子どもと林業体験「コダマフォレストキャラバン」始まります!

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■森林を守るための間伐を体験

先日開催された森林体験イベント「コダマフォレストキャラバン」。岐阜県加茂郡にある東白川村の立派なヒノキやスギが並ぶ森の一角で、生まれて初めての間伐体験をしてきました!

間伐とは、過密にならないように森の木を間引くこと。今回は、直径10センチほどに育ったヒノキを、子どもを含めた参加者全員で伐っていきます。

まずは、フォレストキャラバン隊長が木の倒れる方向を見定めて幹に切り口“受け口”を作ります。そして、“受け口”の反対側から参加者が交代で刃を入れていきます。

細い木ながら、作業をしてみるといつ倒れるのかわからないので、なかなかエキサイティング! 「わ~!倒れるよ~!」と口々にはしゃぎ、倒れた瞬間には拍手が起こりました。

伐ったばかりの木は、イキイキとしていて瑞々しいことに驚き! 地中の水を吸い上げて成長しているんだな~と(当たり前のことですが…)しみじみ。あたり一面に漂う香りと、太陽に照らされてピンクに透き通るヒノキに感動したのでした。

間伐した木材はみんなで輪切りにして持ち帰ります。記念にそのまま置いておくもよし、加工して何かを作るのもいいですよね。

 

■間伐材を使った工作体験で森と遊ぶ

「コダマフォレストキャラバン」の最後のプログラムではヒノキの間伐材を使った工作に挑戦!あらかじめ用意された木材を、スマホスタンドやペン立て、小物入れに仕上げていきます。

ドリルを使ってペンを立てるための穴を開けたり、サンドペーパーで表面を磨き揚げたり、みんな思い思いの作品に仕上げるため、真剣な表情。口数が少なくなり(笑)、みんな黙々と作業に没頭していました。

表面がゴツゴツしていたり、穴が開いていたり、木目がそれぞれに違ったりと、木にも個性があります。手でふれることで木温かみを感じられて充実した時間を過ごせた気がします。

 

■未来のために知っておこう。間伐の基礎知識

間伐とは、森を健全に守るために必要な作業。実は私たちの生活にも密接に関わっているんです。一番わかりやすいのは土砂災害でしょうか。

間伐しないと森はどうなるのか—。密集した木はしっかりとした根を張ることができずに痩せていきます。生い茂った木のせいで、太陽の光が地面に届かず、地面にはえるシダなどの草木も根を張ることができません。そのため、土も痩せていきます。こうなると、表面の土が流出しやすくなり、水を貯えるという森林の機能が失われていきます。そして大雨が降ったとき、一気に斜面ごと崩れてしまうのです。

林野庁HPより

 

最近では、異常気象が頻発していて各地で大雨の被害も発生しています。林業の衰退とともに森の手入れが行き届かず、適切な間伐がされていないというのが大きな原因とされています。

でも、根本は私たちの無関心によるものなのかもしれないな~と思ったりもします。

森林大国とよばれる日本。たくさんの森の恵みにあやかって生活しています。山の近くに暮らす人だけでなく、都会で暮らす人たちも、みんなで森を健康に保つためにできることをしていきたいですよね。森の未来は私たちの未来。間伐体験やワークショップを通して、少しでも多くの人が森を身近に感じることができたらいいなと思いました。

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子どもと森林体験ができる「コダマフォレストキャラバン」は2025年3月より始動します。親子で参加して森のこと、暮らしのこと、楽しく体験できる日帰りイベント。おいしい山の幸も堪能できます! 次回は「食」のこともレポートしてみようかかなと思っています。

興味がわいてきた!という方は下記のバナーよりチェックしてみてくださいね!

 

【参考】

林野庁HP

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/suisin/kanbatu.html

 

コダマフォレストキャラバン2025開催決定!

 

“森のリトリート”を体験。岐阜県の小さな村・東白川村のリトリートとは

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くねくねとした山あいの道。車の窓を開けると、風とともに森の香りが広がります。川沿いを山の奥へと進んだ先にあるのが岐阜県で一番小さな村「加茂郡東白川村」です。標高1,000m級の山に囲まれた村には東西にかけて白川が流れ、周辺に集落が点在しています。

前日に大雨が降ったせいか、この日は早朝から霧がかった風景が広がり、緑を覆うヴェールのように幻想的な雰囲気が漂っていました。

美しい森が広がる東白川村。今日はここで“森のリトリート”を体験します。

 

■リトリートとは

最近よく聞くワード「リトリート」。

日常生活から離れて心身をリラックスさせる時間の使い方のことをいいます。本来の「retreat」には、避難、避難所、隠居所、静養所 〔軍隊などが〕撤退、退却すること、という意味もあります。

忙しい毎日から一歩下がって、静かな場所で自分を向きあう、そんな意味もこめられた言葉です。

メンタルヘルスの分野で重要とされている

・Rest(休息)

・Recreation(遊びや娯楽)

・Relaxation(リラクゼーション)

・Retreatment(再治療)

という4Rを満たすものとして、注目されています。

 

■森の空気と同調する心地よさ

 

森に一歩足を踏み入れると、空気が変わるのを感じることができました。

 

まずは全身で大きく深呼吸。

ぼんやりとカメラのピントをぼかす感じで森全体を眺めるように視野を広げます。森全体を視野に入れながら、今度は自分の心がピンとくる場所を見つけます。ふわ~っと森を眺めていると、「ここかな」という場所にフォーカスがあたるから不思議です。

