作品にアップサイクルするというアイデアは、近年さまざまなシーンで目にするようになりました。 以前、このブログで紹介したrewoodの「Living_bird」もアップサイクル作品のひとつです。

rewoodの「Living_bird」

建築とアートの親和性は言わずもがなですが、アートを見に行って、思いがけずアップサイクルについても考えることになった一日でした。

展示を堪能したあと、敷地内にある茶室でお抹茶と荒井さん考案の甘味をいただきました。たまにはこういう休日もいいですよね

 

【参考】

◆荒井良二「newborn」 https://arairyoji-nb.exhibit.jp/

◆刈谷市美術館 https://www.city.kariya.lg.jp/museum/exhibition/schedule/1010156.html

◆「”SEKISUI HOUSE meets ARTISTS”第二弾を開始 感性と想像力を刺激するアートのある暮らしを提案」 https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2023/20230511/

「ゴッホの椅子」。人間国宝が愛したスペインの民藝椅子

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT

オランダの画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。彼の油絵に由来する、その名も「ゴッホの椅子」と呼ばれる椅子があるのをご存知でしょうか。

民藝やインテリアに造詣の深い方なら知っているかもしれませんね。私はつい最近知りました。

フィンセント・ファン・ゴッホの銅像

 

無骨で粗削り。手作業で組み上げられる「ゴッホの椅子」

ゴッホといえば、いわずと知れたポスト印象派の画家です。

さも知っているかのように書いていますが、ゴッホ、いやアート自体数年前までさほど興味がなかった私です…。

2022年に開催された「ゴッホ展」を見に行ったのがきっかけで、ゴッホの生涯や絵に興味がわいて、どこに行ってもゴッホの文字が目に入るようになりました。

そんななか最近出会ったのが「ゴッホの椅子」という本です。正式なタイトルは「ゴッホの椅子 ~人間国宝・黒田辰秋が愛した椅子。その魅力や歴史、作り方に迫る~」(久津輪雅著:誠文堂新光社刊)。2016年に発行された本で、新しい本ではないのですがとても新鮮な気持ちでページをめくっていました。

丸太を削った脚、植物を編み込んだ座面、無骨で粗削りともいえるこの椅子。木材を生木のまま手作業で一気に組み上げるというスペインの民藝椅子で、ゴッホの油絵≪ファン・ゴッホの椅子≫、≪アルルの寝室≫に描かれている椅子に似ていることから日本では「ゴッホの椅子」という愛称で親しまれてきました。

「ゴッホの椅子」が展示されている日本民藝館(東京都目黒区)。西館開館日の第2・3水曜日、第2・3土曜日のみ見ることができます

 

1960年代に民藝運動の活動家によって日本に紹介されると、「ゴッホの椅子」はたちまち人気に。無骨で粗削りともいえる姿に魅入られた日本の工芸家たちによってさらに広められていきます。

なかでも「ゴッホの椅子」を愛してやまなかったのが、工芸家でのちに人間国宝にもなった黒田辰秋です。「ゴッホの椅子」が日本に紹介されたころの時代背景や、黒田氏の椅子づくりにかける情熱、ヨーロッパへの「ゴッホの椅子」視察旅行のエピソードなどがつづられたのがこの本なのです。

 

黒田氏が「ゴッホの椅子」の視察に訪れたスペインのグラナダ地方(イメージ)

 

「王様の椅子」、皇居の椅子をつくった黒田氏が惹かれた「ゴッホの椅子」

黒田辰秋の代表作のひとつとして本の中で紹介されているのは、映画監督・黒澤明のために作られた「王様の椅子」。厚みが9cmもあるナラの厚板が4枚も使われていて、サイズは高さ約130cm、幅85cm、奥行80cmとかなりの大きさです。背もたれには黒田氏を象徴するモチーフ“彫花文”があしらわれ、漆塗りで重厚感たっぷり。黒澤監督が座っている写真が載っているのですが、彼をがっちりと支える堂々とした佇まいは、まさに「王様の椅子」。

