森と林の違いから考える|再生木材の家具と木と暮らすという選択

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森さん、林さん。

どちらも木を使った苗字です。

森は木が3つ、林は2つ。

ここで森や林がつく言葉を思い浮かべてみました。(みなさんも、パッと思いつく単語をあげてみてください)

「森」

鎮守の森

森林

森羅万象

 

「林」

竹林

雑木林

防風林

人工林

母樹林

針葉樹林

広葉樹林

 

こうしてみると、「森」がつく言葉って意外と思いつかないものですね。

 

森と林、違いは「木」の本数じゃなかった!

ところで、漢字は象形文字から作られたという話は皆さんご存知かと思います。ということは、林は木が2本隣同士に並び、森は木が3本、森のほうが茂っているようなイメージがありますよね。

 

でも実際に辞書を引いてみると、私が考えていたものとは逆でした。

 

森:「樹木が成り立つ所」

林:「樹木の群がり生えた所」

 

とあります。意味からみると、林のほうが木が多そうです。確かに、「熱帯雨林」「密林」など、木が密集しているものに「林」の文字が使われています。逆に、神社などにある「鎮守の森」は、そこまで木が生い茂っている様子はないけれど「森」と呼ばれていますよね。

 

調べてみたところ、「森」「林」の意味は、使われている木の本数で規模や面積などをはかれるものではないということがわかりました。

 

「森」は「盛り」、「林」は「生やし」。

「森」と「林」の違いを端的に教えてくれるサイトはないものかと探していたら、ジャパンナレッジの記事を見つけました。元小学館辞典編集部編集長の神永 曉さんが書かれた記事ですが、そのなかに、書かれていた一文にハッとしました。

 

まさか子どもに、「森」の方が「林」よりも、「木」の数が1つ多いので、「森」の方が木がうっそうと茂っていたり、樹木が生えている面積が大きかったりする、などと答えている人はいないと思うが。

 

恥ずかしながら私です。大人になるまでちゃんと考えたことがなかった…。

語源をたどると

「森」は「盛り」、

「林」は「生やし」。

盛り上がっているのが「森」で、樹木が集まってはえている状態が「林」なのだそう。

かろうじて私の頭に浮かんだ「鎮守の森」も、地域の神様をまつった神社を取り囲む木立のこと。小高く盛り上がっているように見えることから「盛り」=「森」なんですね。

「林」は「生やし」―。

生やすのは人だから。そう考えると人の手が入っているのが林と考えるのもあながち間違いではないのかも? と調べてみたところ、日本の林業ではその解釈で区別することもあるようです。

人の手によって「生やし」→「映やす」→「栄やす」。例外もあるでしょうが、健全に育つように管理、保護しているものが「林」という解釈のようです。

 

森林は❝緑のダム❞

「森」「林」の違いがわかったところで、そんな2つが合体した「森林」についても。

樹木が密生している場所である森林は、“緑のダム”とも呼ばれています。みなさんもご存知の通り、水を貯えたり放出したりする調節機能があるんです。森があることで土壌が安定し、雨が多いときには水を吸収し、川への流出を緩やかにしてくれます。土の中に貯えた水を調節しながら放出することで川の増水などを防ぐ役割もあります。

ただ、最近は林業の人手不足が深刻さを増し、森林の手入が行く届かないという現状がいたるところでおこっています。手入れが行き届かなくなった人工林は、土が流れ出やすい状態になることも。

本来、人工林は木を育てる過程で間伐を行い、光や風が通る環境をつくっていきます。そうすることで、地面には下草が育ち、土がしっかりと保たれます。けれども、管理が難しくなった森では木が密集し、光が届かず、地面を覆う草も育ちにくくなります。その結果、雨のたびに土が流れやすくなってしまうのです。

日本だけでなく、熱帯雨林のジャングルでも同じような状況が生まれています。木材として利用するために樹齢100年を超える木が容赦なく切り倒されています。時間をかけて育った木が、あっけなく消費されてあっけなく使い捨てになる感じは、なんだか腑に落ちないですよね。

森林の循環の中にある暮らし

とはいえ、木を伐ることが悪いというわけではありません。日本は人工林が多いので、むしろ間伐が必要です。大事なのは無駄な伐採をしないということ。

「再生」「リサイクル」は今や当たり前の時代。ノートやコピー用紙、段ボールやガラス、日常のいろんなものが再生されています。木も同じ。たとえば、古い家の梁や床材を使った家具。学校や工場で使われていた木材を再加工したテーブル。ワイン樽を解体してつくった棚やスツールなど、再利用は進んでいます。

座卓を再生したダイニングテーブル(rewood

使われなくなった座卓をリメイクしたテーブルも、注目を集めています。今では手に入りにくい希少な木材を使った、重厚な一枚板。デザインが古いという理由だけで手放されていたものを、現代の暮らしに合うかたちへと整えています。

