長い時間を生きた木と向き合う。国松希根太《WORMHOLE》という作品

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奇妙な斑点・ワームホール

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だいぶ昔、楽器店で少し不思議な見た目のギターを見かけたことがあります。ボディにはポツポツと黒い斑点のようなものがあり、ところどころに、うねるようなひび割れも入っていました。よく見ると、その斑点はただの模様ではなく、小さな穴。

調べてみると、それは「ワームホール」と呼ばれるものだと知りました。つまり、虫食いです。

こうした虫食いの木材は、一般的には楽器にはほとんど使われません。そのため流通することも少なく、ちょっと珍しい存在。そんなこともあって、ずっと記憶に残っていました。

 

樹齢300年超のミズナラを使った「WORMHOLE」

《WORMHOLE》2025年 約390×120×100cm 木(ミズナラ) 2025年日本国際博覧会 展示風景 展示場所:コネクティングゾーン ポップアップステージ北 空の広場 撮影:忽那光一郎(画像提供:十和田市現代美術館)

 

ところで、なぜ急にそんな昔の記憶を思い出したのかというと、「WORMHOLE」というアート作品を知ったからです。
樹齢およそ300年のミズナラなどの巨木を用いた作品で、大きな木そのものをアートへと昇華させています。形や大きさは作品ごとに異なりますが、多くは高さ2メートルほどのスケールで、圧倒的な存在感を放っています。2025年に大阪で開催された国際博覧会では、4メートル弱の作品も展示され、話題となりました。

作者は、彫刻家の国松希根太(くにまつ・きねた)さん。北海道生まれで、2002年から北海道白老町を拠点に制作活動を続けています。

国松希根太 撮影:笹島康仁

【国松希根太 プロフィール】1977年北海道生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業後、2002年より飛生アートコミュニティー(北海道、白老町)を拠点に制作活動を行なう。また Ayoro Laboratory (2015-)の活動を立石信一(現:国立アイヌ民族博物館学芸員)と展開、飛生アートコミュニティーで結成されたアーティスト・コレクティブ THE SNOWFLAKES (2020-)の一員としても活動を続ける。※十和田市現代美術館HPより抜粋(画像提供:十和田市現代美術館)

 

国松さんの作品「WORMHOLE」。
タイトルの「ワームホール」は、宇宙に存在する時空をつなぐといわれるトンネルのこと。同時に、木にあいた虫食い穴のイメージも重ねられていて、作品には「時空を超えてワープする入り口(穴)」「虫食い穴」という、二つの“穴”が表現されています。

 

この作品に惹かれた理由は、ひとことで言うと「木のオーラ」。

木というのは、自然の中に立っているときがいちばん美しい——そう思っていたのですが、この作品を見たとき、むしろ自然の中にあるとき以上の存在感をまとっているように感じたのです。

 

木肌にまとうオーラと人間味

《WORMHOLE》 2024年 札幌国際芸術祭2024 展示風景 撮影:藤倉翼(画像提供:十和田市現代美術館)

 

どこか、人が立っているようにも見える「WORMHOLE」。このシリーズは木の表面をバーナーで焼き、黒く焦がした部分がつくられています。角度によっては、その黒い部分がぽっかりと開いた穴のようにも見えて、少し不穏な気配も漂います。

国松さんは、動画の中である体験について語っていました。

“近づいてはいけない洞窟”を訪れたときのことです。

自然に岩が崩れてできた洞窟で、アイヌの人たちはそこを「あの世への入り口」と呼んでいるのだそうです。

 

洞窟の中は、真っ暗。

 

「真っ暗闇って、ちょっと怖い。自然は美しいだけじゃなくて、そういうちょっと怖いっていう意識も必要だなと感じていた時期があった。でも真っ暗闇の中って、何かを想像したり自分のことを感じたりする場所でもある」

そんな言葉が、印象に残りました。

 

十和田での制作風景 2025年10月4日   撮影:小山田邦哉

 

美しい木目があらわれている面と、黒く焦がされた面。ゴツゴツとした無骨な表情と、つるりと整えられた滑らかな面。

その対比を見ていると、どこか人間の精神のあり方にも重なって見えてきます。表面では笑っていても、内面では怒っていたり。逆に、いかつい表情の奥に、とても繊細な感情を抱えていたり。

やわらかく自然な木肌と、焦げた黒のコントラスト。そのバランスが、見る人の想像力をぐっと引き出してくれるように感じました。こうした木の個性は、国松さんの手によって引き出されているのかもしれません。

 

 

ここまで、まるで実際に見てきたかのように書いてしまいましたが、実はまだ画像で見ただけ。きっと実物は、もっと迫力があり、圧倒される存在なのだろうと想像しています。

現在、青森県の十和田市現代美術館にて国松さんの展覧会が開催されています。遠くの方も近くの方も、実際の作品をぜひ目にしてもらいたいと思います。(展覧会の詳細は文末に)

 

時空を超えて「命に向きあう」感覚

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国松さんは、樹齢の長い大木を素材に作品を制作するなかで、「命に向き合っているような感覚がある」と話します。「WORMHOLE」という作品名に込められた「時空を超えてワープする入り口(穴)」という意味も、そうした感覚とどこか重なっているように感じられます。長い年月を生きてきた木と、今ここにいる自分自身。時空を越えて向き合う時間のなかで、新たに見えてくるものがあるのかもしれません。