また1968年、黒田氏は宮内庁からの依頼で皇居の新宮殿で使うテーブルや椅子を制作。日本産、日本製の最高級品で揃えるという方針に合わせ、宮崎県産のクリを使い高価な純日本産の漆を20回も塗って仕上げられました。この時のデザインの参考になったのは中国の曲木椅子だったそうです。

 

皇居の千草・千鳥の間に置かれた黒田氏が制作した椅子宮内庁HPより

 

重厚感たっぷりな「王様の椅子」と、最高級の素材で仕上げた皇居の椅子。素朴なつくりの「ゴッホの椅子」とはまったく結びつかないように思えますが、黒田氏の椅子づくりの根底には「ゴッホの椅子」づくりが大きく影響していたようです。

皇居の調度品を制作する前年の1967年、黒田氏は「ゴッホの椅子」の故郷・スペインへ視察を決意。椅子づくりの村への視察は「創作は、歴史の積み重ねの上にあるべきだという黒田の思いからだった」(P57)と本書には書かれています。

現地で黒田氏が撮影した映像が残されています。

 

視察を終えて帰国した黒田氏はその後も、この時の映像を客人や作業員たちに披露して熱く想い出話を語っていたそうです。椅子文化が根付いているヨーロッパへの視察は、黒田氏にとって実りあるものだったことがうかがえます。

 

========================

スペインの庶民のためにつくられてきた椅子が、日本でなぜこんなにファンを増やしてきたのか。貴重な写真と資料も併せてじっくり読ませてもらいました。本の最終章では、ゴッホの椅子のつくり方まで紹介されています。

「ゴッホの椅子」を所蔵する民藝館や資料館も掲載されていたので、機会があれば実物を見てみたいな~。みなさんも、興味があればぜひ読んでみてください。

 

【参考】

「ゴッホの椅子 ~人間国宝・黒田辰秋が愛した椅子。その魅力や歴史、作り方に迫る~」(久津輪雅著:誠文堂新光社刊)

東京文化財研究所「黒田辰秋」

 

暮らしと家具の需要と変化

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTインテリアの疑問・相談憧れのライフスタイル

ニトリ、IKEA、無印良品など、手ごろな価格で家具が手に入る時代。生活スタイルの変化によって、家具の需要もずいぶんと変化したように感じます。

 

名古屋市の老舗家具店「みずのかぐ」の高橋さんと、「暮らしと家具の需要と変化」についてお話してきました。

 

 

婚礼家具の黄金期! なんでも売れた時代

 

「みずのかぐ」の創業は1960年。ちょうど日本の高度経済成長期にあたります。一般家庭に洋家具が浸透し、生活様式も洋風化、家具産業が目覚ましく成長した時代です。

学校や会社もどんどん増えて、それにつれて家具産業もピークを迎えます。

 

「当時は何でも売れたと聞いています(笑)。家具屋の黄金期だったんじゃないでしょうか。婚礼家具の全盛期もあって、洋服箪笥、整理箪笥、和箪笥の3点セットは飛ぶように売れました」(高橋さん)

戦後のベビーブームで生まれた団塊の世代と呼ばれる人たちが1970年ごろに結婚適齢期を迎え、空前の結婚ラッシュが到来したことも追い風になっていたといいます。

国民の生活水準が向上し、結婚式や新生活への投資額も大きくなるとともに、その豪華さも競うようになりました。婚礼家具は嫁入り道具のメイン。華やかで豪華なものを持たせて嫁がせるのが親の誇りでもあった時代です。

「1990年ごろ、バブル期の手前までは婚礼家具は売れていた」と高橋さん。ただその後、住まいのスタイルが変わり、家具の需要も大きく様変わりします。

 

 

LDKの浸透で家具の需要に大きな変化

 