日本に眠る一枚板を買い取り、再び活かすことは、不要な伐採を減らし、持続可能な森づくりにもつながるのです。

再生材は仕事用のデスクや洗面台などにも利用でき、個性的な趣を演出してくれます(rewood

人の暮らしは、森と林の循環の中にあります。
「森」と「林」の違いを考えていくうちに、人と自然は生かし生かされる関係にあるのだな~と感じました。

レスキューされた一枚板が展示保管されている無人ショールームREWOOD WAREHOUSE(岐阜県中津川市)。好きな時に見学ができます。見学予約はHPをご覧ください。https://re-wood.jp/rewood-warehouse/

 

【参考】

ジャパンナレッジ

「森」と「林」の違いって何?

https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=495

 

森林・林業学習館

「森」と「林」の違い

https://www.shinrin-ringyou.com/topics/mori-hayashi.php

 

 

長い時間を生きた木と向き合う。国松希根太《WORMHOLE》という作品

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奇妙な斑点・ワームホール

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だいぶ昔、楽器店で少し不思議な見た目のギターを見かけたことがあります。ボディにはポツポツと黒い斑点のようなものがあり、ところどころに、うねるようなひび割れも入っていました。よく見ると、その斑点はただの模様ではなく、小さな穴。

調べてみると、それは「ワームホール」と呼ばれるものだと知りました。つまり、虫食いです。

こうした虫食いの木材は、一般的には楽器にはほとんど使われません。そのため流通することも少なく、ちょっと珍しい存在。そんなこともあって、ずっと記憶に残っていました。

 

樹齢300年超のミズナラを使った「WORMHOLE」

《WORMHOLE》2025年 約390×120×100cm 木(ミズナラ) 2025年日本国際博覧会 展示風景 展示場所:コネクティングゾーン ポップアップステージ北 空の広場 撮影:忽那光一郎(画像提供:十和田市現代美術館)

 

ところで、なぜ急にそんな昔の記憶を思い出したのかというと、「WORMHOLE」というアート作品を知ったからです。
樹齢およそ300年のミズナラなどの巨木を用いた作品で、大きな木そのものをアートへと昇華させています。形や大きさは作品ごとに異なりますが、多くは高さ2メートルほどのスケールで、圧倒的な存在感を放っています。2025年に大阪で開催された国際博覧会では、4メートル弱の作品も展示され、話題となりました。

作者は、彫刻家の国松希根太(くにまつ・きねた)さん。北海道生まれで、2002年から北海道白老町を拠点に制作活動を続けています。

国松希根太 撮影:笹島康仁

【国松希根太 プロフィール】1977年北海道生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業後、2002年より飛生アートコミュニティー(北海道、白老町)を拠点に制作活動を行なう。また Ayoro Laboratory (2015-)の活動を立石信一(現:国立アイヌ民族博物館学芸員)と展開、飛生アートコミュニティーで結成されたアーティスト・コレクティブ THE SNOWFLAKES (2020-)の一員としても活動を続ける。※十和田市現代美術館HPより抜粋(画像提供:十和田市現代美術館)

 

国松さんの作品「WORMHOLE」。
タイトルの「ワームホール」は、宇宙に存在する時空をつなぐといわれるトンネルのこと。同時に、木にあいた虫食い穴のイメージも重ねられていて、作品には「時空を超えてワープする入り口(穴)」「虫食い穴」という、二つの“穴”が表現されています。

 

この作品に惹かれた理由は、ひとことで言うと「木のオーラ」。

木というのは、自然の中に立っているときがいちばん美しい——そう思っていたのですが、この作品を見たとき、むしろ自然の中にあるとき以上の存在感をまとっているように感じたのです。

 

木肌にまとうオーラと人間味

《WORMHOLE》 2024年 札幌国際芸術祭2024 展示風景 撮影:藤倉翼(画像提供:十和田市現代美術館)

 

どこか、人が立っているようにも見える「WORMHOLE」。このシリーズは木の表面をバーナーで焼き、黒く焦がした部分がつくられています。角度によっては、その黒い部分がぽっかりと開いた穴のようにも見えて、少し不穏な気配も漂います。

国松さんは、動画の中である体験について語っていました。

“近づいてはいけない洞窟”を訪れたときのことです。

自然に岩が崩れてできた洞窟で、アイヌの人たちはそこを「あの世への入り口」と呼んでいるのだそうです。

 

洞窟の中は、真っ暗。

 

「真っ暗闇って、ちょっと怖い。自然は美しいだけじゃなくて、そういうちょっと怖いっていう意識も必要だなと感じていた時期があった。でも真っ暗闇の中って、何かを想像したり自分のことを感じたりする場所でもある」

そんな言葉が、印象に残りました。

 

十和田での制作風景 2025年10月4日   撮影:小山田邦哉

 

美しい木目があらわれている面と、黒く焦がされた面。ゴツゴツとした無骨な表情と、つるりと整えられた滑らかな面。

その対比を見ていると、どこか人間の精神のあり方にも重なって見えてきます。表面では笑っていても、内面では怒っていたり。逆に、いかつい表情の奥に、とても繊細な感情を抱えていたり。

