古民家見学会で出会った、勢いのある三人組
先日の古民家「コダマヴィレッジ」の見学会で、とても活気のある3人組に出会いました。
最近は古民家に興味をもつ若者も増えてきているので、「彼らもそんな流れかな?」と思いながら話しかけてみると——
なんと、銘木の一枚板を扱う販売・輸出事業を三人で手がけているとのこと。

しかも、立ち上げたばかり。
会社の名前は「MUCADE.inc」。
法人登記からわずか2週間。
勢いのままに走り出した彼らが、なぜこの世界に飛び込んだのか。気になって話を聞かせてもらいました。
海外生活で気づいた、日本の木の価値

CEOを務めるのは、井上貢太郎さん。
2年間の中東生活を経て帰国したとき、日本の風景や建築の美しさに改めて気づいたといいます。
「中東って砂とか石の建築が多くて、現代建築もコンクリートが中心なんですよね。だからこそ、日本の“木”の良さってすごいなって思ったんです。さらに、一枚板なんてほんとすごいじゃないですか! 樹齢1000年の歴史が家の中にあるってめちゃくちゃ面白くないですか?」
と井上さん。
林業の現場にも飛び込んで知見を広めていくなかで出会ったのが、「銘木」と「一枚板」。そこから一気に、この世界に引き込まれていったそうです。

そんな井上さんが声をかけたのが、福岡県出身の中村さんと青森県出身の橋爪さん。3人は東京の大学での同級生だったそうで
「東京で消耗してる2人に、“一緒にやってみようぜ!”って声かけたんです(笑)」
軽やかだけど、どこか覚悟も感じるスタート。
中村さんはこう話します。
「同年代に一枚板の話をすると、“それって買えるの?”ってなるんですよね。
そもそも知られてない。だからこそ、興味のある人に届けたいし、海外にも広げたい」
初セリでいきなり屋久杉16枚!? その行動力
驚いたのが、彼らの最初の一手。
なんと、初めてのセリで屋久杉を16枚購入。
「まとめて買うと安くするよって言われて、よっしゃ!って(笑)」と井上さん。
この勢い、なかなか真似できない…。
「神社のご神木みたいな、ストーリーのあるものを仕入れて販売していきたい」と語る姿からは、単なる物販ではない価値づくりへの意識も感じられました。

EC×動画×AI。MUCADEの強みは“掛け算”
さらに、MUCADEの面白さはそこにとどまりません。橋爪さんは、EC販売に向けた動画制作なども得意分野。
Web制作やAI開発といったデジタル領域も強みにしているのです。
実際にショールームを見ながら、こんなアイデアも飛び出していました。
「AIアバターが説明してくれるショールームとか、面白そうですよね」
銘木という伝統的な素材と、テクノロジーの掛け合わせ。
この視点が、彼らの大きな武器になりそうです。
MUCADEの名前に込められた意味とは?

ちなみに「MUCADE」という社名、気になりますよね。
これは“百足(ムカデ)”が由来。
一見ちょっと意外ですが、実はかなり縁起のいい存在なんです。
- 金運・商売繁盛の象徴
- 「お足(お金)」に通じることから千客万来の意味
- 前にしか進まない=勝負運の象徴
- 毘沙門天の使いともいわれる存在
見た目の印象とは裏腹に、かなりパワフルな意味が詰まっています。
3人も「これもMUCADEの思し召し!」と笑っていましたが、こういう感覚、なんだかいいですよね。
ご縁をつなぐ旅の途中で出会ったrewood

彼らとrewoodの出会いも、偶然の連続でした。
全国の銘木市場を巡るため、井上さんと中村さんが東京から熊本まで車中泊しながら移動。その途中で岐阜に立ち寄り、紹介を受けたのがきっかけだったそうです。rewoodの仕上げ加工を手掛ける工房を見学したり、名古屋市のショールームへ出向いたりと、数々の出会いがあったといいます。

今回の「コダマヴィレッジ」の見学会も
「法人登記して改めて挨拶に行ったら、水野さんからこの見学会を教えてもらったんです」
と話していました。
行動していると、本当に縁がつながっていく。
そんな流れを体現しているようでした。
無人ショールームで体感する、一枚板の魅力

「コダマヴィレッジ」見学会の流れで、3人と一緒にrewoodのショールーム「warehouse」の見学もしてきました。
(※「warehouse」の様子はこちら)
一枚板がずらりと並ぶ光景に見とれながら
「やっぱり木っていいよね」と自然に言葉がこぼれる私たち。
さらに、車で3分ほどの場所にはもう一つのショールーム「Raw」もあって、そちらも一緒に見学させてもらいました。

“素材が語る場所”というコンセプトの通り、厳選された一枚板が静かに存在感を放っていました。
ヒノキチップが敷かれた床、木の香りに包まれた空間。
その中に置かれた屋久杉のテーブルは、圧倒的な存在感でした。

銘木の未来を切り拓く、三人のこれから
銘木という伝統的な素材を軸にしながら、
EC、動画、AIといった得意分野を掛け合わせていくMUCADEの3人。
まだ始まったばかりのプロジェクトですが、
その動き方や視点には、すでに独自の面白さがあります。
ムカデのように前へ前へと進みながら、
たくさんのご縁をつないでいく彼ら。
銘木の新しい可能性を切り拓いてくれそうです。
これからの展開、かなり楽しみです。
MUCADE.inc
https://mucade.com/































































