“自分の場所” を見つけたら、その場所でしばらく森と呼吸を合わせるように深く大きく深呼吸を繰り返していきます。

何も考えず、ただぼ~っと森に心身をゆだねます。

 

すると小鳥たちのさえずり、草のこすれる音、小川のせせらぎがだんだんと大きく聞こえるようになって、自分も森の一部になったような気持ちに。樹々の呼吸と自分の呼吸がだんだん同調していくような気がして、気がつくとほわ~っと心地よい気分に満たされていました。

 

■DNAレベルで安心する森の効果

マイナスイオンやフィトンチッドの作用により、森林浴にリラックス効果があるということは以前もこのブログで紹介してきました。それを身をもって感じられた“森のリトリート”体験。ちょっとスピリチュアルな感じがして敬遠しがちな人もいるかもしれませんが、森林浴効果はちゃんと科学的にも立証されています。

興味がある方はこちらの記事を読んでみてください。森林浴の研究をしている千葉大学環境健康フィールド科学センター自然セラピー研究室名誉教授・医学博士の宮崎良文教授と池井晴美准教授のインタビューです。


政府広報オンライン

VOL.192 MAY 2024
JAPAN’S HEALING FORESTS (PART 1)人はなぜ、森へ行くとリラックスするのか。」


 

太古の昔から人類の歩みは自然とともにありました。森から食べ物や水を得て命をつないできたのが人間です。自然の中にいることが、人間にとっては“自然なこと”。都会暮らしをしていても、DNAレベルでは自然に回帰することを求めている、ということなのでしょう。

まちの喧騒から逃れて森のなかでリラックスすることは、もともと持っていた人間本来の力を取り戻すことにもつながるのかもしれません。

“森のリトリート”を体験したことで、忙しい暮らしに戻ってきても、森でのあの時間を思い出すと気持ちがリラックスします。

意識的に時間を作って心と身体を整えるのは、まちに住む私たちにとって必要なのものだと実感しました。

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今回の“森のリトリート”は、「コダマフォレストキャラバン」の一環として開催されたもの。リトリート以外にも間伐体験や製材工場の見学、木工ワークショップなど、1日みっちり森を体験できるプログラムが盛りだくさんでした。次の回でも引き続き、「コダマフォレストキャラバン」について紹介していこうと思います。

【参考】

コダマフォレストキャラバン

コダマフォレストキャラバン2025開催決定!

 

名古屋発。座敷机を再利用した小皿「COM-PLATES」。ニューヨークのセレブ店にも

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手触りの良いハート型の小皿「COM-PLATES(コンプレート)」。計算しつくされたフォルムは、並べると花やクローバーの形が作れるというデザイン的にも優れた作品に仕上がっています。

実はこれ、座敷机の脚を再利用したものなんです。

タガヤサン、ブビンガ材などでできた「COM-PLATEⅠ」

 

◆金型技術を応用して木工制作

制作するのは、名古屋市天白区の高信金型製作所の代表・高橋広史さん。金属を加工してプラスチック製品の金型を作る技術を利用し、廃棄木材を使った製品作りに挑戦しています。

高信金型製作所の高橋広史さん

 

「2023年に『CONNECT』を運営する家具店の水野社長から、使われなくなった座卓をどうにか活用できないかという相談を受けて、木工制作を試してみることになりました。水野さんからの声かけがなければ、COM-PLATESは生まれなかったでしょうね」

と、振り返る高橋さん。

「CONNECT」では廃棄される座敷机を循環させるため、「rewood」というブランドを立ち上げていましたが、当時利用されていたのは天板のみ。廃棄される脚も活用したいという水野さんの想いに応え、高橋さんの挑戦が始まったといいます。

「rewood」でレスキューされた座卓の脚を「COM-PLATES」としてアップサイクル(画像提供:HN-WORKS)

 

◆わずか1.5mmに仕上げる技術力

「COM-PLATES」の最大の魅力はその薄さ。わずか1.5mmの厚みに仕上げられたプレートは、「世界最薄」と高橋さんはいいます。

「COM-PLATES」シリーズは、ファーストモデルの「COM-PLATESⅠ」のほかに、天板の端材を利用した深皿タイプの「COM-PLATESⅡ」、さらにⅡのミニサイズ「COM-PLATESⅢ」の3種類。木材は薄くスライスすると反りや割れがおきてしまうのに、これだけ薄く仕上げられるのは金型製作の技術があるからこそ。

「木工製品ではまず考えられない薄さだと思います。初めて目にした人はみんな驚きます(笑)」と高橋さん。

私も、驚いた一人です(笑)。本当に薄い。そして当たり前ですが、軽い。どうやってこの薄さを実現しているのでしょう。

最厚部2mm、最薄部1.5mmという驚異の薄さ(画像提供:HN-WORKS)

 

高橋さんが見せてくれたのは、ゴロンとした分厚い脚。これをまず7mmに切り出した後、金型に設置した状態でプレートの形状に削り出します。ここが金型加工で培った技術が光るところ。

左上が座卓の脚。それを小さくカットして加工していきます

 

プレートの形に切り出したら手作業でやすりがけをして整えます。表面処理として種類の違うコーティング剤を合計4回にわたって塗布していくのだそう。1枚を仕上げるのに「 COM-PLATES Ⅰ 」は6時間、「COM-PLATES Ⅱ」 は15時間、「 COM-PLATES Ⅲ 」は8時間かかると聞き、高橋さんの職人魂を感じました。