やわらかく自然な木肌と、焦げた黒のコントラスト。そのバランスが、見る人の想像力をぐっと引き出してくれるように感じました。こうした木の個性は、国松さんの手によって引き出されているのかもしれません。

 

 

ここまで、まるで実際に見てきたかのように書いてしまいましたが、実はまだ画像で見ただけ。きっと実物は、もっと迫力があり、圧倒される存在なのだろうと想像しています。

現在、青森県の十和田市現代美術館にて国松さんの展覧会が開催されています。遠くの方も近くの方も、実際の作品をぜひ目にしてもらいたいと思います。(展覧会の詳細は文末に)

 

時空を超えて「命に向きあう」感覚

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国松さんは、樹齢の長い大木を素材に作品を制作するなかで、「命に向き合っているような感覚がある」と話します。「WORMHOLE」という作品名に込められた「時空を超えてワープする入り口(穴)」という意味も、そうした感覚とどこか重なっているように感じられます。長い年月を生きてきた木と、今ここにいる自分自身。時空を越えて向き合う時間のなかで、新たに見えてくるものがあるのかもしれません。

 

国松さんの作品を見ながら、木という素材について改めて考えました。

虫が通った跡や、長い年月のなかで刻まれた傷や割れ。かつては“欠点”とされていたようなものも、見方を変えれば、その木が生きてきた時間の証でもあります。家具の世界でいうと、そうした跡を欠点として消すのではなく、木が過ごしてきた時間の一部として受け止め、家具に生かすという考え方が、最近になってまた注目されているようにも感じられます。

rewood/Instagram

 

長い年月を重ねた木を前にすると、ただの素材というより、どこか“生きてきたもの”と向き合っているような感覚になることがあります。国松さんが語っていた「命に向き合っている」という言葉も、少しわかる気がしました。

rewood/Instagram

 

 rewoodプレミアム/樹齢150年以上の貴重な材を再生したテーブル

 


 ■国松希根太 連鎖する息吹

《ICE CAVE》2024年 40.5×36.5×30cm 木(センノキ)に胡粉 撮影:瀧原界

 

会期:2025年12月13日(土) – 2026年5月10日(日)

場所:十和田市現代美術館(青森県十和田市西二番町10-9)

時間:9:00 – 17:00(入場は閉館の30分前まで)

休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)

料金:一般1800円(常設展含む)、高校生以下無料

 

【画像提供】十和田市現代美術館

アイキャッチ画像: 《WORMHOLE》2024

札幌国際芸術祭2024 展示風景

撮影:藤倉翼

 

60年に一度の丙午(ひのえうま)。烈火の女・お七の迷信と美しい木馬のはなし

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私の大好きな作家・原田マハさんの新刊「晴れの日の木馬たち」が発売になりました。いつ読もうかワクワクしながら表紙だけ見つめています。

本を読み始めると、やらなきゃいけないことを後回しにしてしまうので、今はもう少しだけガマン・・・。

 

迷信「丙午の年生まれは嫁ぎ先に災いをもたらす」

さて、木馬といえば、馬。今年は午年ですね。

60年に一度の丙午(ひのえうま)ということで、ニュースでもさまざまな角度から取り上げられています。代表的なものは「丙午の産み控え」でしょうか。

日本には「丙午の年生まれの女性は気性が激しく、嫁ぎ先に災いをもたらす」という迷信があり、過去の丙午には出産を控える人が増え、出生率が激減するといった現象が起きていたそうです。実際に、1966年の昭和の丙午の出生率は前年比25%減。46万人の減少となり、統計をとりはじめた明治以降で最も少なかったのだそう。

言い伝えの由来は、江戸時代にさかのぼります。

八百屋のお七が、好きな男に会いたい一心で放火した、という事件がきっかけといわれています。当時、放火は大罪。お七は17歳の若さで引き回しのうえ、火あぶりの刑に処されます。このお七が丙午の生まれであったことから、前述のような言い伝えになったというわけです。※諸説あり

芳年「松竹梅湯嶋掛額」(国立国会図書館デジタルコレクションより)
芳年「松竹梅湯嶋掛額」(国立国会図書館デジタルコレクションより)

 

丙午はエネルギッシュな火の年

烈火のおんな・お七の恋愛悲劇は歌舞伎や文楽として上演され、庶民に広がっていきました。そして次第に「丙午の年生まれの女性」への根拠のない差別が広まることになってしまったということです。

もちろんこれは迷信。今の時代は気にしないという人も多いですし、逆に丙午生まれはラッキーと考える人も。確かに、出生率が低いということは受験の時の倍率や就活なんかも楽だったりするのかもしれませんね。

また、丙午の年は「火」のパワーが高まる時期ともいわれています。大きな決断を下したり、新しいチャレンジをしたりすることで、物事がいい方向に向かうエネルギッシュな時期なんですって。