 

国松さんの作品を見ながら、木という素材について改めて考えました。

虫が通った跡や、長い年月のなかで刻まれた傷や割れ。かつては“欠点”とされていたようなものも、見方を変えれば、その木が生きてきた時間の証でもあります。家具の世界でいうと、そうした跡を欠点として消すのではなく、木が過ごしてきた時間の一部として受け止め、家具に生かすという考え方が、最近になってまた注目されているようにも感じられます。

rewood/Instagram

 

長い年月を重ねた木を前にすると、ただの素材というより、どこか“生きてきたもの”と向き合っているような感覚になることがあります。国松さんが語っていた「命に向き合っている」という言葉も、少しわかる気がしました。

rewood/Instagram

 

 rewoodプレミアム/樹齢150年以上の貴重な材を再生したテーブル

 


 ■国松希根太 連鎖する息吹

《ICE CAVE》2024年 40.5×36.5×30cm 木(センノキ)に胡粉 撮影:瀧原界

 

会期:2025年12月13日(土) – 2026年5月10日(日)

場所:十和田市現代美術館(青森県十和田市西二番町10-9)

時間:9:00 – 17:00(入場は閉館の30分前まで)

休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)

料金:一般1800円(常設展含む)、高校生以下無料

 

【画像提供】十和田市現代美術館

アイキャッチ画像: 《WORMHOLE》2024

札幌国際芸術祭2024 展示風景

撮影:藤倉翼

 

トレーラーハウスと10㎡の小屋、日本で別荘にするならどちらが現実的か?

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トレーラーハウスは日本で本当に合理的?

最近、「トレーラーハウス」という言葉を目にする機会が増えてきました。簡単に言うと、タイヤが付いている移動式の家といった感じでしょうか。

一定の条件を満たせば固定資産税や不動産取得税がかからず、自走できない構造のため自動車税の対象にもならないケースがある──こうした点が注目され、関心を集めている理由のひとつともいわれています。日本でも、2016年あたりから少しずつ需要が伸び、動かせるセカンドハウスとして購入する人もいると聞きます。

一方で、「ハードルが高そう」「本当に住めるの?」と感じている人も少なくないはず。実際、トレーラーハウス文化が根付いているアメリカやオーストラリア、ヨーロッパと比べると、日本ではまだ一般的とは言えないが現状のようです。

 

トレーラーハウスは日本でも使える。ただし“境界線”がある

日本においてトレーラーハウスを生活の場として利用することは可能です。ただし、その扱いが「車両」なのか「住居」なのかによって、適用される法律やルールが大きく変わります。

トレーラーハウスの魅力としてよく挙げられるのが、次のような点です。

■メリット

  • 固定資産税がかからない
  • 不動産取得税がかからない
  • 建築確認が不要
  • 市街化調整区域にも設置できる場合がある
  • 建蔽率の上限に達している土地でも設置可能なケースがある
  • 基礎工事が不要

 

一方で、注意すべき点も少なくありません。

■デメリット

  • 車両扱いとなるため車検が必要
  • 自動車税や重量税が発生する場合がある
  • 電気・水道・下水などのインフラは着脱可能な仕様にする必要がある
  • けん引車両の手配や運搬費が高額になることがある
  • 常に「移動可能な状態」を保つ必要がある

ざっと並べてみましたが、正直なところ車両とみなされるか、建築物(住居)とみなされるかは非常に微妙なラインにあります。現行法では明確に整理されていない部分も多く、自治体ごとに判断が分かれてしまうのが現状です。

そのため、導入を検討する際には、必ず事前に自治体や専門家へ確認することが必要となります。

それって、本当に必要?

トレーラーハウスの本体価格は、仕様にもよりますが、おおよそ700万〜1,000万円程度が相場といわれています。これに加えて、運搬費用が50万〜100万円ほどかかることもあり、インフラ整備費用や維持費も別途考慮する必要があります。

さらに、先に書いたようにトレーラーハウスが「住宅」と判断されてしまうと、想定していた税制上のメリットが受けられなくなる可能性もあります。そんなリスクを避けるためにも、事前確認や調整にはそれなりの手間と時間がかかります。

こうしたコストや労力を踏まえたうえで、「それでも自分にはトレーラーハウスが必要なのか」「別荘として、本当にこの形が合っているのか」を一度立ち止まって考えてみることも、大切なプロセスなのかもしれません。

憧れだけで進めるのではなく、現実的な視点を持って検討すること。それが、後悔のない選択につながります。

日本で注目したい“木の小屋”という選択肢

自宅以外にもう1つ自由にできる場所があったらいいな~くらいの人にとっては、もっとライトな選択肢として、「動かせる小屋」というのも検討材料としておすすめです。

例えば「コダマベース」という小屋は、岐阜県東白川村の東濃ヒノキやスギをつかった純国産木造のタイニーハウス。

こちらは、10㎡以内の建物(小屋)となるため、トレーラーハウスと違い、住居とみなされることはありません。

メリットをまとめてみると

■メリット

・固定資産税不要

・確認申請不要

・けん引車不要(トラックで運搬)