金属加工の機械を使って木材をプレートの形に切り出します

 

陶器やガラスに比べて木材は水に弱いイメージがありますが、実際はどうなのでしょう。

「カリン材で作った『COM-PLATES』を24時間水につけてみたんです。そうすると、やっぱり3mmほど反るんですよね。でも、日光にあてて乾かしてみたら元通りになったんです」

この実験から、水洗いにも十分耐えられるということがわかったと高橋さんは話します。

 

美しい虎杢が出たトチ材。一枚ずつ美しい木目が出ている点も「COM-PLATES」の特筆すべき魅力です

 

◆著名人が通うニューヨークのセレブ店にも納品

「COM-PLATESⅠ」は、2023年には「ウッドデザイン賞」を受賞。さらに、つい先日は世界中のデザイナーが出品する「DFAアジアデザインアワード香港2024」にて銅賞を受賞するなど、各地で評価されています。

内側と外側のカーブを同じ値にし、連ねて並べる楽しさも実現。アート的観点でも注目が集まります(画像提供:HN-WORKS)

 

さらに、ニューヨークのセントラルパークにあるレストラン「TAVERN ON THE GREEN(タバーン・オン・ザ・グリーン)」からもオーダーが入ったのだとか。

「タバーン・オン・ザ・グリーン」といえば、マイケルジャクソンやマドンナのパーティ会場として選ばれ、ジョン・レノンも通っていたというセレブ御用達の店。

「COM-PLATES」の背景にあるストーリーも、セレブたちには興味深いものに映るかもしれませんよね。座敷机という日本独自の文化、木材の希少性や、サステナビリティ、デザイン、機能美など、さまざまな角度から興味をもってもらえそうです。

 

「COM-PLATESⅠ」は40枚重ねてもたったの85mm。コンパクトに収納できるのも魅力です

「COM-PLATES」シリーズは、どのタイプもカーブが同じ角度に設計されているため、重ねても並べても絵になるプレートに仕上がっています。パーティなど、さまざまなシーンで活躍してくれそうですね。

自由に並べてテーブルを華やかに演出

 

◆パソコンを木質化?木工の新しい可能性を追求

建材業界からは床材の端材を加工してほしいとの依頼や、興味をもった企業からの引き合いもあるとか。

さらに今後は、ノートパソコンを木質化することにチャレンジしたいと話す高橋さん。

「木のカバーっていうものじゃなくて、パソコンの筐体そのものを木で作れないかなと思って考案中です。アイデアはたくさん出てくるんですよ。今までなかったような新しい木工というものを作っていきたいです」と話していました。

いったいどんなものができるのか、楽しみですね。

「COM-PLATESⅠ」は国産木材の利用推進をすすめる林野庁のショーケースにも展示されています(画像提供:HN-WORKS)

 

「COM-PLATES」https://hnworks.thebase.in

 

【取材協力】

高信金型製作所≪HN-WORKS≫

https://hnworks.wixsite.com/hn-works

【参考】

rewood

https://re-wood.jp/

 

家具のトレンドは有機的デザイン。暮らしのなかにインスピレーションと癒しを

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ここ数年のインテリアのトレンドは「有機的なデザイン」。自然界のもの、例えば植物などにインスピレーションを受けた曲線的なデザインが人気となっています。

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◆丸みがあって素材感重視の「有機的デザイン」

 

毎年4月にイタリアで開催される家具の祭典「ミラノサローネ」。

会場では曲木加工された天然木のテーブルセットや、丸みを帯びたデザインのソファが注目を集めていたのだとか。曲木のカーブや丸いフォルムなど、柔らかさがあるデザインが最新のトレンド。素材感も重視されていて、タオル素材やコーデュロイなど思わず触れてみたくなるようなものが数多く出品。日本の伝統的な素材・い草を使った家具なども展示されていたそうです。

ふんわりした座り心地とさわりたくなるコーデュロイ生地が人気の「CONNECTテーブル付きソファ」

 

自然の中には、人間がつくり上げることができないような緻密なデザインがいたるところにちりばめられています。植物の葉脈や昆虫の羽の模様、水の波紋など、自然のデザイン美にふれるとなぜかリフレッシュできたり、自然とふれあってリラックスできたりという経験はみなさんにもありますよね。

それは、自然界からのエネルギーを受け取り、壮大な自然の中のミクロの世界をのぞき見て新しいインスピレーションを受け取っているからともいわれています。

 

 

◆サステナビリティを重視した素材

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素材そのものが重要視されているという点も、今の時代を反映している気がします。先ほども書いたように、タオル素材や、い草以外にも木材、テラコッタ、リネンなどオーガニックなものがトレンドの中心に。

さらに、サステナビリティを意識している点も押さえておきたいところ。適切なメンテナンスで長期間使えるレザーや、リサイクル素材にも注目が集まっています。

自然の素材は手触りがよく、ふれたときにホッと落ち着きますよね。そんな家具を暮らしのなかに取り入れることで、よりリラックスできる空間を演出するというのが今のトレンドなのです。

 

◆有機的デザインを象徴する「一枚板」

ダイナミックな一枚板。自然のエネルギーを享受できるように暮らしを整えることが、癒しの空間を作る一番の方法かもしれません。@rewoodworks

 