団塊世代の結婚ラッシュと高度成長期の流れのなか、住宅不足を補うように団地が形成されはじめ、建売住宅の建築が勢いを増します。狭いスペースをやりくりするなかでLDKという間取りが広まります。

「平成に入ると完全にLDKの時代に変わっていましたね。キッチンとダイニングが一体化。リビングにはローテーブルとソファを置くという暮らしが定着したように思います。

床は全面フローリングになり、LDKのつながりのある間取りが若い人たちに好まれるようになりました。

新築の家では洋服ダンスはクローゼットに代わり、食器棚も作り付けのケースが増えて、婚礼家具はだんだん衰退していきました」と高橋さん。

「まとめてド~ンと買うというより、1点ずつ好きなものを吟味して買いたいっていう人が増えましたよね。婚礼家具は親が買ってくれるものだったけれど、今は限られた居住スペースだからこそ、自分たちの好みで決めたいという人が多いと思います。そういう人たちに寄り添った提案ができるかどうかが、家具店の勝負どころなんじゃないかな」(高橋さん)。

 

 

オリジナルブランドで勝負する時代へ

 

2020年のコロナ禍を経て、一時的なマイナス要素があったものの、家具・インテリアの販売市場は伸びています。総務省の調査によれば、家具への家計支出額は前年比を上回っていることがわかります。

 

コロナ禍をきっかけに暮らしを見直す人は多かったですよね。そうした背景から、大手量販店やネット販売に注力してきた家具店などが好調だったようです。

 

「コスパ重視の人、ブランド好きな人、個性重視の人など、好みはさまざま。多様化の時代にどんな提案ができるのかが家具店の力の見せどころかなと思います」と高橋さん。

 

https://item.rakuten.co.jp/mizunokagu2/c/0000000117/

ニーズに対応するため、「みずのかぐ」では、オリジナルブランドの開発を続けています。

高橋さんが手掛ける「CONNECT」は、オリジナルのオーダー家具を扱うショップや、一枚板を再生し利活用する「rewood」、北欧デザインオリジナル輸入家具ブランド「NORTE」を展開しています。

 

「ダイニングテーブルやソファなど、暮らしのインテリアをトータルで提案できるのが家具店の強み。ネットの販売方法も含めて、工夫しながら時代にのっていかないと!と思っています」

 

「仕入れて売っていた時代は終わった」と高橋さん。これからは、中小規模の家具店もオリジナルブランドで勝負する時代なんですね。

 

【参考】

CONNECT https://connect-m.jp/

春の使者・桜。木材としても優秀な桜についてのお話

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT

3月27日は「桜の日」。

もうすぐ春ですね。

 

先日、出掛けた先で河津桜を見かけました。

ほかの桜より一足早く、2月上旬あたりから開花しはじめる早咲きの桜です。

名前の通り、伊豆の河津町が河津桜の誕生の地。ここ数年で全国各地に知られるようになり、現地で行われる「河津桜まつり」は200万人規模のイベントになっているそうです。

お花見が始まったのは平安時代

 

古くから日本人の目を楽しませてきた桜。お花見は春の楽しみのひとつですね。

桜をめでるお花見が始まったのは平安時代と言われています。鑑賞意識の高まりとともに、種子や接ぎ木によって園芸品種として広まっていきました。

桜の代名詞といえば「ソメイヨシノ」。桜の交配が盛んになった江戸時代後期、「エドヒガン」と「オオシマザクラ」を交配させて誕生した栽培品種です。

接ぎ木で育てられるため、全国にある「ソメイヨシノ」は、すべて原木のクローンなんですよ。

木材としても優秀な桜

 

ほかにも枝垂桜や山桜など国内だけで10数種類が分布している桜ですが、木材としても利用されています。

 

桜は広葉樹の中でも密度が高いという特性があります。つまり、強度があり耐久性に優れているといえます。

また、品種によって独特の美しい木目があり、高級家具や楽器などに重宝されることも。

 