・駐車場一台分のスペースに設置可能

・断熱材標準装備

・設置場所の移動が可能

 

という手軽さ。

「コダマベース」の場合、室内の面積は5.5帖なので、生活の場というよりは1つの独立した部屋というイメージ。実際に、子ども部屋や仕事部屋としてオーダーする人も多いそうです。

今の住居を増築となると建築申請も必要となり、費用がかさみがちですが、設置するだけで完成する小屋なら、そんな心配もしなくて済みます。

基礎工事不要で届いたその日からすぐ使える、さらに本体価格300万円台という手軽さがメリットといえそうです。

コダマベース

ちなみに、コダマベースのシリーズには、「コダマカーゴ」というトレーラータイプの小屋もあります。けん引免許不要で、自分の車に付けて、行きたいこところへすぐに出発できるのが魅力。動かせるトレーラータイプの自由さと、アウトドア用の部屋を併せ持ったこのタイプは、アクティブなファミリー層に人気なのだとか。

コダマカーゴ

暮らし方が多様になった今の日本では、こうした別荘感覚で使える小さな小屋というのも、住まいのオプションとして捉えられているのかもしれませんね。

「家以外に “もうひとつの居場所”があったらいいな」そんな人たちにちょうどフィットする空間って実はこんな感じなのかも、と想像していますが、みなさんの理想はいかがですか?

 

 

水没にも耐える。タイの暮らしを支える“最強の木”チーク

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タイの旅で出会った最強の木材・チーク

サワディーカー!

タイの旅を終えて、すっかりかぶれております。

タイといえば、あちこちで木のスプーンや器が売られていますよね。木は地元の人たちにとって非常に身近な存在。なかでも世界三大銘木とされるチークは、タイでもっともよく見かける木材といってもいいかもしれません。

ウォールナット、マホガニーと並び、世界三大銘木と称されるチークは、東南アジアを主な産地とし、タイはその中心的な生産国です。チークは天然の油分を多く含み、腐食に強い木材。そのため古くから家具や船舶、床材などに使われてきました。耐久性・耐水性が高く、雨季のある熱帯地域では“最強の木材”として重宝されてきた背景があります。

 

水没に耐える木の歩道。川とともに育まれる水辺の暮らし

チャオプラヤー川やメコン川をはじめ、タイは大小さまざまな川に囲まれた国です。水上マーケットが各地にあるのも、そんな水辺の暮らしが根づいているからでしょう。

今回の旅では、水上マーケットで知られるアンパワーを訪れました。川沿いでは今も、地元の人たちが昔ながらの水上生活を続けています。

アンパワー運河の両岸には、おみやげ物屋やタイ料理店、スイーツのお店がびっしりと並び、活気あるマーケットが広がります。……が、私が行った日は、ほぼクローズ! 水上マーケットの開催は週末・祝日限定だったのです…。いつでも開いていると思い込んでいたので、これは完全にリサーチ不足でした(泣)。

▲本当はこんな感じを想像していた。マーケットはスケジュール確認が必須ということを学びました(当たり前すぎる…)

とはいえ、人の少ないアンパワーも悪くありませんでした。人混みの中では見逃してしまいがちな足元や橋げた、建物のつくりを、落ち着いて眺めることができたのは貴重な経験だったなと思います。

店舗の前の歩道や、川へ降りるための木のはしご。がっちりとした商店の扉は、チーク材が使われているように見えます。水のそばで暮らす人たちにとって、チークが欠かせない木材であることが、風景から自然と伝わってきます。

 

▲両岸に並ぶお店。扉が閉まった状態を見られたのもマーケットがクローズだったおかげ…!?

もっとも、樹種がはっきり分かるわけではありません。
ただ、これだけ人に踏まれ湿気にさらされている様子を見ると、使われている木がかなりタフな性格であることは伝わってきます。あれもチークかな?これもかな~と想像しながら歩くのも楽しいものです。

アンパワーで一泊し、翌朝目を覚ますと、前日に歩いていた歩道がすっかり水没していました。どうやら潮の満ち引きによるもののようで、商店の人たちは特に驚く様子もありません。毎日のように水に浸かり、また乾き、そこを観光客が行き交う。その過酷さを静かに受け止めているのが、この木の強さなのだと実感しました。

▲翌朝の水没した歩道。川沿いのベンチもこうやって、濡れては乾きを繰りかえしているんだなぁ

千年を超えて古代寺院を支える

現存する国内最古の木造建築とされる「ワット・プラタート・ランパーン・ルアン」にもチーク材が使われています。1000年ものあいだ美しさを保つ古代寺院で、高さ45mの仏塔のほか、15世紀半ばに建てられた三層屋根の本堂にもチーク材が用いられています。柱や、壁画が描かれた壁にもチークが使われており、時を重ねた美しさが感じられます。

この寺院があるランパーンという街は、タイでも有数のチーク材の産地だったそうです。場所は北部チェンマイ近郊。今回は訪れることができませんでしたが、次の旅ではぜひ足を運びたい場所です。

旅の中盤で訪れたアユタヤ駅の待合に置かれた重厚な木製ベンチも、おそらくはチーク材。タイ国鉄の駅舎や家具には、耐久性と格式を兼ね備えたチークが古くから用いられてきたそうです。こうした日常の中にこそ、タイと木の深い関係が残っているんですね。

