遊牧民の手織り絨毯ギャッベ。 再生板との組合わせで時代にフィットしたインテリアを

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ユネスコ世界無形文化遺産にもなっているギャッベ

ギャッベ(Gabbhh)とは、ペルシャ語で「毛足の長い絨毯」を指す言葉。イラン南西部に暮らす遊牧民が、ひと針ひと針手織りする絨毯のことです。よく知られているペルシャ絨毯の一種ですが、独特の風合いを持っているのが特徴です。

 

天然の草木染と調質効果で快適に

ギャッベの素材は羊毛(ウール)です。ウールといえば、冬のセーターなどを思い浮かべる人も多いですよね。温かく保温性が高いイメージもありますが、夏にはサラリとした感触を得られるのが特長。朝夕の気温差±30℃という厳しい高地の環境で育まれた羊毛は、優れた調湿効果を備えているため、季節や場所を問わず一年中敷きっぱなしでも大丈夫なんだそうです。

織り目が細かく、適度なクッション性と心地よい手触り。そして何より魅力的なのは色合いや模様にあります。木の実や根、葉など山の植物を使った草木染は、天然素材ならではの濃淡があって味わい深さを感じられます。化学染料を使用していないので、アレルギーを持つお子さまにも優しいといえそうですね。

 

世界に1つだけのアート作品

結婚や出産といった人生の節目に送られるというギャッベは、遊牧民の母から娘へと受け継がれていく伝統的な織物。生命の源とされる樹木や、ヤギ、ヒツジ、ラクダといった動物のモチーフに、大地へのリスペクトや未来への希望といったものが表現されているのです。

こうしたモチーフに加え、四角、丸、三角、波型などの模様を丁寧に織り込んだギャッベは、デザイン性も高く評価されるようになり2000年ごろからアート作品としても注目を集めるようになりました。

なかでもカシュガイ族が手がけるギャベの手織り技術は、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されるほど。大自然のアート作品といわれるのもうなずけますね。

遊牧民の自由な感性で織り込まれた天然素材の絨毯はどれも1点もの。同じものはありません。世界に1つだけ、と思うと、その希少価値をますます感じます。

 

無垢家具とコーディネート

世界に1点だけのrewood無垢材テーブル

 

大自然のアートともいえるギャベは、無垢材との相性が抜群。天然素材を組み合わせることで、ハイグレードな生活空間を演出することができそうです。

自然の恵みを活かした素材、という意味では「rewood」と組み合わせてみるのもおすすめ。実はギャベ=Gabbhhは、英語の「garbage(ゴミ)」に由来しているといわれています。ゴミのように扱われていたギャッベは、改良を重ねて世界で注目される存在になったわけですが、このストーリー、捨てられるはずだった座敷机を再生した「rewood」と似ていますよね。

※rewoodについてはコチラ

 

再生板と手織り絨毯の組合わせで実現するサステナブル

時間が経つにつれて風合いが増すというのも共通する点。再生板と手織り絨毯の組合わせは、持続可能なライフスタイルとしても人気の高まりを見せています。相通ずるコンセプトをもつインテリアで、個性的でありながら調和のとれた空間を実現できたらいいですよね。

天然無垢材の一枚板テーブルは、トライバルな柄のギャッベとも相性がよさそう

遊牧民の感性豊かなギャッベは、敷いてあるだけでもパワーがもらえそうな気がします。ビビッドな色合いでインテリアの要にするのもいいし、お気に入りの柄を探すのも楽しそう。気持ちも豊かにしてくれそうですね。

 

Persia&Gabbeh

ペルシャ&ギャベ展

2025年8月2日(土)3日(日)4日(月)

現地の織り子さんの実演も見られる「ペルシャ・ギャベ」展。本格的なギャベが勢ぞろいする、年に一度の大展示会が開催されます。

Persia&Gabbeh

2025年も注目の“サステナブル”と、再生テーブル『rewood』の話

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気候変動や資源の枯渇といった地球規模の問題が、いよいよ現実味を帯びてきた今。「サステナブル」という考え方は、もはや一時的な流行ではなく、私たちの暮らしの中に根づきはじめています。