桜材の代表格は「ヤマザクラ」。芯はピンク色、緑色の縞模様が特徴です。桜のなかでも耐久性が高いといわれています。木肌がなめらかで光沢があり、使い込むほどに深みがでます。特にピンクがかった木目がだんだんと褐色になっていくにつれ、アンティーク感が増すというのが魅力です。

ちなみに「カバザクラ」や「ミズメザクラ」といった品種を目にすることもありますが、実はこの2種は桜材ではないんです。この2種はカバノキ科。白樺などと同じ種類になります。

もう1つ海外の樹種でブラックチェリーがあります。ウォールナットやメープルと並んで北米三大銘木と呼ばれていたりします。

加工しやすく狂いが出にくいとして、ヨーロッパを中心に意匠性の高い家具や建具、フローリング材として高い人気を誇っています。

そうそう、燻製用スモークチップとしても桜は人気ですよね。暖かくなってきたので、お花見にキャンプにアウトドアの計画でも立てて春を満喫しましょう!

 

 

【参考】

農林水産省「aff」

https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2303/spe1_01.html

(一財)日本木材総合情報センター

https://www.jawic.or.jp/woods/sch.php?nam0=sakura

 

森林総合研究所関西支所研究情報 No.95

https://www.ffpri.affrc.go.jp/fsm/research/pubs/joho/documents/res_info_095.pdf

 

失敗しないタイニーハウス選び 2024

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTDIYrecommend憧れのライフスタイル

コンパクトでミニマルな暮らしを実現できる「タイニーハウス」。

木製のタイニーハウスは「キトヒト」の読者のなかにも気になっている方が多いのではないでしょうか。住居以外の場所“セカンドプレイス”、“サードプレイス”として購入を検討する人も増えています。

タイニーハウスについては、以前もこのブログでご紹介しましたが、今回はもう少し深堀りしてみたいなと思います。

以前の記事はコチラ

失敗しないためのポイント

タイニーハウスを選ぶ時、みなさんが気になるのはやはり費用ではないでしょうか。

ブームになって以降、住宅メーカーだけでなくアウトドアブランドや生活雑貨ブランドまでタイニーハウスを手がけています。価格も100万円台~800万円と幅があります。

こうなってくると、何を基準に選べばいいの?と戸惑いますよね。本体価格だけ見て決めてしまうと、後で後悔することも。

当然、大きさや仕様によってかかる費用は変わってきますがそのほかにも意外な落とし穴があります。

今回は、失敗しないためのタイニーハウス選びについて、考えておいたほうがいいことをまとめてみました。

 

1.大きさと仕様

タイニーハウスの大きさは、10㎡以下か10㎡以上かで価格が大きく変わってきます。

10㎡以下であれば基本的に建築確認申請が不要(※)。手軽で費用が抑えられるのが魅力です。10㎡を超える場合は建築確認申請や現地調査が必要で、その分手間や費用がかさむため、費用は高くなります。

キッチンやトイレ、シャワーなどインフラ設備を付けるかどうかも大きな選択です。インフラを付けた場合、費用はさらに200万円以上ほど増えると考えておいたほうがよさそうです。標準仕様としてインフラ設備が備わっているタイプだと600万円~900万円が相場のようです。

10㎡以下、インフラなしであれば300万円ほどで手に入れることができます。

(※)建築確認要請不要の条件:10㎡以下であること/防火地域・準防火地域以外の地域であること/増改築・移転の場合

イメージ

 

2.自作する?完成品を買う?