美しいフォルムのヒノキの木馬

木馬といえばもう一つ。

子どもが乗る「木馬」について。ちょうど昨年、ヒノキでできた木馬を見る機会がありました。

岐阜県産の東濃ヒノキを使った美しい木馬です。

画像提供:えんとりん

これは、岐阜県で檜風呂をつくっている檜創建さんのブランド「えんとりん」から発売される新作。同社が長年にわたって培ってきた檜風呂づくりの技が凝縮されています。

特に印象に残ったのは手触り。ヒノキならではのやさしさや、木肌のきめの細かさが伝わってきます。子どものおもちゃには、できるだけこだわりたい。そんな方の目に留まりそうだなと感じました。

小さいころから本物に触れる経験は、やはり大切だと思います。天然木ならではの香りや質感を感じられますし、素材がシンプルな分、敏感肌のお子さんにも安心して使ってもらえそうです。

画像提供:えんとりん

「えんとりん」には、ベビーバスもあります。
こちらも触ってみてまず感じたのは、やはり手触りの良さ。独自の技術で「タガ」を使わない設計になっているそうで、そのおかげか、フォルムがとてもなめらかです。職人の方が丁寧につくられていることが伝わってきました。

「えんとりん」ベビーバス

お風呂も木馬も、どちらも子どもが直接触れるもの。毎日使ったり、ふと目に入ったりするからこそ、素材がいいとそれだけで気分が上がります。理屈抜きで「触って気持ちいい」というのは、やっぱり強いですね。


今回は「午」にまつわる話から、木のおもちゃや道具の話まで、あちこち寄り道してしまいました。「午(ウマ)」は、行動力や勝負運の象徴。物事が勢いよく進んだり、前向きな歩みを後押ししてくれる存在とされています。丙午、あっという間に1月も終わろうとしていますが、今年もみなさまにとって、いいペースで走れる一年になりますように。

【参考】

檜創建
https://www.hinokisoken.jp/

明治の宗教哲学者・清澤満之。 記念館で見た究極のミニマル空間

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愛知県碧南市にある美術館を訪れた際、近隣を散歩していて見つけた「清澤満之記念館」。正直なところ、それまでまったくその名を知らなかったのですが、なんとなく気になって、入館してみることにしました。

 

白樺湖の“冬木立”で感じた「削ぎ落とされた美しさ」

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冬木立―。

言葉を見るだけで、静かな風景が思い浮かぶ日本語ですよね。

先日、長野県の白樺湖を訪れました。冬の空気をまとった白樺の並木がとても美しく、「冬木立」という言葉が頭に浮かんできました。葉を落とし、幹と枝だけになった木々が、雪の中で凛と立つ姿。その削ぎ落とされた佇まいは、不思議と整って見えます。

冬木立には、静けさと同時に、どこかもの悲しさも漂っているところが、私が心惹かれる理由なのかも。

新緑が生い茂る夏の木と比べると華やかさはないものの、その分、枝や幹の表情がはっきりと現れ、木そのものの美しさが際立つ―。削ぎ落とされたものが持つ美しさとでもいうのでしょうか。華やかさを手放したあとに残る輪郭や静けさが、かえって印象を深めているように感じるんですよね。

冬木立の静けさとリンクする、暮らしの中にある木の存在

rewoodショールーム

余分なものを足さなくても、そこに立っているだけで成立している—。そんな佇まいは、暮らしの中で選ぶものの基準にも、なんとなく重なる部分がある気がします。家具を見ていても、「主張しすぎないのに、なぜか印象に残る」ものってありますよね。木目や質感に奥行きがあって、時間の流れを受け止める包容力みたいなものが感じられたりして。

そうした家具に多く使われている木のひとつが、オークです。はっきりとした木目と力強さがありながら、使い込むほどに表情が落ち着き、空間に静かに馴染んでいきます。ダイニングテーブルやチェアに選ばれることが多いのも、日常の中で自然の頼もしさを感じさせてくれるからかもしれません。

使い込むほどに味わいが増すオーク材

似た性質を持つナラ材も、時間とともに深みが増していく樹種です。まっすぐで素直な木目は、空間を整えすぎず自然体のまま支えてくれる印象があります。家族の暮らしにナチュラルに寄り添ってくれる、そんなイメージがわいてきます。

明るめな床板にも似合うナラの一枚板テーブル

一方で、ウォールナットは、より大人びた雰囲気をまとった樹種です。
深い色合いと落ち着いた木肌が光をやわらかく抑え、空間に静かな陰影をもたらします。ソファフレームやキャビネットに取り入れると、冬の穏やかな時間にもよくなじむ、余白を感じさせる佇まいが生まれます。

しっとりと落ち着いた雰囲気のウォールナット材

そうした佇まいに惹かれるのは、暮らしの中でも静かに時間を重ねていけるものを、私たちが無意識に選び取っているからなのかもしれません。

 

木製家具と時間を重ねる暮らし

林業の世界では、寒伐(かんばつ)といって冬に木を伐ることがあります。冬に伐られた木は水分が少なく、狂いが出にくいため、無垢材家具に適しているといわれています。

そんな話を思い出しながら森を歩いていると、冬の木々の静けさも、ただ眠っているのではないように見えてきました。

木が冬に葉を落とすのは、寒さや乾燥から身を守るため。外からは止まって見えても、内側では次の季節に向けた準備が進んでいます。家具や床材として暮らしの中にある木も、かつてはこうして季節を越えてきたんだな~とぼんやり考えながら、冬の長野を後にしました。