▲アユタヤ駅のホームにあったベンチ。使い込まれた深い色とがっちりした感じが、“いかにもタイ”という感じがします

ちょうどいい力の抜け具合がタイの魅力

タイでは至るところで木造建築や木製家具を目にしました。日本も同じく木の文化をもつ国。親近感がわきますが、同時に日本にはないタイ独特の魅力も感じました。それは、ちょうどいい力の抜け具合。おおらかさといってもいいのかもしれません。おおらかゆえに扱いも大胆で、チークのような強い木でなければ成り立たない、という場面もあるのかもしれませんね。

▲自然の形をうまく生かした運河沿いのベンチ

家具や内装材としても人気のチークは、成長が比較的ゆるやかなため木目が詰まり、傷がつきにくいのも特長です。経年変化で飴色へと変わり、重厚感が増していきます。オリエンタルな雰囲気が好きな人にはぴったりで、近年は高級住宅のフローリングや壁材として使われることも多いそうです。モダンなインテリアのアクセントとしても、しっくりはまりそうですね。

旅先で出会った暮らしの中の「木」。チーク材のタフさは、川とともに暮らすタイの人たちのおおらかさにもリンクしているような気がするのでした。

▲タラートノイのカフェにて

CONNECTではさまざまな樹種の家具を取り揃えています。ショールームまたはwebショップでぜひご覧ください。

CONNECTショールーム

webショップ

 

300万円台で手に入る国産ヒノキのタイニーハウス|カスタマイズできる「コダマベース」

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先日、愛知県にある「あさひ古墳ミュージアム」で弥生時代の暮らしを見てきました。併設された「体験弥生ムラ」には、復元された竪穴住居や高床式倉庫があり、当時の生活空間を実寸で体感できます。どれも驚くほどコンパクトで、必要なものだけで成り立っている空間でした。

「あさひ古墳ミュージアム」に展示されている復元住居
弥生時代のミニマムな生活空間を体感!

 

そのとき頭に浮かんだのが、現代の小さな建築、タイニーハウスのこと。

タイニーハウスとは、一般的な住宅よりもずっと小さな建物のことを指します。必要なものだけを詰め込んだ小さな家として捉えられてきましたが、最近では目的を持った空間として使われることが多く、固定の住居+αの選択肢としても注目されています。

 

「もうひと部屋あったら」を軽やかに実現する『コダマベース』

その流れの中にあるのが、国産材を使った動かせる小屋『コダマベース』です。

『コダマベース』は、いわゆる住宅ではありません。「生活の中にもうひとつ場所をつくる」ためのタイニーハウスです。

5.5帖の移動できる小屋

趣味の部屋、子ども部屋、在宅ワーク用の書斎、アトリエ、あるいは小さな店舗やサロン―。使い道は無限です。ライフステージや家族構成に合わせて役割を変えていけるという点も魅力のひとつ。最近、ファミリー層の間で関心が集まっているのも納得です。

すでに家はある。けれど、家の中ですべてを完結させようとすると、どうしても無理が出てくる。子どもが成長して手狭になることもあれば、仕事と生活の境目が曖昧になることもある。引っ越しや建て替えほど大きな決断はしたくないけれど、今の暮らしに「もう一部屋」あったら、という気持ちは多くの人が抱えているのではないでしょうか。

インスタhttps://www.instagram.com/

 

国産材を使う合理的な理由とは

『コダマベース』の魅力のひとつは、国産の天然木を使っている点です。木の小屋、と聞くとナチュラルでやさしいイメージが先に立ちますが、実際にはそれ以上に合理的な選択でもあります。それは、日本の気候で育った木は日本の湿度や四季の変化にすでに馴染んでいるから。つまり、長く使うことを前提にした素材といえるのです。

触れたときの質感や、室内に入ったときの空気感は、どこか落ち着いています。新しい建物のはずなのに、なぜか緊張しません。
それは、昔の日本の建築が、その土地や気候に合った木を使ってきたからだと思います。

コダマベースの産地は岐阜県加茂郡東白川村

木は、ただ見た目を整えるための仕上げ材ではなく、空間そのものを形づくる素材でした。湿度や温度を調整し、人が長く過ごす場所を支えてきた存在です。

国内有数の銘木の産地である岐阜県。この場所で育ったスギやヒノキを使った「コダマベース」が注目されているのも、そうした背景があるからかもしれません。生育環境がはっきりしている国産材でつくられた小さな空間は、日本の暮らしに無理なくなじみやすい。そんな点が、静かに評価されているように感じます。

 

動かせる!カスタマイズできる!無限の可能性

また、『コダマベース』はカスタマイズできる点も評価されています。

収納できる棚を付ける、ロフトを追加で付けるなどオプションも追加ができることで、「とりあえず置いてみる小屋」ではなく、「ちゃんと使い続ける場所」になります。子ども部屋として使っていたものを、数年後には書斎や趣味の部屋に変える、ということも現実的に可能。

さらに、動かせるという点も見逃せません。必要があれば移動できる。これは、将来の変化を前提にした、今の時代らしい考え方だと思います。住み替えや売却といった大きな決断をせずとも、暮らしの形を少しずつ調整できる余白が残されているのが、人気の理由といえそうです。