ファッション、食、住まい、さまざまな分野で、「環境への配慮」と「長く大切に使うこと」が、もの選びの基準になりつつあります。そんな時代の流れのなかで、家具業界でも注目されているのが循環型素材の活用やアップサイクルの取り組み。

「CONNECT」の髙橋さんに2025年の家具のトレンドと、インテリアのアップサイクルについて話を聞いてみました。

 

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CONNECTのインスタにもたびたび登場する店長の髙橋さん

 

最近は、家具のデザインというより素材を意識しているお客さまが本当に増えています。

SDGsやサステナブルというテーマは何年も前からいわれています。

家具は長く使えば使うほど味わいが出て、愛着もわくもの。ただ、経年変化や使い勝手、家族構成の変化などで処分を検討しなくてはいけない場面も出てきますよね。

最近ではそういった場面を視野に入れて、素材そのものがリサイクル、またはリメイク可能かどうかという点を、購入の時点から気に掛ける方が多くなってきました。

家具のリサイクルは環境への負荷を減らす有効な手段ですし、不要な家具を捨てないことは、ゴミ処理の負担を減らすことができるので廃棄物の削減にもなります。

“サステナブル”は一時のトレンドではなく、この先もずっとテーマになり続ける重要な要素です。

 

2025年のトレンドは3つ

2025年に注目の代表的なインテリアスタイルとしては、3つ挙げられます。

◆ビンテージナチュラル

・自然素材を活かし、使い込まれた味わい

・無垢材とアイアンなど、落ち着きのあるアンティークな風合い

 

◆モダンスタイル

・洗練された直線的なデザインが特徴

・モノトーンや光沢のある素材との組み合わせでシンプルにまとめる

 

◆ジャパンディスタイル

・和と北欧のミックススタイル

・木材、リネン、ウールなど自然素材を多く取り入れた温かみのある空間づくりを演出

 

どのスタイルにもマッチするのが自然素材を使ったサステナブルなインテリア。デザインの好みだけでなく、環境負荷の少ない素材、製造方法でつくられているか、そういった部分にも目をむけて選んでみるのがおすすめです(髙橋さん)。

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「木を、もう一度。」──再生木材が紡ぐストーリー

 

循環型の素材やアップサイクルの取組みが進むなか、注目されているのが「rewood(リウッド)」。

「rewood」の語源は、「re(再び)」と「wood(木)」。つまり、“木を、もう一度”。

「使われていた一枚板を再生し、地球の未来を明るく」というコンセプトを掲げ、30年~40年前につくられた座敷机のアップサイクルに取り組んでいます。

インスタグラムを見てみると、現在の木材市場では見られないサイズや貴重な樹種が揃っているのがわかります。加工の工程もストーリーズにアップされていて、新たな命が吹き込まれているんだな~と感じることができます。

テーブルとしてだけでなくソファの背板として使う、オリジナルデザインも展開。世界に本当に1つだけの家具を手に入れることができるのもおもしろそうですよね。

サステナブルは“我慢”じゃない。“選ぶ喜び”へ

 

“サステナブル”という言葉は、どこか“制限”や“我慢”と結び付けられて、少し窮屈に感じることもあります。
でも、rewoodのような取り組みは、むしろ気持ちをスッキリさせてくれるというか、新しい選択肢をもらったような感覚です。

捨てることへの罪悪感や、「古いものを使っている」という意識すら感じさせず、自然と“これがいい”と思える家具になっている。それがこれからの家具選びの、新しいスタンダードになっていくのかなと思いました。

rewoodのようなアップサイクルの取組みは、“モノとの付き合い方”そのものを見直すきっかけを与えてくれているのかもしれませんね。

買って、使って、壊れたら捨てるという一方通行の消費ではなく、修理しながら育てていく。やがてまた誰かの手に渡るかもしれない。そんな循環を前提としたモノづくりは、今まさに私たちが必要としているライフスタイルの在り方だなと感じました。

 

【参考】

rewood

https://re-wood.jp/?srsltid=AfmBOoqGffaj6zpn0tb9Ef5o1mbQSiZ1CoMoldOLBdivxDP2ykqyxOGw

 

ピアノを売ろうとして気づいたこと。一生モノの家具に共通する“木の価値”