自然の形状をそのまま生かした一枚板の天板は、有機的デザインを象徴するものといえるかもしれません。一枚いちまい違う木目、ゴツゴツした耳があったりウロがあったり…。手で触れると自然のエネルギーが伝わってくるようです。

見た目や触り心地から、人は多くのインスピレーションを受け取ります。何気なくふれているだけでも、癒されているような感覚になるから不思議ですよね。

天然木の一枚板のなかでもサステナビリティを実現しているのが、循環型一枚板「rewood」です。

厚みのある天然木の丸テーブル。今では手に入らない素材に出会えるのも「rewood」の魅力

 

使われなくなった座敷机の天板を再利用する「rewood」は、半永久的に使える素材を丁寧につむいでいく、というコンセプトのもと、たくさんの座敷机を循環させています。

何百年という長い時間をかけて成長してきた木材を伐採してつくられた座敷机。流行らなくなったからといって、簡単に捨てていいはずがありません。ストック素材をできる限り再利用して乱伐を防ぎ、新しいアイデアで流通させる「rewood」の取り組みは、今改めて注目されています。

サステナビリティが新時代のトレンドであるならば、「rewood」はまさにその象徴ともいえるプロダクトだといえます。

一枚板とスチール製の足の組み合わせがスタイリッシュ。「rewood1500 テーブル」。トレンドにも左右されない魅力があります

 

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“トレンド”と書いてはみたものの、実際のところ有機的デザインは流行に左右されにくい印象もあります。たとえば、建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの「有機的建築」思想は、時代を超えて今も色あせていません。人間の根幹には自然に触れていたいという自然回帰のような思いがきっとあるんだろうな、と感じます。

昔々、山や森に囲まれていた暮らしから何千年も経った現代の人間。ビルやコンクリートに囲まれた現代にせめて身近に自然を感じていたいと思うのは、人としての根幹、もっというなら動物的本能のようなものなのかもしれませんね。

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御神木って何? 白蛇が住む御神木と伊勢神宮の御神木の話

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神霊が宿るとされる御神木

神社に行くと、木の幹にしめ縄を張り巡らせてあったり、柵が設けてあったりしますね。一般的には神社の境内にあり、神聖視されている樹木のことをいいます。

 

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御神木と聞いて、愛知県名古屋市の熱田神宮の「大楠」を思い出しました。熱田神宮は三種の神器のひとつ「草薙剣」を祀る神社として有名ですが、境内には大きなクスノキが茂っています。

なかでも「7本楠」という、ひときわ大きなクスノキが7本あるのはご存知ですか? 参拝客が目にすることができるなかで一番大きなものは手水舎の傍にある「大楠」。樹齢1000年以上といわれるその姿には神気を感じます。弘法大師のお手植えともいわれているこの「大楠」。幹の中には白蛇が住んでいて、時折顔を出すそうです。なんでもこの白蛇、神の化身とも言われていて、見かけると金運があがるという言い伝えもあるのだとか。

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残念ながら、私はいまだに白蛇を拝んだことがありません…。

「大楠」の根本には、卵のお供えが置かれています。白蛇がおなかをすかせて卵を食べにくるときが、顔を見られるチャンスかもしれませんね。

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伊勢神宮の御神木の行事

御神木絡みでいえば、来年は20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮ですね。社殿と神宝を新調し、大御神を新宮へ遷すという一大イベント。9年の歳月をかけて行われる神宮最大の行事です。

来年の式年遷宮に向けて、御神木のお祭りがすでにスタートしています。

新宮用のご用材の安全な伐採を祈祷する「山口祭」、正殿の心御柱(しんのみはしら)用の御神木の神を祀る「木本祭(このもとさい)」、御神体を納める器に使う檜を伐りだす「御杣始祭(みそまはじめさい)」、伐採されたご用材を曳き入れる「御樋代木奉曳式(みひしろぎほうえいしき)」など、全部で10の御神木に関するお祭りや行事が執り行われます。

 

「御木曳行事」は遷宮諸祭・行事の中で最もにぎやかとされる行事です

 

その後、「鎮地祭」、「後鎮祭」など、社殿建築に関する行事が14、「御装束神宝読合(おんしょうぞくしんぽうよみあわせ)」から、最後の「御神楽(みかぐら)」など9つある神還しの儀式を合わせ、全部で33ものお祭りと行事が行われます。

御神木の行事、「御木曳(おきひき)行事」は、遷宮一連の祭事のなかでも、最もにぎやかな行事。市民が参加できる数少ない機会というのもありますし、全国から見物客もやってきて盛り上がるそうですよ。

「御木曳行事」の際、御神木はこの五十鈴川を川曳して運ばれます

 

ちょっと気になった御神木についてのお話でした。

 

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ちなみに、CONNECTにも「御神木」があるんです。もちろん通称ですが、特別なパワーに敬意をこめて「御神木」と呼んでいます。

CONNECTの「御神木」

 

樹齢1500年以上の木曽檜の巨木。樹齢を重ねた木は包み込むような柔らかさと特別なエネルギーが宿っているなぁと感じます。

木肌に触れるだけでエネルギーを感じたり、癒されたりするのって「木」ならではの感覚なんじゃないかな~と思っています。

 