小さな冬の旅を終えて家に帰ったとき、部屋の中にある家具をみてふと、長野の冬木立とこの部屋の中にある木の存在がどこかでつながっているように感じられました。

今、マグカップを置いているこのダイニングテーブルも、いくつもの季節を越えてきたんだなと思うと、いつもと見え方が違ってきてより愛しさが増してきます。そろそろ大掃除の季節だし、テーブルもオイルを塗ってケアしてあげなきゃな、とか考えながら、しばらく旅の余韻に浸ったのでした。

コダマベース:300万円台で手に入る国産木造タイニーハウスのコスパを検証

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いきなりですが、動かせるタイニーハウス「コダマベース」のメリットを並べてみようと思います。

  • 構造・外・内装材の木、合板、積層材は 全て上流の岐阜県東白川村で育った、東濃スギ東濃ヒノキで作られています。

 

  • トラックで運んで、駐車場一台分のスペースに設置できる、確認申請のいらない、固定資産税がかからない、動かせる小屋です

 

  • 基本仕様のベーシックモデルは、内部に何もない仕様。好きな家具や設備を置いてすぐに使えます

 

  • 床はヒノキの無垢材、壁面は針葉樹合板なので、棚を付けたり自分好みにカスタマイズが可能です。

 

  • 断熱材が入っていて、エアコン1台で快適に過ごせます。

これで価格はいくらくらいだと思いますか? ベーシックタイプは319万円(税込)です。高いか安いか、感じ方は人ぞれぞれですよね。

「コダマベース」を選んだ人から聞くと、一番の決め手はコスパの良さだといいます。その費用対効果はどれほどのものなのでしょうか。ひとつずつ検証してみたいと思います。

 

「コダマベース」の決め手はコスパの良さ

「ちょっとした空間がもうひとつ欲しい」と思ったときに、タイニーハウスは有力な選択肢となります。ただ、新しい部屋を普通に増築する場合と何が違うのでしょう。

例えば、今ある家の一階に6帖の部屋を増築する場合、費用は200~300万円といわれています。あれ?コダマベースのほうが高いじゃん!と思いますよね。ただ、家の改築となると既存部分の壁や床、隣接部分の補修費用が上乗せになることがほとんど。工事中は隣接する部屋を使用できない、といった不便なことも起こります。

耐震性能を落とすことなく増築しなくてはいけないので、建築知識・技術を持った工務店に依頼する必要があります。つまり工務店によって、価格がかなり左右されるということも念頭におかなくてはいけません。

また、家の増築なので確認申請に15~20万円、増築登記にも7~10万円、固定資産税も2万円ほど増額となります。

一方で、コダマベースの場合↓

  • トラックで運搬、設置は1日で完了
  • 確認申請・固定資産税不要(法律上は「工作物扱い」)
  • 庭や別荘地、都市近郊の空き地にも対応

めんどうな手続きや不便を感じることなく、ある日突然、駐車場1台分のスペースに離れを1つ増やせる、それがコダマベースです!

 

国産材100%の動かせる小屋

では続いて素材について。

岐阜県東白川村で育った由緒正しい東濃スギ・東濃ヒノキがふんだんに使われています。

岐阜県で生産される杉は主に長良川流域に多く生息していて、木目の美しさには定評がある素材です。

そして東濃ヒノキといえば、ブランド材として全国にその名を知られています。木材の王様といってもいいかもしれません。艶のある淡い木肌は香り高く、強度に優れているのが特徴です。

「コダマベース」は、構造・外装・内装すべてにこれらの良質な国産材を使用しています。本格的な国産木造タイニーハウスって、探してもなかなかないものなんですよね。森の循環の中から生まれる「国産材100%の動かせる小屋」。かなり心惹かれるものがあります。

 

 

床、天井、壁の断熱材が標準仕様

さらに私がコスパいいと感じたのは、断熱材が入っていること!

タイニーハウスで検索すると、300万円台で購入できるものはあるものの、断熱材が入っていない場合がほとんどです。

倉庫として使うだけならいいのですが、人が快適に過ごそうと思うと、真夏の酷暑はエアコンなしではいられないですよね。寒暖差が厳しくなっている今の環境から考えると、断熱材は不可欠。標準仕様で床、天井、壁に断熱材が入っているのは、かなりコスパがいいのではないかなと感じます。

 

もうひとつの小さな拠点

費用対効果の面からみた「コダマベース」。いかがでしたか?