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私の家には、ピアノがあります

KAWAIのアップライトピアノで、祖父が入学のお祝いに買ってくれたものです。まだ小さかった私にとって、それはとても大きな贈り物で、記憶のなかでも強く印象に残っています。

小学4年生くらいまでは、ピアノ教室に通ってレッスンを受けていました。でも次第に他の習い事に夢中になり、通わなくなってしまいました。

大人になった今では、年に数回ふと弾いてみる程度。ほとんど出番がなくなってしまったピアノを見て、「ちゃんと使ってくれる人のところに行ったほうが幸せなんじゃないか」と思うようになりました。

そんな気持ちもあって、よくテレビCMで見かける「ピアノ売ってちょうだい♪」のような買い取りサービスに査定をお願いしてみました。製造から30年以上経っているし、値段なんてつかないだろうな……と正直、あまり期待していませんでした。

ところが、想像していたよりもずっと高い金額を提示されて、驚いてしまったのです。

普通なら「ラッキー!」と即決してしまいそうなところですが、不思議なことに心がざわついてしまい、その場で「やっぱりやめます」と保留にしてしまいました。

なぜ私は迷ってしまったのか

その理由を改めて考えてみたところ、私の中で引っかかっていたのは「想い出の価値」だったのだと気づきました。

祖父に買ってもらったこと、一緒に育ってきたこと、発表会の前に必死で練習したこと。そんな記憶が、ピアノの音や姿とともに自分のなかに刻まれていたのです。

今ではあまり弾いていないとはいえ、私の暮らしの風景の中にそのピアノは当たり前のようにあって、「いなくなったら寂しいな」と思ってしまったのでした。

ピアノって、場所もとるし、引き取ってもらえれば部屋も広くなるし、合理的には手放したほうがいいのかもしれません。でも、なんだかそれだけでは説明できない、情のようなものがあるのですね。

今では電子ピアノもだいぶ普及してきました。電子ピアノは音量調整や録音機能などもあって便利ですが、いわゆる“電化製品”の分類になるため、2~3年ほどで買い取り価格がつかなくなると言われています。その点、アップライトやグランドなどのアコースティックピアノは、ほとんどの構造が木材でできていて、きちんとメンテナンスすれば30年、40年たっても価値が残るということを今回の経験から知りました。

この話、実は「家具」にも通じる気がしています

ファストインテリアのように、手軽に買い替えられる家具が身近になった一方で、コロナ禍以降、「一生モノ」と呼ばれるような無垢材の家具への関心も高まっています。
木の家具は、時間とともに色や手触りが変わっていきます。傷やシミさえも、“想い出”として味わいになっていく。それは、私にとってのピアノと同じように、ただの“モノ”ではなく、“一緒に育っていく存在”になっていくのだと思います。

そして、メンテナンスしながら長く付き合えるところもまた、木の家具やピアノの魅力です。手をかけることで、より愛着が深まっていくのです。

貴重な一枚板の座敷机をダイニングテーブルとして再生したrewoodの家具

 

読者のみなさんの家には、長く付き合っている家具はありますか? また、これから一緒に“育てていきたい”と思える家具、どんなものを思い浮かべますか?

 

【参考】

https://re-wood.jp/

北欧×和のインテリア「Japandhi(ジャパンディ)」で、暮らしにちょうどいい居心地の良さを

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前回、『異端の奇才―ビアズリー展』で見た、アートと家具に息づくジャポニズム』では、19世紀に流行っていた「アングロジャパニーズ様式」の家具についてお届けしましたが、今回は「Japandhi(ジャパンディ)について書いてみようと思います。

先日、インテリア好きな友人の家に遊びに行ったのですが、数年ぶりに訪れた彼女の家は、以前とは違った雰囲気になっていました。彼女いわく「ジャパンディスタイルでまとめた」とのこと。

「Japandi(ジャパンディ)」とは、「Japanese(日本の)」と「Scandinavian(北欧の)」の意匠を融合させたスタイルのこと。日本の伝統的な和とニュートラルな北欧デザインがミックスされたスタイルは、とてもリラックスできて居心地のいいものでした。

 

 2010年ごろから台頭してきた「ジャパンディ」ブーム

北欧のデザイナーが日本の文化に注目したことから生まれた「ジャパンディ」は、2010年頃にはすでにインテリア業界では使われていた用語のようです。

私たちがよく目にするようになったのは2020年より少し前くらいだったような気がします。大型家具店などでも“ジャパンディ”スタイルが大きく取り上げられていたのを覚えています。