そんな御神木も、環境の変化や腐朽によって厳しい状況になっているものもあり、伐採するか否かの決断を迫られているものもあるそうです。。

2020年の「令和2年7月豪雨」で、岐阜県瑞浪市「大湫神明神社」の樹齢約670年のスギが倒木したのが思い出されます。地盤が緩んだことも原因のひとつではあるけれど、それだけでなく根の体積が幹に比べて小さく経年腐朽などの要因も加わってバランスを崩したという見方もあるようです。

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ご神木が置かれている環境も厳しいのだなと感じてしまいました。そんななかで1000年以上樹齢を重ねているって、もう奇跡に近いことなんじゃないかとすら思ってしまいますね。

 

 

【参考】

熱田神宮「大楠」

https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/about/keidai/keidai22.html

 

伊勢神「式年遷宮」

https://www.isejingu.or.jp/sengu/the62nd/

 

伊勢御遷宮委員会

https://isesengu.jp/okihiki/index.html

 

CONNECT Instagram

https://www.instagram.com/connect.interior/

 

アートと椅子の関係性を探る「アブソリュート・チェアーズ」

投稿日カテゴリーALL BLOGインテリアの疑問・相談テーブルと椅子リビング空間に合う暮らしの提案憧れのライフスタイル

 

椅子って、家具のなかでもとりわけファンが多いアイテムですよね。

「Yチェア」で有名なデンマークの巨匠ウエグナー、「セブンチェア」のヤコブセン、ミッドセンチュリーをけん引したイームズなどのデザイナーズチェアには、今もなお熱い視線が注がれています。

CONNECTコンフォートチェア

 

多くの人を魅了する椅子は、家具としてだけでなく、絵画などにもよく登場します。以前このブログで紹介した“ゴッホの椅子もそうですが、椅子がアーティストにとっても魅力的なモチーフだったということがうかがえます。

 

 

現代美術のなかの「椅子なるもの」とは

 

そんな椅子に焦点をあてた美術展が開催されていたので、足を運んでみました。タイトルは「アブソリュート・チェアーズ」。“現代美術のなかの椅子なるもの”というサブタイトルがつけられています。

愛知県美術館にて9/23(月・祝)まで開催中

 

入場してすぐに目についたのは、台所用のスツールの上に自転車の車輪がくっついた作品。こちらは、レディメイドの手法で有名なマルセル・デュシャンの作品。彼の最初のレディメイドといわれる≪自転車の車輪≫です。撮影不可だったので、ここではお見せできないのですが。椅子としての最大の機能「座る」ということを排除したこの作品を見て、「う~ん」となってしまいました。全然理解できない(笑)

このデュシャンの作品を筆頭に第1章は「美術館の座れない椅子」というテーマでくくられています。

 

岡本太郎の≪坐ることを拒否する椅子≫は、座面に挑発的な顔が描かれていて、ゴツゴツして座りにくそうな椅子が並んでいます。あの岡本太郎さんですから「座ってのんびりしてる場合じゃないんだよ!」という私たちへの叱咤激励なのかな、と感じました。

カラフルでポップな作品、ジム・ランビーの≪トレイン イン ヴェイン≫は、中古の椅子をペイントして切断し即興的に組み上げたものだそう。解説文には「まさにその“座る”という役割を封じることで、物体としての椅子がもつユニークな構造が前景化する」と書かれていました。

切断されて本来の姿を失った椅子に、アートとしての機能や価値がうまれた、という解釈なのかな~(あまりわかっていない…笑)

 

展示は全部で5つの章で構成されています。

先に紹介した第1章「美術館の座れない椅子」に続いて第2章は「身体をなぞる椅子」。

 

 

アーティストが捉えた“椅子と身体の相互作用”が第2章のテーマ。

椅子の構造って人間の身体の構造と似ていますよね。つまり肘掛けは腕、脚は足という感じで。ゆったりと椅子に身体を預けたり、うたた寝をしたり、背筋を伸ばして座ってみたり、より快適に座れるように身体をなぞるようにデザインされていたりします。

ハンス・オブ・デ・ビーク《眠る少女》

 

椅子は身体をなぞらえて作られているけれど、これが逆転して人の身体が椅子に倣うという場面もあり、それを代表するのがロッキングチェアや車いすである、と解説文に書かれていました。

椅子って自分を“受け入れてくれるもの”包んでくれるもの、という受動的なイメージがあったけど、椅子そのものが動くという点でいうと能動的な機能もあったりするんだな~と考えながら、作品を見ていきました。

 

第3章は「権力を可視化する椅子」、第4章「物語る椅子」、第5章「関係をつくる椅子」と続き、全5章で国内外28組の作家による80点を超える作品が展示されています。

アートユニット“副産物産店”による廃材を再利用した椅子。来場者たちが座れるようになっていて、コミュニケーションが生まれる場を想定しているそう

 

ただ眺めるだけでもおもしろい「椅子なるもの」

 

正直、「椅子なるもの」の解釈は難しくて頭がおいつかなかったのですが、なにも考えずに作品をただ眺めるだけでもじゅうぶん楽しめました。展示されている座ってもいい椅子に腰かけて、「これってどういう意図なのかな」、「車いすって意外と座り心地がいいね」とか、それぞれの感想なり解釈を話しているうちに、その行為こそが椅子がもたらしているものなんだなと感じました。まさに「関係をつくる椅子」です。

 

第5章「関係をつくる椅子」に展示されたオノ・ヨーコ≪白いチェス・セット / 信頼して駒を進めよ≫

 

平日は作品に座ったりチェスの駒を触ることもできます

 

アートのなかに組み込まれた椅子を見た後で、もう一度家具としての椅子に焦点をあててみるのもおもしろいのかな、と感じました。

興味がある人はぜひ見に行ってみてください。

 

宮永愛子《witing for awakening -chair-》。透明な樹脂で封印された椅子はナフタレンでつくられたもの。歴史と記憶が刻まれた椅子のこれまでの時間や、アーティストが費やした時間を表現しています

 

 

【アブソリュート・チェアーズ~現代美術のなかの椅子なるもの】

愛知県美術館にて2024年9月23日(月・祝)まで開催

 

初心者でもできるウッドプランクの魅力とは?