「大きな家より2つの小さな拠点を持つ」というライフスタイルが広がりつつある今。「コダマベース」は、まさにその発想に寄り添ってくれるアイテムかもしれません。

維持費もなくリフォームのような負担もない。国産材を使うことで森の循環にも役立っている。費用だけでなく環境維持の面からみてもコスパが良いといえるのではないでしょうか。

【コダマベース/ベーシックタイプ】

延床面積 8.8㎡(5.5帖)
柱/ 梁/ 土台/ 大引 桧105×105
断熱材 (天井/壁) グラスウール16kg t100
断熱材 (床) 押出法ポリスチレンフォームt 50
鉄骨基礎 H-100×100×6×8

https://kodama-p.com/category/item/architecture/

 

 

一枚板のテーブル×ファームハウスインテリア。くつろぎの空間コーディネート術

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ファームハウスインテリアとは

ファームハウスインテリアとは、アメリカの農家の暮らしをルーツにした、温もりと実用性を大切にしたインテリアスタイル。パンデミック以降、アメリカでもトレンドとして注目を集めています。

最大の特徴は「素朴さ」と「居心地のよさ」。使い込まれた木の風合いや、自然素材の質感を活かすことで、どこか懐かしく安心感のある空間をつくり出します。

 

ファームハウスインテリア最大の魅力は“味わい”

 

代表的な素材は無垢の木やアイアン、リネン、コットンなど。テーブルや床には木目の美しいパイン材やオーク材が使われ、白やグレーを基調としたやわらかな色合いでまとめるのが定番です。

また、実用性を重視するのも特徴のひとつ。開放的なキッチンや広いダイニングテーブル、見せる収納など、「暮らしの道具」がそのままインテリアになるのが魅力。アンティークの家具やブリキの小物、ドライフラワーなどを取り入れると、さらに温かな雰囲気が生まれます。

ファームハウスインテリアの魅力は、完璧さよりも“味わい”を楽しむところ。新品よりも経年変化した家具や、手づくり感のあるアイテムを取り入れることで、自分らしい温もりのある空間を育てていけます。

 

ファームハウスインテリアと相性のいい一枚板のテーブル

長く使い込むほどに味わいが出てくるのは、一枚板のテーブルも同じ。木目や色、節のひとつひとつに豊かな表情があります。唯一無二の存在感を放つテーブルの存在は、ファームハウスインテリアの大きなアクセントにもなります。

さらに木製のチェアやベンチなどを組み合わせることで、より本格的なファームハウスの雰囲気をつくりだすこともできます。

CONNECT/一枚板テーブル

 

再生した一枚板テーブル/rewood

 

CONNECT/輪切りの一枚板テーブル

 

手織りのギャッベで統一感

 

ファームハウススタイルにおすすめしたい、もうひとつのアイテムはギャッベ(Gabbhh)です。

ギャッベとは、ペルシャ語で「毛足の長い絨毯」を指す言葉。イラン南西部に暮らす遊牧民が、ひと針ひと針手織りするペルシャ絨毯のことです。

CONNECT/ペルシャ・ギャッベ

敷物ひとつで、部屋の雰囲気はぐっと変わります。手織りならではの柔らかな風合いや、天然素材で染め上げられた世界にひとつだけの柄は、何ものにも代えがたい魅力だと思いませんか。

特にギャッベは、木や動物など自然のモチーフが描かれたものが多く、大自然が生んだアート作品ともいえます。自然素材の風合いを大切にするファームハウスインテリアとの相性も抜群。一枚板のテーブルと組み合わせて、アレンジを楽しむのもおすすめです。

モダンファームインテリアも人気

最近では、よりモダンな雰囲気に仕上げる「モダンファームインテリア」というスタイルも人気が高まっています。たとえば、一枚板のテーブルの脚をアイアンで仕上げたり、天板の色を少し濃いめにしてみたり、シックなカラーリングで全体をまとめるのがポイントです。

黒い金属の照明や取っ手をアクセントとして加えることで、ナチュラルながらも引き締まった印象に仕上がります。

素朴で自然体、かつ個性的な空間を演出するファームハウスインテリア。自分らしい空間づくりの参考にしてみてくださいね。

なぜクマが人里に?木とともに暮らす私たちが考えたい森の循環のこと

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クマのニュースから考える、森と暮らしのバランス

最近、毎日のように「クマの出没」のニュースが流れてきますよね。本来なら森の奥で静かに暮らしているはずのクマたちが、人の住む場所に姿を見せる――。それは、森が変化しているサインでもあります。

森が元気であれば、クマも、木も、人も、心地よい距離で暮らせる。けれど、手入れの行き届かない森が増えると、木々は弱り、動物たちは食べ物を求めて人の暮らしのほうへ近づいてしまう。「森と人とのバランス」が、少しずつ崩れているのかもしれません。

 

昔の人たちは森と生きていた

昔の日本では、木はとても身近な存在でした。家は地元の木で建て、壊れたらまた同じ土地の木で直す。山の間伐材は薪や炭として使い、灰は畑の肥料に。すべてが地産地消の循環の中にありました。

「木を伐ってしまうことは、悪いことなんじゃないの?」と考える人もいるかもしれませんね。でも実はその逆。間伐や植林など、人の手を入れることで森は呼吸を取り戻します。光が入り、木の実や草花が育ち、動物たちが戻ってくるのです。地域の森の木を使うことで、森は手入れされ、豊かな環境が保たれていたのです。