コロナ禍を経て、家の居心地の良さを求める人が多くなったこともあり、すっかり定着してきたように思いますが、ここでどんなものなのか、特徴を整理してみようと思います。

 

「ジャパンディ」の特徴

 

◆ミニマルで機能的

・和の直線的なデザインや、引き戸、障子などに見られる空間を仕切る機能的な要素がつまっている。

・余白の美を追求するレイアウト

・必要最低限のものしか置かないミニマルな美

 

◆自然素材を使う

・陶器、和紙、木工など、日本の職人技や北欧のハンドクラフト感があるものを置く

・木、竹、麻、リネンなど、自然素材を使用したナチュラルな風合いを重視

・観葉植物などグリーンを配置

 

◆配色はアースカラー

・主張しない色、例えばベージュ、アイボリー、グレージュ、淡いブラウンなどのナチュラルなアースカラーを使う

 

◆ローアングル

・日本の「座」の文化を意識した床に近い目線

・低めの家具で揃えることで開放感を演出

 

◆柔らかな光

・直接的な光より柔らかく空間を照らす間接照明が中心

・白色より電球色で温かみを出す

 

和ベースが「和モダン」、北欧ベースが「ジャパンディ」

 

和モダンと何が違うの?と思う人もいるかもしれませんね。和モダンは、日本の伝統美をベースに現代風のデザインを取り入れたもの。つまり「和」がベースになっています。

一方、ジャパンディは、北欧のスタイルに和の雰囲気をプラスするという考え方。「北欧」がベースになっているという違いがあります。

ちなみに、「ジャパンディスタイル」に向いているのは、こんな家具。

コダマ「ローバックソファ」 /木の柔らかさや快適な座り心地を感じられる天然木のローソファ。アイボリー、ベージュなどファブリックの色を選べます

 

北欧 120ダイニングベンチNRT-CH-002/アッシュ材のフレームにしっかり編み込まれたペーパーコードの座面。クラフト感とナチュラルな質感で「ジャパンディ」スタイルを実現できそう

 

ピークチェアNRT-C-156 /シンプルで機能的な美を追求した人気の高い一脚。座面やフレームの色も選べます

 

背の低い家具、「座」の文化、余白の美といったジャパンディのコンセプトは、子育て世代にもフィットしそう。実際に友人宅の子どもたちも、床でおもちゃを広げたり、ローテーブルでお絵描きしたりと、楽しそうに遊んでいました。

 

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友人宅で印象的だったのは、南部鉄器の茶器。凛とした佇まいだけれど、柔らかなフォルムを帯びた急須に日本の美しさを感じました。

日本の美学ともいえる「わび」「さび」。風合いや味わい深さを神髄とする精神と、北欧の“ヒュッゲ”(=居心地のいい空間)が融合した「ジャパンディスタイル」。日本の生活や文化にもちょうどいい心地よさをもたらしてくれそうだなと、美味しいお茶をいただきながら改めて感じたのでした。

 

 

 

 

 

国産ヒノキのタイニーハウス「コダマベース」を勝手にランキング!

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私は今、車の中でこの原稿を書いています。 家の敷地内の駐車場に止めた車の中で(笑)。

「家の中でやればいいじゃん!」と思いますよね? しかし、暖かくなってきたこの季節、部屋の中より外のほうが断然心地よく、原稿仕事もはかどるんです。

自宅の駐車場ならWi-Fiもつながりますし、何より個室感があって集中できる! よくカフェで仕事をする方を見かけますが、私は無理。隣の人の会話や、誰が何を注文したのか気になってしまうんです。

そんな話はさておき、今回ご紹介するのは、車一台分の駐車場スペースがあれば設置できるタイニーハウス「コダマベース」です。

 

「コダマベース」とは?

「コダマベース」は、国内の針葉樹を有効活用しながら、人の心にも体にも優しく、使い勝手の良い小屋を作ろう! というコンセプトのもと誕生しました。

タイニーハウスが日本で注目され始めた2018年頃から、私はさまざまな会社が手がけるタイニーハウスを取材してきました。その中でも、「コダマベース」は特に細部へのこだわりが行き届いていると感じました。

そこで今回は、私の“勝手にランキング”形式で「コダマベース」の魅力をお伝えします!