とにかく価格を抑えたいという人は、キット販売という商品もあります。セルフビルドが前提のため、完成品よりも安価で200万円弱で購入できるものもあります。

イメージ

 

キット販売の場合、以下の点には注意が必要です。

◆組み上げまでの日数

パーツとなる木材が届いてからすぐに組み上げをしていかないと、部材に狂いが生じてしまいます。商品によっては、届いてから7日以内で完成させないといけないものもあるので、スケジュールをしっかり立てる必要があります。

◆最低でも大人2人必要

作業できる人材の確保も必須条件。丸太を組み上げる作業の場合、最低でも大人2人の手が必要になります。組み上げをプロにお願いするとなれば、さらに200万円ほど上乗せという可能性もあります。

◆一般資材は別途必要

キットとはいっても塗料や補助材、養生材などの資材は含まれていない場合も。必要な資材を別途購入していたら、意外と高額になってしまったということがないように、必要なものはあらかじめ洗い出して予算を立てたほうがいいかもしれませんね。

キット商品は、家族や仲間でつくり上げるのが魅力。本体以外の必要経費を踏まえ、しっかり計画を立てる必要がありあそうですね。

 

3.オプションに要注意

自分で作るのは自信がないという人は完成品を選べばいいのですが、その際にも注意しておきたいことがあります。

100万円~300万円の手ごろな価格帯の場合、断熱材が入っていないことがほとんど。タイニーハウスを離れや書斎、小さな店舗として使う場合、断熱材は必須です。これがオプションなのかどうかチェックしておいたほうがいいでしょう。

またエアコンなど設置したい場合はコンセントがないと使えません。電気系統の工事もオプションとなっている場合、しっかりと見積もりをとって比較検討するのがおすすめです。

イメージ

4.配送料や見積もり料金にも落とし穴が

タイニーハウスがいくらコンパクトとはいえ、やはり納品するためには4tトラックやユニックなどの大型車両が必要。そのため、納品設置料を別途上乗せしなくてはいけない場合もあります。設置料無料なのか別途必要かどうかで、かなり金額が変わってくるので要注意です。

「現地調査と見積もりだけで30万円」というちょっとびっくりする情報も耳にします。事前の確認はしっかりしておきたいところですね。

イメージ

 

めんどうなのは苦手。あれこれ考えずに理想を手に入れたいという人は

1.10㎡以下

2.インフラなし

3. 完成品を納品

4.コンセント、分電盤設置済み

というタイニーハウスを選ぶのが賢い選択。

国産ヒノキの無垢材を使ったタイニーハウス「コダマベース」を作るコダマプロジェクトの表を参考までにチェックしてみてください。

メーカーごとにサイズや仕様が違うのがわかります。

コダマプロジェクト2024年作成

 

「コダマベース」の場合、断熱材は標準仕様。愛知県・岐阜県は送料・設置料込みで納品が可能。駐車場1台分のスペースがあれば設置できるサイズです。他メーカーと同じく10㎡以下なので固定資産税や確認申請も不要です。

コダマベース

 

もう1つ特徴的なのが国産材を使用している点。

この国で育った針葉樹の檜は、外国からの輸入材に比べて調湿・断熱効果が高いことがわかっています。高温多湿の日本で生まれ育った木材を使うことは、長期的な管理のしやすさに加え、国内の林業活性化にもつながります。

檜風呂の効果はみなさんも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。なめらかな手触りや香りが心身ともにリラックスさせてくれますよね。国産の檜をつかったタイニーハウスであれば、そんなリラックス効果も期待できます。

 

コダマベース/販売開始から2年。コスパの良さで注目されているアイテムです

 

まとめ

コロナ禍を経て、タイニーハウスはさらに注目を浴びるアイテムとなりました。

限られたスペースだからこそ、自分のこだわりを実現できる夢の箱ともいえます。自分だけの空間は、想像以上に豊かな時間を育んでくれそうですよね。

デザイン性やサイズ、材質、メンテナンスのしやすさのほか、今回紹介した意外な落とし穴にも気を付けて理想のタイニーハウスを選んでください。

 

 

【参考】

コダマベース https://kodama-p.com/category/item/architecture/

 

森林×脱炭素チャレンジをサザエさん一家が応援!

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT

サザエさん一家「森林の環(もりのわ)応援団」に!