“木を伐ること”と“森を守ること”が、ちゃんとひとつの流れの中にあった――それが、昔の人たちの知恵でした。

 

木の循環をつなぐ暮らしへ

座卓の再生・循環を目指す「rewood」の座卓の脚をリメイクしたキッチンカウンター

私たちは、木を新しく伐ることだけでなく、すでにある木を活かすことにも目を向けています。
たとえば、長年使われてきた座卓を、今のライフスタイルに合わせてリメイク。脚の高さを調整したり、天板を磨いてモダンな質感に仕上げたりすることで、「懐かしさ」と「新しさ」が調和した家具として生まれ変わります。

不必要な伐採を減らし計画的な森林循環を目指すために生まれた「rewood」

こうした再生・循環のものづくりは、木に宿る時間を次の世代へと受け渡す、小さな森づくりでもあります。

 

木をきちんと使うことが森を守ること

大切なのは、どんな木を、どう使うか。木を上手に使いながら、森を次の世代へつないでいく。それが、これからの“木のある暮らし”です。

rewood1500ダイニングテーブル

 

木をきちんと使うことが、森を守ること。木のぬくもりを感じながら、森が育つ時間にも思いを寄せてみる――それが、これからのやさしい共生のカタチといえるのかもしれませんね。

rewood1500ダイニングテーブル

一枚板テーブルの「耳」とは?個性的で唯一無二の耳付きテーブルの魅力

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根強い人気を誇る天然木の一枚板テーブル。そのなかで「耳付き」というものがありますが、「耳」とはいったい何なのか。

みなさんはご存知ですか?

希少価値の高い「耳付き」

一枚板の耳とは、木のなかでも表皮に近い部分のことをいいます。一般的なテーブルの場合、心材といわれる丸太の中心部を使いますが、表皮を剥いだ外側に近い部分をあえて残したものが「耳付き」という材になります。

樹皮に近い部分になるため、凸凹がありますが自然そのままの形のため、同じものは2つとない希少なもの。木が持っていた曲線や表情が感じられるため、テーブルの存在感も際立ちます。

耳を残す作業はとても難易度が高い工程のひとつ。まず、木の形は1本1本違いますよね。表皮に近い部分となると、さらに形が不規則。そのため、板全体の厚みやバランスを保ちながら削ることが難しいのです。美しいラインが失われないよう、ギリギリのところを責める必要があるんです。

また、耳の部分は繊維が細かく水分を多く含んでいます。乾燥させる過程で割れや反りがおきやすい場所ということも、作業を難しくしている理由です。見た目のラインを美しく整えるだけでなく、手触りよく仕上げるためには職人の感覚が必要とされます。

木の状態を見極め、自然の風合いを残しつつ美しく仕上げるという職人技の結晶が「耳付き」テーブルの魅力に直結しているのです。

 

「耳付き」テーブルの種類

こうした「耳付き」のテーブルには、さまざまな種類があります。そのなかから代表的なものを紹介してみようと思います。

 

◆ウォールナット

・色味:深いブラウン

・特徴:高級感がありクラシカルな印象

・コーディネート:モダン系やヴィンテージ系などに人気

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◆ブラックチェリー

・色味:淡いピンクブラウン

・特徴:木肌が柔らかく滑らか。上品な印象

・コーディネート:ナチュラル系に人気

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◆楡(エルム)

・色味:淡い黄褐色

・特徴:適度な硬さとしなやかさを併せ持つ。木目がはっきりとしていて引き締まった印象

・コーディネート:和モダンやナチュラル系に人気

耳付き楡無垢材のテーブル/NRT-DT-130823

ほかにも、メープルや欅、栃なども耳付テーブルの人気樹種となっています。

 

インテリアとの相性は?

存在感のあるテーブルだけに、インテリアとの相性は慎重に選びたいところ。

インテリアとの相性からまとめてみると

◆北欧・ナチュラル系→オーク、メープル、ニレ

◆モダン、クラシカル→ウォールナット、ブラックチェリー

◆和モダン→楡、欅、栃

といった感じでしょうか。

CONNECTのオーダーテーブル/ウォールナット材

 

木がもっている自然の温もりや香りをひと際感じられるのが「耳付き」のテーブル。サイズや厚みなどをオーダーできるものもあるので、家族構成や空間に合わせて、唯一無二のお気に入りを見つけてみませんか。

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ベビー歓迎の「おやこホテル」×rewoodで叶えるサステナブルステイ【後編】

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「とことんママが笑顔になるホテル」をコンセプトに掲げる「おやこホテル」。前回は、子連れ旅行の大変さを経験したオーナーが、ママを笑顔にするためにこだわりぬいたサービスとホスピタリティについてご紹介しましたが、今回はその続編です。

◆ママパパに徹底的に寄り添ったホテルを作るしかない!