インスタはこちらhttps://www.instagram.com/s/aGlnaGxpZ2h0OjE3ODUwNzY0ODc2NTk3Njg1?igsh=dmZmNTF4bGtmcGMw

 


◆ 1位:ライティングレールが標準装備

スポットライトやペンダントライトなど好きな照明を取り付けられるのがいいなと思いました。照明をどこにいくつ設置するかで、好みの空間が作れそうですよね。

◆2位:ベンチにもなる窓枠

これはもうデザインの勝利!

「コダマベース」には大きな窓と小さな窓が付いています。大きいほうの窓枠は30センチほどの奥行があって、ここがベンチとして使えるのです! 外の景色を眺めながらコーヒーを飲むとか、ゆったり読書をするとか、日向ぼっことか・・・。そんなシーンを想像して、これはいいぞ!と思いました。

ペアガラスになっていて、窓を閉めれば外の音が気にならないうえ、外気の影響を受けにくいという造りになっています。オリジナルで網戸がついているのもいいなぁと思います。

しかも、窓はペアガラス仕様で、断熱性が高く外の音も気になりません。オリジナルの網戸付きで、開ければ風通しも良好です。

ちなみに小さいほうの窓は、ペアガラスの扉と内開きの網戸。風が通りやすくなるので空気の循環ができます。

 

◆3位:DIYもできる頑丈な壁

「コダマベース」の内装は国産材の東濃ヒノキ。床材もヒノキの無垢。壁はヒノキの積層合板でできています。厚さが12mmあるのでどこでもネジが効くのがいいですね。

ハンモックや収納用の棚を付けたりもできるし、ギターハンガーをつけて楽器を収納しながら飾るとか、いろいろ考えるのが楽しくなりそう。壁の強度があるからできることだなと思います。

自分好みにカスタマイズできるのが楽しいポイントです。

◆4位:真鍮のスイッチプレート

これ、入って真っ先に気になりました。スイッチのプレートが真鍮製なんです!オプションかなと思ったら、標準装備。アンティークな雰囲気が好きな私にはたまらない!

空気に触れたり手の油に反応したりして、独特の深みを増していく真鍮。細かいところだけれど、スイッチは毎回目に触れるところ。こだわりが光っているなと感じました。

 

ちなみに、コンセントは室内に3カ所つけることが可能。好きなところにつけられるというのも、好きな位置に取り付けられるのも自由度が高くて◎。

 

◆5位:ヒノキの香り

「コダマベース」のなかは、とにかく気持ちがいい!

ドアや内装などヒノキの無垢材が使われているから、ヒノキの香りに包まれるんです。森にはいったときみたいに深呼吸したくなる気持ち。鎮静作用があるヒノキの香りと質感、手触りなど、リラックスできます。


5位まで挙げてみました。デフォルトでもけっこう満足な内容だと思いますがいかがでしたでしょうか。

デフォルトでも満足度の高い「コダマベース」ですが、オプションでウッドデッキやロフトを追加することも可能。

こんな快適な空間なら、仕事もますますはかどりそうだな〜と、車の中で原稿を書きながら改めて感じたのでした。

こんな風にカスタマイズしてお店にしちゃった人もいます。アレンジ次第で最高の空間がつくれそう

 

【参考】

コダマベース https://kodama-p.com/category/item/architecture/

YouTube

森林レンタルサービス「forenta」—好きなとき好きなだけいられる自分だけの森

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTDIY憧れのライフスタイル木育

1年間、森の一角を貸してくれる、と言われたら何をしますか?