約1700mmサイズのロフト。収納やベッドルームとしても使えます

 

300万円台で手に入る、暮らしと気持ちの余白

構造体はもちろん、内装・外装に至るまで、使用する木材はすべて岐阜県東白川村産のスギとヒノキ。
合板に至るまで国産材を使い、ビニール系素材やアルミサッシは一切使用していません。
そんな贅沢な仕様でありながら、本体価格は300万円台。
無理なく「もうひとつの部屋」を手に入れることができます。

外装ガルバリウム仕様 ・内装ヒノキ材/¥290,000(税別)※2026年4月1日より価格改定

 

本体サイズは2.1mx5mで、駐車スペース1台分のスペースに設置可能。置いてあるだけなので、不要になれば誰かに譲る事もできます。暮らしを変えるたびに大きな決断をしなくてもいいという、その余白が気持ちの余裕にもつながりそうですよね。

外装ヒノキ無垢仕様 ・内装ヒノキ材/ ¥3,000,000(税別)※2026年4月1日より価格改定

 

※価格改定内容 /税別:2026年4月1日~

■コダマベース(外装:ガルバリウム)¥2,900,000 ➡¥3,300,000

■コダマベース(外装:ヒノキ)¥3,000,000 ➡¥3,500,000


弥生時代の高床式倉庫が、生活に必要なものを守るための最小限の建築だったように、現代のタイニーハウスもまた、「全部を詰め込まない」ための選択肢なのかもしれません。

大きな家を持つことだけが、豊かさではない。
今の暮らしにちょうどいいサイズの空間を、必要な分だけ足す。国産材でできた小さな小屋には、そんな現実的で、少し余裕のある暮らし方が詰まっているように感じました。

コダマベースwebサイト

60年に一度の丙午(ひのえうま)。烈火の女・お七の迷信と美しい木馬のはなし

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私の大好きな作家・原田マハさんの新刊「晴れの日の木馬たち」が発売になりました。いつ読もうかワクワクしながら表紙だけ見つめています。

本を読み始めると、やらなきゃいけないことを後回しにしてしまうので、今はもう少しだけガマン・・・。

 

迷信「丙午の年生まれは嫁ぎ先に災いをもたらす」

さて、木馬といえば、馬。今年は午年ですね。

60年に一度の丙午(ひのえうま)ということで、ニュースでもさまざまな角度から取り上げられています。代表的なものは「丙午の産み控え」でしょうか。

日本には「丙午の年生まれの女性は気性が激しく、嫁ぎ先に災いをもたらす」という迷信があり、過去の丙午には出産を控える人が増え、出生率が激減するといった現象が起きていたそうです。実際に、1966年の昭和の丙午の出生率は前年比25%減。46万人の減少となり、統計をとりはじめた明治以降で最も少なかったのだそう。

言い伝えの由来は、江戸時代にさかのぼります。

八百屋のお七が、好きな男に会いたい一心で放火した、という事件がきっかけといわれています。当時、放火は大罪。お七は17歳の若さで引き回しのうえ、火あぶりの刑に処されます。このお七が丙午の生まれであったことから、前述のような言い伝えになったというわけです。※諸説あり

芳年「松竹梅湯嶋掛額」(国立国会図書館デジタルコレクションより)
芳年「松竹梅湯嶋掛額」(国立国会図書館デジタルコレクションより)

 

丙午はエネルギッシュな火の年

烈火のおんな・お七の恋愛悲劇は歌舞伎や文楽として上演され、庶民に広がっていきました。そして次第に「丙午の年生まれの女性」への根拠のない差別が広まることになってしまったということです。

もちろんこれは迷信。今の時代は気にしないという人も多いですし、逆に丙午生まれはラッキーと考える人も。確かに、出生率が低いということは受験の時の倍率や就活なんかも楽だったりするのかもしれませんね。

また、丙午の年は「火」のパワーが高まる時期ともいわれています。大きな決断を下したり、新しいチャレンジをしたりすることで、物事がいい方向に向かうエネルギッシュな時期なんですって。

美しいフォルムのヒノキの木馬

木馬といえばもう一つ。

子どもが乗る「木馬」について。ちょうど昨年、ヒノキでできた木馬を見る機会がありました。

岐阜県産の東濃ヒノキを使った美しい木馬です。

画像提供:えんとりん

これは、岐阜県で檜風呂をつくっている檜創建さんのブランド「えんとりん」から発売される新作。同社が長年にわたって培ってきた檜風呂づくりの技が凝縮されています。

特に印象に残ったのは手触り。ヒノキならではのやさしさや、木肌のきめの細かさが伝わってきます。子どものおもちゃには、できるだけこだわりたい。そんな方の目に留まりそうだなと感じました。

小さいころから本物に触れる経験は、やはり大切だと思います。天然木ならではの香りや質感を感じられますし、素材がシンプルな分、敏感肌のお子さんにも安心して使ってもらえそうです。

画像提供:えんとりん

「えんとりん」には、ベビーバスもあります。
こちらも触ってみてまず感じたのは、やはり手触りの良さ。独自の技術で「タガ」を使わない設計になっているそうで、そのおかげか、フォルムがとてもなめらかです。職人の方が丁寧につくられていることが伝わってきました。