みなさんがホテルや旅館と聞いて思い浮かべるのはどんなものでしょうか。

「日本のホテルって、有名な観光地や料理、温泉といった魅力がないとなかなか集客が見込めません。大きな観光資源があるわけでもない名古屋で『おやこホテル』を選んでもらうには、徹底的にターゲットに寄り添ったホテルを作るしかないと考えました」と語るのは、オーナーの沼田さん。

ターゲットとは、もちろん小さいお子さんのいるファミリーのこと。特にママの負担をケアすることに注力したといいます。

子連れ旅は荷物が増えがちですが、このホテルにはおむつやオーガニックの離乳食、着替え、おもちゃ、絵本、バスグッズやベビー用の食器、哺乳瓶の洗浄機など、あらゆるベビー用品がアメニティとして揃えられています。その充実ぶりは、ほかに類を見ないほど。あのミキハウスの「ウェルカムベビーのお宿」としての認定も受けています。

◆子どもがのびのび遊べる空間デザイン

「おやこホテル」の魅力は充実したアメニティだけではありません。

居心地のよい空間デザインも大きなポイントです。大きな壁面は子どもの落書きもOK! 白い壁にプロジェクターで動画を投影して、みんなで映画鑑賞も楽しめるんです。

しかも、1フロアに1部屋だけなので、隣の部屋を気にする必要もなく、のびのびと過ごせます。

まさに、「おうちのような安心感」で「おうちとは違う特別感」を味わえるホテルだな~と感じました。

 

◆サステナブルな家具「rewood」を採用

さらにもうひとつ、居心地よい空間を作るために沼田さんがこだわったのは、部屋のしつらえ。実は「おやこホテル名古屋東山4F」のお部屋には「rewood」の家具を採用しているんです。

「rewood」とは、役目を終えた木材を加工して、新しい家具として再生させるブランド。キッチンの天板には座敷机を再生した一枚板が使われ、カウンター部分には机の脚を再生した遊び心溢れるデザインに仕上がっています。形の違う脚を並べることで、こんなにおしゃれに見えるんですね!

天板は座敷机を再生した一枚板。ぎっしりと並んでいるのは座敷机の脚なんです!

 

「rewood」を採用した理由について沼田さんに聞いてみました。

「僕が長年携わっている建築業界は、環境に対する負荷が大きい業界だというのは昔から感じていました。店舗設計やデザインに関わっていくなかで、今はサステナブルというのは重要な視点です。今後も全国に『おやこホテル』を展開していこうと考えたとき、やはり環境に配慮したものでなくてはいけないと考え、再生と循環をテーマに掲げる『rewood』を採用することにしました」。

洗面台の天板やダイニングテーブルにも「rewood」の再生板を使用。さらに、岐阜県産の針葉樹を使ったソファやキャビネットが置かれていて、温もりある空間を演出しています。

ホテルライクな滞在もいいですが、やはり子連れファミリーにとっては、木の温もりがあるほうが落ち着きそうですよね。

 

◆泊まるプラスαの体験を

「ママを笑顔にする」というコンセプトに加え、「泊まるプラスαの体験を」というのが沼田さんの想い。

「rewood」に限らず、木の家具がある空間は、子どもにとって五感を刺激する特別な場所になります。木のぬくもりや手触りは安心感につながり、自然な素材にふれることで想像力や創造力も育まれるそうです。

<イメージ>

さらに、再生木材の背景を知ることで「ものを大切にする」「再び価値を見いだす」といった体験が、子どものころから環境への意識を育てるきっかけになるのかもしれませんね。

 

◆お誕生日やお食い初めなどイベントにも活躍

そんな「おやこホテル」ですが、宿泊だけでなく誕生日や記念日のお祝いなどで利用する人も多いのだとか。

「ママ友会で利用していただく機会も増えています。最大で8名(大人は6名まで)泊まれるので、里帰りした時にパパママのご両親を呼んで、食事をしたりする場所として使う方もいらっしゃいます」(沼田さん)。

料理人の出張サービスやケータリングなどのオプションも充実

 

名古屋は日本のちょうど真ん中あたり。名古屋市内でも抜群のアクセスを誇る東山地区は、集合場所に選ばれることが多いとか。東山動物園までは徒歩10分、ジブリパークへは車でも電車でも30分程度で行ける距離。たっぷり遊んでクタクタになっても、ホテルがすぐそばにあるのは心強いですよね。

旅行だけでなく、ちょっと特別な日常を「おやこホテル」で演出してみるのも楽しそう。ぜひ、親子で訪れてみてください。

 

【取材協力】

「おやこホテル」

https://oyako-hotel.com/

 

<住所>

名古屋市千種区東山通2-4-1 HARVEY MOTOYAMA 4F・6F

<問い合わせ>

052-793-7787(受付時間9:00-21:00)

<アクセス>

電車:名古屋地下鉄「本山駅」2番出口 徒歩3分

車:東名高速「名古屋IC」から車で14分、または名古屋高速2号東山線「四谷出入口」から車で5分

<IN/OUT>

チェックイン15:00 / チェックアウト11:00

<宿泊人数>

最大8名(大人は6名まで)

<料金>

¥55,000~