  • テントを張る。
  • ウッドデッキや簡単なシェルター作る。
  • 薪置き場や焚火スペースを作り、いつでも焚火ができるようにする。
  • 石やレンガでピザ窯を作る。
  • スモークハウスを作って燻製に挑戦する。

など、やりたいことはたくさん出てきますよね。

私の場合、森で一番やってみたいことは「ぼーっとする」かもしれません(笑)。何もしないというのも最高の贅沢ですよね。

自分専用の森をレンタルできるサービス

自然に浸りたいな~というとき、一番手っ取り早いのはキャンプに行くことかなと思うのですが、昨今のブームも相まって、人気のキャンプ場は予約がなかなかとりづらい状態が続いています。

コロナ禍を経てキャンプ場の数も増えたようですが、キャンプ場によっては隣の区画との距離が近すぎて話している内容が聞こえてしまったり、子ども同士がもめたりなんていうこともあって、リラックスしに行ったはずが、ただ疲れて帰ってきたなんていうこともあると聞きます。

そんななか、岐阜県で2020年にスタートした「forenta」という森林レンタルサービスが注目を集めています。自分だけの森を年間契約で借りられるサービスで、予約なしでいつでも好きなときに訪れることができるというもの。まるで自分の秘密基地を持つような感覚で利用できるとあって、キャンパーを中心に人気が高まっています。

「forenta」利用者の区画。(提供:forenta)

サービスが始まった背景には、日本の林業が抱えるさまざまな問題があったといいます。

高齢化が進み、森の手入れが追いつかなくなったり、木材生産だけでは経営が成り立たなかったりと、全国の山主たちは苦しい状況に立たされています。山間地域の過疎化も深刻で、人の出入りが減ることで森はますます荒れていく。こうした課題を解決するために生まれたのが「forenta」なのです。

年間いつでも行けるから四季の移ろいも楽しめる(提供:forenta)

借りる人、貸す人、そして自然。三者すべてにプラスになる仕組み

「forenta」の魅力は、自然そのままを自由に使えるという点。なので、山のオーナーは初期投資不要で森を貸し、手間をかけずに収益を得られるというメリットがあります。一方、利用者は、自分で好きなように森を整備しながら使えるため、“森のオーナー”になったような気分を味わえます。

利用者が自分の区画として森を使うことは、自然にとってもメリットがあります。今、戦後に植えられた人工林は、手入れがされずに放置されるケースが増えていて、各地で問題になっています。人工林は人の手が入らなくなるとどんどん荒れてしまう。でも、「forenta」を通じて人が森に入り、適度に活用することで、森林が健全に保たれていくことが期待されれているのです。

 

「forenta」利用者の区画。(提供:forenta)

自由度が高い「forenta」

年間契約だから、思い立ったときにすぐ森へ行けるのが「forenta」の大きな特長。焚火はもちろんOKで、小さな木なら伐採も可能。キノコや果実を採ることもできます。静岡県伊東市の宇佐美キャンプエリアでは、区画内に実ったみかんが好きなだけ食べられるとか。さらに、自分の区画なのでテントを張ったまま帰っても問題ない。広い区画が確保されているので、他の利用者の音が気になることもほとんどないそうです。

区画内に実った果物やキノコは収穫OK。四季の食材を見つけに行くのも楽しみになりそうです(提供:forenta))

比較的平坦で車で乗り入れやすい土地が選ばれていたり、アクセスのしやすさも考慮されています。ただし、森の中はほぼ手つかずの自然なので、自分で開拓するワイルドなキャンプを楽しみたい人、という条件は踏まえておいたほうがいいかもしれません。

近くの沢から水をひく水路を自作する人も!「forenta」利用者の区画。(提供:forenta)

一時期のキャンプブームにのり、山を買うという人も多いと聞きます。

ただ、山を買うとなると、登記手続きや固定資産税、森林組合費、伐採の管理など、いろいろと手間がかかりますよね。買った後の管理は、想像しているよりも大変という声もあるといいます。でも、「forenta」ならレンタルなので、そうした負担は一切なし。1年ごとに契約を更新することで、長期の利用も可能です。

利用者の中にはログハウスを建てたり、露天風呂やミニガーデンを作ったりと、みなさん思い思いの使い方で自分だけの森を楽しんでいるようです。

「forenta」利用者の区画。(提供:forenta)

「forenta」は、森を活用しながら自然と共存し、地域の課題解決にも貢献するサービス。ありそうでなかった画期的なアイデアが評価されて、「2022年度グッドデザイン賞」「ウッドデザイン賞2022」をW受賞。今では北海道、静岡、京都、福岡と全国に広がりを見せています。単なるレンタルサービスではなく、森と人をつなぐ新しい仕組みとして、これからさらに広がっていきそうですね。

 

【参考】

forenta

https://www.forenta.net/

「forenta」Instagram

https://www.instagram.com/forenta1/

東京新木場「木材会館」。映画、CM、TVにも登場する国産材をふんだんに使った木のビル

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新年のご挨拶にはだいぶ遅くなってしまいましたが、みなさま今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今回は東京都江東区新木場にある木材会館についてお伝えしようと思います。

新木場駅の構内。木材推しです!