「えんとりん」ベビーバス

お風呂も木馬も、どちらも子どもが直接触れるもの。毎日使ったり、ふと目に入ったりするからこそ、素材がいいとそれだけで気分が上がります。理屈抜きで「触って気持ちいい」というのは、やっぱり強いですね。


今回は「午」にまつわる話から、木のおもちゃや道具の話まで、あちこち寄り道してしまいました。「午(ウマ)」は、行動力や勝負運の象徴。物事が勢いよく進んだり、前向きな歩みを後押ししてくれる存在とされています。丙午、あっという間に1月も終わろうとしていますが、今年もみなさまにとって、いいペースで走れる一年になりますように。

【参考】

檜創建
https://www.hinokisoken.jp/

明治の宗教哲学者・清澤満之。 記念館で見た究極のミニマル空間

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愛知県碧南市にある美術館を訪れた際、近隣を散歩していて見つけた「清澤満之記念館」。正直なところ、それまでまったくその名を知らなかったのですが、なんとなく気になって、入館してみることにしました。

 

白樺湖の“冬木立”で感じた「削ぎ落とされた美しさ」

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冬木立―。

言葉を見るだけで、静かな風景が思い浮かぶ日本語ですよね。

先日、長野県の白樺湖を訪れました。冬の空気をまとった白樺の並木がとても美しく、「冬木立」という言葉が頭に浮かんできました。葉を落とし、幹と枝だけになった木々が、雪の中で凛と立つ姿。その削ぎ落とされた佇まいは、不思議と整って見えます。

冬木立には、静けさと同時に、どこかもの悲しさも漂っているところが、私が心惹かれる理由なのかも。

新緑が生い茂る夏の木と比べると華やかさはないものの、その分、枝や幹の表情がはっきりと現れ、木そのものの美しさが際立つ―。削ぎ落とされたものが持つ美しさとでもいうのでしょうか。華やかさを手放したあとに残る輪郭や静けさが、かえって印象を深めているように感じるんですよね。

冬木立の静けさとリンクする、暮らしの中にある木の存在

rewoodショールーム

余分なものを足さなくても、そこに立っているだけで成立している—。そんな佇まいは、暮らしの中で選ぶものの基準にも、なんとなく重なる部分がある気がします。家具を見ていても、「主張しすぎないのに、なぜか印象に残る」ものってありますよね。木目や質感に奥行きがあって、時間の流れを受け止める包容力みたいなものが感じられたりして。

そうした家具に多く使われている木のひとつが、オークです。はっきりとした木目と力強さがありながら、使い込むほどに表情が落ち着き、空間に静かに馴染んでいきます。ダイニングテーブルやチェアに選ばれることが多いのも、日常の中で自然の頼もしさを感じさせてくれるからかもしれません。

使い込むほどに味わいが増すオーク材

似た性質を持つナラ材も、時間とともに深みが増していく樹種です。まっすぐで素直な木目は、空間を整えすぎず自然体のまま支えてくれる印象があります。家族の暮らしにナチュラルに寄り添ってくれる、そんなイメージがわいてきます。

明るめな床板にも似合うナラの一枚板テーブル

一方で、ウォールナットは、より大人びた雰囲気をまとった樹種です。
深い色合いと落ち着いた木肌が光をやわらかく抑え、空間に静かな陰影をもたらします。ソファフレームやキャビネットに取り入れると、冬の穏やかな時間にもよくなじむ、余白を感じさせる佇まいが生まれます。

しっとりと落ち着いた雰囲気のウォールナット材

そうした佇まいに惹かれるのは、暮らしの中でも静かに時間を重ねていけるものを、私たちが無意識に選び取っているからなのかもしれません。

 

木製家具と時間を重ねる暮らし

林業の世界では、寒伐(かんばつ)といって冬に木を伐ることがあります。冬に伐られた木は水分が少なく、狂いが出にくいため、無垢材家具に適しているといわれています。

そんな話を思い出しながら森を歩いていると、冬の木々の静けさも、ただ眠っているのではないように見えてきました。

木が冬に葉を落とすのは、寒さや乾燥から身を守るため。外からは止まって見えても、内側では次の季節に向けた準備が進んでいます。家具や床材として暮らしの中にある木も、かつてはこうして季節を越えてきたんだな~とぼんやり考えながら、冬の長野を後にしました。

小さな冬の旅を終えて家に帰ったとき、部屋の中にある家具をみてふと、長野の冬木立とこの部屋の中にある木の存在がどこかでつながっているように感じられました。

今、マグカップを置いているこのダイニングテーブルも、いくつもの季節を越えてきたんだなと思うと、いつもと見え方が違ってきてより愛しさが増してきます。そろそろ大掃除の季節だし、テーブルもオイルを塗ってケアしてあげなきゃな、とか考えながら、しばらく旅の余韻に浸ったのでした。

コダマベース:300万円台で手に入る国産木造タイニーハウスのコスパを検証

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いきなりですが、動かせるタイニーハウス「コダマベース」のメリットを並べてみようと思います。

  • 構造・外・内装材の木、合板、積層材は 全て上流の岐阜県東白川村で育った、東濃スギ東濃ヒノキで作られています。

 