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTDIYリビング空間に合う暮らしの提案憧れのライフスタイル

毎日暑いですね。

私は、すでにバテバテの夏を迎えております。

ところで、みなさんは夏といえば何を思い浮かべますか?

私は、花火、スイカ、かき氷、ラジオ体操! 私は、なぜだか懐かしいシーンを思い浮かべてしまいます。

みなさんのなかには、夏といえばバーベキュー!という人も多いのでは? 私は今年バーベキューのチャンスに恵まれたら、「ウッドプランク」にトライしてみたいと思っているんです。

「ウッドプランク」とは、木の板の上に食材をそのまま載せてグリルする調理法のこと。

海外ではもはや定番の「ウッドプランク」。ようやく日本でも定着しつつあるようですが、実は私はまだ未体験なのです。

今年の夏は、ぜひ挑戦してみたいなと思ったので、いろいろ調べてみました。

 

ウッドプランクとは

プランク=板、つまり「ウッドプランク」は木の板に乗せて焼く調理法。直接網の上に食材をのせるバーベキューと違い、木の板の上に食材を置き、板ごと焼くのが特徴です。

 

手順は、

①木の板を水に浸す。

バットなどに水を張り、木の板を30分~1時間ほど水に浸します。浸す時間は木の厚みに応じて調節してください。

このとき、水の代わりに白ワインに浸すと香りも移っていっそうおいしく仕上がります。

②食材をのせて焼く

魚や肉、野菜、パン、チーズなど、お好みの食材を木の板にのせ、上から蓋(なければアルミホイル)をかぶせて蒸し焼きにします。

 

手順といってもたったこれだけ!手軽にいつもよりワンランク上のバーベキューになりそうで、早くもワクワクです。

 

岐阜県飛騨市の「HIDA WOOD PLANK」

 

「ウッドプランク」はキャンプギア専門店やホームセンターなどでも販売されていますが、私がいいなと思ったのはコチラです。

「HIDA WOOD PLANK」 (画像提供/Newie)

 

アウトドア商品の企画販売などを手掛ける「Newie(ニューウィー)」さんの「HIDA WOOD PLANK」です。岐阜県飛騨市の広葉樹を使ったもの。「さくら」「くり」「ほお」と3つの樹種から選ぶことができます。

お手頃な価格というだけでなく、地域資源を活用したいという理念があるところにも魅力を感じました。

実は、建材や家具として利用される広葉樹はごくわずかなんです。扱いにくい小径木は、製紙や燃料用のチップとして流通するしかないのが現状でした。そんななか、広葉樹の新しい活用法として考えられたのが「HIDA WOOD PLANK」です。

森林資源に恵まれた岐阜県飛騨市(画像提供/Newie)

 

「広葉樹に新たな価値をつけて活用していきたい」という飛騨市に共鳴し、誕生した「HIDA WOOD PLANK」。製品化に至るまでのコラムもホームページに掲載されているので、興味がある人は見てみてください。

 

ホームページには、ウッドプランクの使い方やレシピなども詳しく掲載されています。こちらを参考に、みなさんもワンランク上のバーベキューを楽しんでみてはいかがでしょうか。

画像提供/Newie

「はじめてのプランクバーベキューガイド」

https://newie.jp/pages/wood-plank-beginner

 

「プランクBBQの極意! 初めてでも手軽に燻製風を楽しめるバーベキュースタイル」

https://newie.jp/blogs/column/16

 

あまりの暑さに目が回りそうですが、熱中症には気を付けつつ、涼しい山奥で夏の想い出づくりができたらいいな~と思っています。みなさんも、よき夏休みをお過ごしください。

 

 

【参考・協力】

Newie

https://newie.jp/

 

 

快適な背もたれの高さとは? ソファ選びの3つのポイント

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ソファは背もたれの高さによって、空間の印象を左右します。

部屋に置いてみたら思ったより圧迫感があったというケースはよく聞くこと。ではどうやって空間を圧迫せず、快適なソファを選んだらいいのでしょうか。

CONNECTの高橋さんにポイントを聞いてみました。

CONNECT店長の高橋さん。Instagramにも登場しているのでチェックしてみてください!