 

新木場駅を降りてすぐの場所にある木材会館。映画やドラマのロケ地としても使用される撮影スポットでもあります。

駅前のモニュメント

 

近づいて全貌が見えると、思わずパシャパシャと写真を撮りまくり。

外観がすでにかっこいい!

木とコンクリートがランダムに組み合わさって、リズミカルな印象を受けます。「木材を使っています!」というこのインパクトは、さすが木材会館というだけあります。

木材業界のシンボル「木材会館」

 

 

■ヒノキの大梁がダイナミックな7階ホール

ヒノキの香りと自然光に包まれてなんとも開放的!

天井から壁にかけて、大きなL字型の大梁が並んでいます。圧倒的な存在感を放つダイナミックな梁は、誰もがしばらくポカンと見上げてしまうほど。

入口から奥までが24m、幅19mという実際にも広い空間なのですが、さらに広く感じさせているのは5.4mという天井の高さかもしれません。

5.4mという高さは、万が一床面で火災が起きたとしても、炎や高温の煙が梁に触れないようにするためなんだとか。この天井高を確保することで、木を不燃化することなく自然のまま使用することが可能になったとのことです。

板状の木を積み上げたデザインに注目が集まる7階大ホールの入り口

 

ちなみに木の不燃化処理とは、不燃薬剤に木を浸して木材の中の水分と薬剤を転置する方法だそう。木が重たくなる、木の質感が変わってしまうこともあるため、できる限り自然のまま使いたいというのが同会館のデザインに反映されているようです。

梁に使われているのは岐阜県産の良質なヒノキ。ヒノキの角材を束ねてボルトで縫い合わせ一体化したものを1本の梁として使っているとのこと。接着剤をいっさい使わずに仕上げているため、ボルトを外せば元の角材に還元され、他の用途への流用が可能。ビルの寿命後の再利用まで考えられているのはさすがですね。

 

■思わず裸足で歩きたくなるヒノキ舞台

舞台では演劇なども行われるそう

1階のギャラリーにはヒノキ舞台が設置されています。舞台の東側にはヒノキの角材がランダムに組み合わされた壁。ユニークですよね。暗号でも唱えたら「ゴゴゴー!」と音を立てて開きそう(笑)。

せっかくなので靴下を脱いで裸足で舞台に立ってみました。冬だったのにそんなに冷たさを感じず、木の心地よさが足の裏から伝わってくるような気がしました。

ヒノキ舞台のある1階ギャラリー

 

奥には茶室も用意されています。

水屋を備えた本格的な茶室で、お茶や生け花、詩吟の教室などに使われているそうです。

1階の茶室

 

■小ホールに立つスギの木立!?

波打つデザインに木目の美しさが際立つカウンター

入口には木目の特徴をデザインに活かした大きなカウンターが目に留まります。ヒノキの角材を波上に削り、波状に削り、積み重ねて製作されたもの。板目と柾目の違いがはっきりと目に見えて、木の力強さとかエネルギーを感じます。

案内してくださったガイドさんが「奥に木立がありますよ」と言うので、ホールの奥に進むとこんなスペースが用意されていました。

5cmほどの幅にカットされたスギ板が天井から床に、何本も張り巡らされ、本当に「スギの木立」が表現されていました。カーテンをあければ自然光が木立の間から差し込んでくるデザインに。光の入り方もデザインの妙といえそうです。

6階小ホールにあらわれたスギの木立

 

 

■「都市建築における木の復権を目指す」木材会館

エントランスホール

 