  • トラックで運んで、駐車場一台分のスペースに設置できる、確認申請のいらない、固定資産税がかからない、動かせる小屋です

 

  • 基本仕様のベーシックモデルは、内部に何もない仕様。好きな家具や設備を置いてすぐに使えます

 

  • 床はヒノキの無垢材、壁面は針葉樹合板なので、棚を付けたり自分好みにカスタマイズが可能です。

 

  • 断熱材が入っていて、エアコン1台で快適に過ごせます。

これで価格はいくらくらいだと思いますか? ベーシックタイプは319万円(税込)です。高いか安いか、感じ方は人ぞれぞれですよね。

「コダマベース」を選んだ人から聞くと、一番の決め手はコスパの良さだといいます。その費用対効果はどれほどのものなのでしょうか。ひとつずつ検証してみたいと思います。

 

「コダマベース」の決め手はコスパの良さ

「ちょっとした空間がもうひとつ欲しい」と思ったときに、タイニーハウスは有力な選択肢となります。ただ、新しい部屋を普通に増築する場合と何が違うのでしょう。

例えば、今ある家の一階に6帖の部屋を増築する場合、費用は200~300万円といわれています。あれ?コダマベースのほうが高いじゃん!と思いますよね。ただ、家の改築となると既存部分の壁や床、隣接部分の補修費用が上乗せになることがほとんど。工事中は隣接する部屋を使用できない、といった不便なことも起こります。

耐震性能を落とすことなく増築しなくてはいけないので、建築知識・技術を持った工務店に依頼する必要があります。つまり工務店によって、価格がかなり左右されるということも念頭におかなくてはいけません。

また、家の増築なので確認申請に15~20万円、増築登記にも7~10万円、固定資産税も2万円ほど増額となります。

一方で、コダマベースの場合↓

  • トラックで運搬、設置は1日で完了
  • 確認申請・固定資産税不要(法律上は「工作物扱い」)
  • 庭や別荘地、都市近郊の空き地にも対応

めんどうな手続きや不便を感じることなく、ある日突然、駐車場1台分のスペースに離れを1つ増やせる、それがコダマベースです!

 

国産材100%の動かせる小屋

では続いて素材について。

岐阜県東白川村で育った由緒正しい東濃スギ・東濃ヒノキがふんだんに使われています。

岐阜県で生産される杉は主に長良川流域に多く生息していて、木目の美しさには定評がある素材です。

そして東濃ヒノキといえば、ブランド材として全国にその名を知られています。木材の王様といってもいいかもしれません。艶のある淡い木肌は香り高く、強度に優れているのが特徴です。

「コダマベース」は、構造・外装・内装すべてにこれらの良質な国産材を使用しています。本格的な国産木造タイニーハウスって、探してもなかなかないものなんですよね。森の循環の中から生まれる「国産材100%の動かせる小屋」。かなり心惹かれるものがあります。

 

 

床、天井、壁の断熱材が標準仕様

さらに私がコスパいいと感じたのは、断熱材が入っていること!

タイニーハウスで検索すると、300万円台で購入できるものはあるものの、断熱材が入っていない場合がほとんどです。

倉庫として使うだけならいいのですが、人が快適に過ごそうと思うと、真夏の酷暑はエアコンなしではいられないですよね。寒暖差が厳しくなっている今の環境から考えると、断熱材は不可欠。標準仕様で床、天井、壁に断熱材が入っているのは、かなりコスパがいいのではないかなと感じます。

 

もうひとつの小さな拠点

費用対効果の面からみた「コダマベース」。いかがでしたか?

「大きな家より2つの小さな拠点を持つ」というライフスタイルが広がりつつある今。「コダマベース」は、まさにその発想に寄り添ってくれるアイテムかもしれません。

維持費もなくリフォームのような負担もない。国産材を使うことで森の循環にも役立っている。費用だけでなく環境維持の面からみてもコスパが良いといえるのではないでしょうか。

【コダマベース/ベーシックタイプ】

延床面積 8.8㎡(5.5帖)
柱/ 梁/ 土台/ 大引 桧105×105
断熱材 (天井/壁) グラスウール16kg t100
断熱材 (床) 押出法ポリスチレンフォームt 50
鉄骨基礎 H-100×100×6×8

https://kodama-p.com/category/item/architecture/

 

 

一枚板のテーブル×ファームハウスインテリア。くつろぎの空間コーディネート術

投稿日カテゴリーALL BLOGDIYテーブルと椅子リビング空間に合う暮らしの提案天然素材 木のテーブル憧れのライフスタイル

ファームハウスインテリアとは

ファームハウスインテリアとは、アメリカの農家の暮らしをルーツにした、温もりと実用性を大切にしたインテリアスタイル。パンデミック以降、アメリカでもトレンドとして注目を集めています。

最大の特徴は「素朴さ」と「居心地のよさ」。使い込まれた木の風合いや、自然素材の質感を活かすことで、どこか懐かしく安心感のある空間をつくり出します。

 

ファームハウスインテリア最大の魅力は“味わい”

 

代表的な素材は無垢の木やアイアン、リネン、コットンなど。テーブルや床には木目の美しいパイン材やオーク材が使われ、白やグレーを基調としたやわらかな色合いでまとめるのが定番です。