 

 

背もたれは「ハイバック」と「ローバック」の2タイプ

ソファの背もたれの高さは大きく分けると、「ハイバック」と「ローバック」の2タイプ。

ハイバックとは、背もたれの高さが50cm以上、使用する人の身長にもよりますが、だいたい首から頭部まで支えてくれる高さのものをいいます。

対して「ローバック」は背もたれの高さが30cm~40cm。腰から肩下あたりまでのものを指すことが多いです。

 

ハイバックは安定感と安心感

ソファにもたれたときに首や頭部まで支えてくれる背もたれがあると、安心感がありますよね。読書や映画観賞など長時間座っていたいときにも、ゆったりくつろげるのが特長です。

存在感はあるので、それを圧迫感と捉えるかどうかは空間の広さと個々の感覚になります。逆に存在感を利用して、背もたれの高さを活かした空間の間仕切りとして使うこともできます。

 

ローバックは“視線抜け”の開放感

ローバックはとにかく空間が広く見える! 背もたれが低ければ、当然部屋は広く見えますよね。キッチンからリビングまでの視界を遮ることなく、視線が広がるので圧迫感がないのが特長です。人気が高まっていることもあってデザインもかなり豊富。選択肢が多いのはうれしいですよね。和の空間にフィットしやすいのもローバックの魅力。和モダンな部屋にしたい人は試してみるといいかもしれません。

 

CONNECT「ローバックコンパクトソファ」 少し後ろに傾斜した座面設計で、背面全体で体重を支えてくれます

 

ハイバックとローバックの違いを理解したところで、具体的なポイントについて教えてもらいました。

 

 

≪ポイント1≫

ソファで何がしたいかを考える

どんなシーンでソファを使うのか想定してみてください。ソファで寝たいのか読書やテレビを見たいのか、目的によって使い勝手が違ってきます。比較的どんなシーンでも使えるのはローバック。明確なイメージがもてない場合は、ローバックを選択するのが無難です。

 

≪ポイント2≫

10畳以下の空間ならローバックを

もうこれはいわずもがな、ですね。10畳というのはあくまでも目安ですが、狭い空間にハイバックというのはかなりリスクがあります。どうしてもハイバックがいいな~という人は、ローバックタイプでヘッドレストが別で付いているソファを選ぶといいかもしれません。取り外しが自由なので、シーン別でソファを活用できますよ。

 

CONNECTの定番「コダマシリーズ肘無しテーブル付ソファ」

 

≪ポイント3≫

設置場所をあらかじめ決めておく

部屋の真ん中に置くのか壁際に置くのか、あらかじめイメージしておくのは大切なこと。視線の抜け方、動線などを頭の中でシミュレーションしておくと失敗しなくてすみます。あと、念のために搬入経路の確認もしておくのがベスト。たとえば、リビングが2階にある場合、階段が狭くて搬入できず吊り上げになるパターンもあります。

 

以上、参考にしてみてくださいね。

CONNECTの一枚板をサイドテーブルに添えた「一枚板テーブル付ソファ」

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余談ですが、私が最初に買ったソファはハイバックでした。お店で座ってみた感じがとても安心感があったのと、首までしっかり支えてくれてこんなにくつろげるんだ!まるで新幹線のシートみたい! と感動したのを覚えています。

ただ、子どもが生まれてしばらくしてロータイプに買い替えました。子どもが何をしているか見えたほうがいいというのと、どっしりしたソファよりもちょこっと座りできる軽快さを優先したくなったからです。

生活スタイルの変化によって、必要なものって変わってきたりもします。大きな買い物ではありますが、柔軟に構えておくのがいいかもしれませんね。

 

みなさまにとって快適なソファが見つかりますように。

 

【参考】

CONNECT

CONNECT Instagram

 

 

【ダイニングチェア】板座のメリットは? 張座との違い

投稿日カテゴリーALL BLOGインテリアの疑問・相談テーブルと椅子天然素材 木のテーブル憧れのライフスタイル簡単なメンテンス

ダイニングチェアを選ぶとき、板座と張座で迷う方も多いかもしれませんね。

そもそも板座って何? 張座って?という方もいると思います。板座とは、その名の通り座面が板になっているものを指します。一方、張座は座面に布や皮が張られているものをいいます。

布や皮が張られているものが張座

 

ひと昔前の板座は、どっしりと重厚感があるものが主流でした。重量があるため、4本の脚にキャスターが付いていたり、座面が回転するように回転盤が付けられていたりするものもあったようです。

その重さゆえ、敬遠されがちだった板座のダイニングチェアですが、最近になって人気が高まっています。

 

無骨なイメージからスタイリッシュなデザインへ

 

カフェスタイルのダイニングチェア CNT-C-130838

 

理由のひとつとして、スタイリッシュなデザインが可能になったことが挙げられます。

重厚でちょっと無骨なイメージだった板座の椅子は、木工技術の発達により、ほっそりとした脚でスタイリッシュなデザインが可能になりました。

長時間座っていても痛くならないように、座面にざぐりが施されているものもあります。ざぐりとは、安定感を増すためにほどこされる加工のこと。板座のチェアの場合、座面を彫り込んでお尻にフィットするように加工されているものをいいます。お尻の収まりがいいのですべりにくく、疲れにくいというのがメリットです。

 

お尻の形に“ざぐり”が施された座面

 

木材の温もりが感じられ、座面の張り替えも不要

 

もうひとつの人気の理由は、メンテナンスが楽だという点です。

飲み物や食べ物をこぼしたとき、さっと拭けばいいだけというのは楽ですよね。

小さなお子さんやペットがいるご家庭の場合、汚れは特に気になりますよね。ペットの爪跡も気になるところ。

板座なら、シミや汚れはサンドペーパーで磨いてあげれば、風合いはそのままでずっと使い続けることができます。

また、布や皮が張られている張座の場合、劣化したら張り替えが必要となりますが、板座はそのままずっと使い続けられるという点も、選ばれている理由のひとつといえます。

包み込まれるような座り心地のコンフォートチェア CNT-C-130212

 