 

お茶の間でおなじみのサザエさん一家。

実は林野庁が推進する森林×脱炭素チャレンジの応援団として、2023年の4月から活動しているんです。

サザエさん一家といえば、波平さん、フネさん、マスオさん、カツオくん、ワカメちゃん、タラちゃんと、みんな海にまつわる名前ですよね。そんな一家がどうして森を応援するの?と疑問に思う人もいるかもしれません。

 

日本は国土の7割が森林という森林大国。古くから木材を住まいや道具に使うなど、豊かな森林資源に恵まれてきました。

森林を通った雨水は川へ流れ、そして海へと流れつきます。

海がいきいきと豊かであるためには、上流の森林もまた豊かであることが大切。「森は海の恋人」ともいわれるほど、その関係性は深いものなんです。

つまり森が豊かになるということは、サザエさん一家にとっても大切なことなんですね。

 

▲長谷川町子美術館と林野庁との協力関係に基づいて開催した「サザエさん一家”もりのわ”話吹き出しコンテスト」の受賞作品

 

サザエさん一家も応援する森林×脱炭素チャレンジとは、森づくりなどを通して脱炭素社会の実現に貢献している企業の取組みを顕彰する制度のこと。サザエさん一家は林野庁が進める森林×脱炭素チャレンジの応援団「森林の環(もりのわ)応援団」として、イベントに参加したり有識者にインタビューしたり、表彰式に登場したりと精力的に活動しています。

 

【緊急対談】農林水産省×フグ田サザエ氏

 

「伐って、使って、植えて、育てる」でCO2吸収量を増加

 

日本の人工林の木は、伐り時を迎えています。

高度経済成長期に植えられた人工林は50年以上が経ち、高齢化。こうした木を伐って若い木を植えることで、二酸化炭素の吸収量をあげることができます。

伐った木は二酸化炭素を閉じ込めておく機能があるため、伐採した後も建物などに利用することで地球上の二酸化炭素を減らすことにもつながります。

「伐って、使って、植えて、育てる」森林資源の循環利用が林野庁の目指す理想。サザエさん一家が応援団となってくれたら、森に興味を持つ人が増え、森の役割に気づく人が増えるかもしれませんね。

 

アプリを使った森づくりも

 

森林×脱炭素チャレンジ2023では13社が受賞。トレーラーハウスや⽣活⽤品など間伐材を有効活⽤した製品の開発、独⾃の技術を⽣かした効率的な苗⽊⽣産、未利⽤材の⽊質バイオマス利用による資源の有効活用、アプリを活用した森づくりなどに取組んだ企業が受賞しました。

生活者である私たちが気軽に参加できる取組みも増えてきています。ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングのアプリ「Green Ponta Action」では、ユーザーが森林づくりを応援できる仕組み「森づくり応援プロジェクト」を始動。アプリ内でユーザーが森づくりに貢献するアクションを「宣言」。前日よりも宣言を増やすことを目標に掲げ、達成できた日数に応じて管理企業が森づくりを推進するというもの。ユーザーが思いを「宣言」するだけで気軽に森づくりに参加できる点が評価されました。

 

▲サザエさんと学ぼう!森林と木の話」。令和5年度こども霞が関見学デーのプログラムの様子。サザエさん一家との○×クイズや木工ワークショップが開催されました

 

自分の生活と森づくりってあまり関係なさそうだなと思う人もいるかもしれませんね。でも車を動かせばCO2が発生します。冷暖房、給湯、照明などの利用でもCO2は発生しています。日常生活に伴って排出されるCO2の7割が「食」「住」「移動」に関連するもの(※)。排出したCO2を吸収してくれる森林は、私たちの生活に直結していることがわかります

森を守ることは海を守ること。

私たちもサザエさん一家と一緒に、森づくり、森林資源の循環利用に意識を向けていきたいですね。

 

※令和2年「脱炭素型ライフスタイルの施策について」(環境省)

 

 

【参考】

サザエさん一家「森林の環応援団」活動記録(林野庁)

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/230619.html