また、実用性を重視するのも特徴のひとつ。開放的なキッチンや広いダイニングテーブル、見せる収納など、「暮らしの道具」がそのままインテリアになるのが魅力。アンティークの家具やブリキの小物、ドライフラワーなどを取り入れると、さらに温かな雰囲気が生まれます。

ファームハウスインテリアの魅力は、完璧さよりも“味わい”を楽しむところ。新品よりも経年変化した家具や、手づくり感のあるアイテムを取り入れることで、自分らしい温もりのある空間を育てていけます。

 

ファームハウスインテリアと相性のいい一枚板のテーブル

長く使い込むほどに味わいが出てくるのは、一枚板のテーブルも同じ。木目や色、節のひとつひとつに豊かな表情があります。唯一無二の存在感を放つテーブルの存在は、ファームハウスインテリアの大きなアクセントにもなります。

さらに木製のチェアやベンチなどを組み合わせることで、より本格的なファームハウスの雰囲気をつくりだすこともできます。

CONNECT/一枚板テーブル

 

再生した一枚板テーブル/rewood

 

CONNECT/輪切りの一枚板テーブル

 

手織りのギャッベで統一感

 

ファームハウススタイルにおすすめしたい、もうひとつのアイテムはギャッベ(Gabbhh)です。

ギャッベとは、ペルシャ語で「毛足の長い絨毯」を指す言葉。イラン南西部に暮らす遊牧民が、ひと針ひと針手織りするペルシャ絨毯のことです。

CONNECT/ペルシャ・ギャッベ

敷物ひとつで、部屋の雰囲気はぐっと変わります。手織りならではの柔らかな風合いや、天然素材で染め上げられた世界にひとつだけの柄は、何ものにも代えがたい魅力だと思いませんか。

特にギャッベは、木や動物など自然のモチーフが描かれたものが多く、大自然が生んだアート作品ともいえます。自然素材の風合いを大切にするファームハウスインテリアとの相性も抜群。一枚板のテーブルと組み合わせて、アレンジを楽しむのもおすすめです。

モダンファームインテリアも人気

最近では、よりモダンな雰囲気に仕上げる「モダンファームインテリア」というスタイルも人気が高まっています。たとえば、一枚板のテーブルの脚をアイアンで仕上げたり、天板の色を少し濃いめにしてみたり、シックなカラーリングで全体をまとめるのがポイントです。

黒い金属の照明や取っ手をアクセントとして加えることで、ナチュラルながらも引き締まった印象に仕上がります。

素朴で自然体、かつ個性的な空間を演出するファームハウスインテリア。自分らしい空間づくりの参考にしてみてくださいね。

なぜクマが人里に?木とともに暮らす私たちが考えたい森の循環のこと

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTDIYリビング空間に合う暮らしの提案天然素材 木のテーブル

クマのニュースから考える、森と暮らしのバランス

最近、毎日のように「クマの出没」のニュースが流れてきますよね。本来なら森の奥で静かに暮らしているはずのクマたちが、人の住む場所に姿を見せる――。それは、森が変化しているサインでもあります。

森が元気であれば、クマも、木も、人も、心地よい距離で暮らせる。けれど、手入れの行き届かない森が増えると、木々は弱り、動物たちは食べ物を求めて人の暮らしのほうへ近づいてしまう。「森と人とのバランス」が、少しずつ崩れているのかもしれません。

 

昔の人たちは森と生きていた

昔の日本では、木はとても身近な存在でした。家は地元の木で建て、壊れたらまた同じ土地の木で直す。山の間伐材は薪や炭として使い、灰は畑の肥料に。すべてが地産地消の循環の中にありました。

「木を伐ってしまうことは、悪いことなんじゃないの?」と考える人もいるかもしれませんね。でも実はその逆。間伐や植林など、人の手を入れることで森は呼吸を取り戻します。光が入り、木の実や草花が育ち、動物たちが戻ってくるのです。地域の森の木を使うことで、森は手入れされ、豊かな環境が保たれていたのです。

“木を伐ること”と“森を守ること”が、ちゃんとひとつの流れの中にあった――それが、昔の人たちの知恵でした。

 

木の循環をつなぐ暮らしへ

座卓の再生・循環を目指す「rewood」の座卓の脚をリメイクしたキッチンカウンター

私たちは、木を新しく伐ることだけでなく、すでにある木を活かすことにも目を向けています。
たとえば、長年使われてきた座卓を、今のライフスタイルに合わせてリメイク。脚の高さを調整したり、天板を磨いてモダンな質感に仕上げたりすることで、「懐かしさ」と「新しさ」が調和した家具として生まれ変わります。

不必要な伐採を減らし計画的な森林循環を目指すために生まれた「rewood」

こうした再生・循環のものづくりは、木に宿る時間を次の世代へと受け渡す、小さな森づくりでもあります。

 

木をきちんと使うことが森を守ること

大切なのは、どんな木を、どう使うか。木を上手に使いながら、森を次の世代へつないでいく。それが、これからの“木のある暮らし”です。

rewood1500ダイニングテーブル

 

木をきちんと使うことが、森を守ること。木のぬくもりを感じながら、森が育つ時間にも思いを寄せてみる――それが、これからのやさしい共生のカタチといえるのかもしれませんね。

rewood1500ダイニングテーブル