意外とお尻って汗ばむもの。

布張りの場合、布に汗が染み込んでしまわないか心配という人は板座を試してみるのがいいかもしれませんね。

 

 

使えば使うほど味わいが出る

 

一枚板のテーブルと同様、使えば使うほど風合いが増し、味わい深くなるのも板座チェアの魅力です。

お気に入りの木材を選んで、10年、20年と使い込んでいくうちに自分だけの一脚になるという過程も味わえます。

 

国産材の美しい木材で仕上げられた板座チェア。肘掛の長さも選べるCONNECT板座 肘付きチェア

 

 

夏はひんやりとして気持ちがいいというのも板座のメリット。冬はそのままでは冷たいという場合は、クッションや座布団を置くなど工夫している人も多いようです。

四季を通して木材の心地よさを感じられるのはいいですよね。

 

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「座る」という行為は、私たちにとってはリラックスするための動作。

座面の材質に加え、高さや奥行、肘掛けの有無、空間との間合いも含めて、気持ちが安らぐものを選んでください。

 

【取材】

CONNECT:高橋美紀

【参考】

CONNECT webshop

https://item.rakuten.co.jp/mizunokagu2/c/0000000169/

テーブル付きソファが人気の理由。自由度とデザイン性を叶える「GITA」で検証

投稿日カテゴリーALL BLOGリビング空間に合う暮らしの提案憧れのライフスタイル

テーブル付きソファの「GITA」が売れている理由

 

いきなり商品紹介で恐縮です。

こちらCONNECTのオリジナル、テーブル付きソファ「GITA(ジータ)」です。

ショールームで体感してもらうとわかるのですが、これが実に理にかなっているというか、かゆいところに手が届くというか、全方位万能なんじゃないかと思う機能を備えているソファなので、ちょっとお知らせしたくなってしまった次第です。

まず、みなさんソファを買うとき何を基準にしますか?「座り心地」でしょうか。「デザイン」でしょうか。

私は、「寝心地」です。

理想を言えば、仕事をして疲れたらすぐゴロンと横になって寝たい(笑)。で、元気になったらまたちょっと仕事、みたいに。

そんな理想を叶えてくれるのが「GITA」です。

 

 

「座る」「寝る」「食べる」「仕事する」。万能なフリースタイルソファ

 

リビングにはソファ、ソファの前にはリビングテーブルを置くというこれまでの固定概念を覆すアイデア。ソファの背面に置いてもよし、ソファをまたぐように設置してもよし、とにかく自由度が高いデザインが画期的ですよね。

 

「GITA」ならではのサイズ感も売れている理由のひとつ。

まずソファのサイズ。

幅:1600mm/奥行:910mm/高さ:370mm

 

大人2人が隣り合って座っても十分ゆとりのある幅。身長150cmの私は余裕で横になることができます。奥行があるので脚をあげて座ったりあぐらをかきたい人にもちょうどいいサイズ感です。

 

そして、テーブルはというと、

幅:1660mm/奥行:400mm/高さ:650mm

ノートパソコンで作業したり、雑誌を読んだり、子どもが宿題をしたりといった場合にもちょうどよい奥行と幅があります。

ソファの座面に腰掛けたときにちょうどよい高さになるよう設計されています。

杉材でできたテーブルは、スタイリッシュなデザイン。友達が遊びに来たときはカフェ風にアレンジしておもてなし、なんていう演出も楽しめそうです。

 

 

背もたれを侮るなかれ!ありそうでなかったアイデア

 

画像のなかで脇役に徹している背もたれですが、実は感動ポイント高い!と感じたのがこの背もたれなんです。

杉材でできた台形柱の背もたれは、ちょっと低すぎるようにも見えたのですが、実際座ってみると、いいフィット感。高すぎず低すぎずで、大きさのわりにしっかりと体を預けられる安心感もありました。

通常のソファの場合、背もたれはその名の通りソファの背に付いているもの。動かせないのが基本ですが、「GITA」の背もたれは動かせるんです!これって意外と大きなポイント。

どこに置いても自由だから、例えば床に置くことだってできます。

 

 

革新的なアイデアで新しい価値の提案を

 

CONNECTオリジナルのテーブル付きソファ「GITA」が生まれた経緯について、CONNECT店長の高橋さんに聞いてみました。

▲CONNECT高橋店長。長身な高橋店長の場合、脚を投げ出せるこの形が気に入っているそう

 

「いわゆるリビングテーブルと呼ばれているものは、高さが430mmとか440mmあるんですよね。それだと、子どもが床に座ってお絵描きするには高すぎるし、ソファに座ってごはんを食べるには低すぎる。お茶を置いたりリモコンを置いたりするだけで、いまいち活用されていないことが多かったと思うんです。

それならいっそリビングテーブルをやめてソファ一体型のテーブルにして、ちゃんと活用できる提案をしてみようと考えだしたのが『GITA』なんです」

座るだけ、くつろぐだけじゃもったいない。ソファもテーブルも思い切り活用してもらいたいと考案されたのが「GITA」。

フレキシブルに変化させられて一役も二役もかってくれる「GITA」なら、限られたスペースを活用できるだけでなく、自然と家族が集まる場所になりそうですよね。

「GITA」https://item.rakuten.co.jp/mizunokagu2/cnt-s-gita/

 

【取材】

CONNECT:高橋美紀

【参考】

CONNECT webshop

https://item.rakuten.co.jp/mizunokagu2/c/0000000169/