国産材の需要低迷という状況を変えたい、「木の国 日本」の名にふさわしい建築を、という想いでつくられた木材会館。

2009年の竣工から今年で16年が経とうとしています。

時を経るにつれて木は変色します。私が訪れた際も、バルコニーなど日差しを受ける場所はもれなくグレーに色が変わっていました。木とのコントラストを生み出しているコンクリートも、木の灰汁によって少しずつ黄ばんでいき、もしかしたら数年後、数十年後にはコンクリートと木が同じような色になっているということもありえるそうです。時間の経過とともに、変化していくのも木のおもしろみですよね。

最上階にあたる7階のバルコニー

木材会館を見学して、改めて日本は木の国なんだな~と実感しました。

 

今回は昼間におじゃましたのですが、木材会館は実は夜景も美しいのだとか。オフィスの明かりがついたとき、この外観はどんな見え方をするのか、実際に見てみたいところ。今度は夜に訪れてみたいと思います。

1階屋内階段

 

事前予約で見学可能なので、興味がある方はぜひ訪れてみてください。

https://www.mokuzai-tonya.jp/mokuzaikaikan/index.html

 

【参照】

木材会館小冊子「都市建築物にも木の潤いを!―中高層ビルへの木材活用策―」(東京木材問屋協同組合)

7階バルコニーの眺望も見どころのひとつ!

オフィスで天然木のテーブルを使うメリットとは

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木製会議用テーブルが増えている理由。その魅力と効能とは

前回、木造の高層ビルが増えているというお話をしましたが、そこまで大規模でないにしろ、中小企業にも木質化のブームはすでに到来。会議室や休憩室など部分的な内装の木質化を進める動きが年々活発化しています。

■オフィスで無垢材を使うメリット

オフィス内を木質化すると生産性があがるとか、リラックスした気分になれるというメリットが実証されています。とある実験では、木質化(ウォールナット)された空間と非木質化(クロス張り)の空間で脳の血流と心拍を測定したところ、木質化空間のほうがだるさやぼやけなどの疲労感が軽減するという結果に。

会社の休憩スペースがこんな感じだったら素敵ですね!樹齢600年のブビンガ材を輪切りにした一枚板

 

林野庁も「建物の内装木質化のすすめ」として取組みを進めています。木質化の効果について、検証により実証された効果を資料から一部紹介してみますね。

<心理面の効果>

スギ材から揮発した匂いがストレスを抑制

<身体面・衛星面の効果>

ヒノキの匂い成分がヒトの免疫機能の働きを上昇

感情の落ち込み、疲労感、ストレスが緩和

木の吸放湿作用が室内空間の湿度をある程度一定に保つ

空気浄化効果、精油の抗菌効果

<生産性の効果>

無垢材の部屋は深睡眠の時間が長く日中の作業効率が向上

集中しやすい、発想力が発揮しやすい効果

サイズオーダー無料・CONNECTのカスタムテーブル。足をスチール製にすることも可能。天板の樹種も選べます

 

などなど。空間に占める木の割合が増えるほど、その効果もあがっていくそう。無機質な会議室より木に囲まれた空間のほうが、積極的なディスカッションができるというイメージも、こうした実験結果を見ると納得できますね。

 

一枚板 テーブル ウォルナット。ダイニング用テーブルも組み合わせによってはミーティングデスクとして利用できます

 

私の個人的な自己分析結果でいくと、従来の会議室では「会議だ、がんばらねば」というやや硬いモード。それに対して木質化された空間での会議だと「よし!会議がんばるぞ」というテンションになります(笑)。

単純に木質化空間が好きという主観的要素もありますが、みなさんもそんな気がしませんか? 会議室もしくは個人で使うテーブルや椅子が木に替わった、というシーンを想像してみてください。テンションが下がる人っていない気がしますがいかがでしょう。

もしかしたら殺伐とした会議も穏やかに進んでいくとか、そんなメリットもあるかもしれませんね。

 

来客用のVIPルーム。無垢材ならではの落ち着いた空間が広がります

 

■デスクだけでも無垢材に

大きな改装は今すぐ無理という場合、デスクだけでも無垢材に替えてみるという会社も最近増えています。

これまでは、汚れにくい、傷がつきにくいといった理由から化粧板のデスクが主流でしたが、今の時代は木の温もりです!

一日の多くを過ごすオフィス。快適な空間になったらいいですよね。

杉材の一枚板でできた個人のワークデスク。リラックスして仕事に打ち込めそうです
会社のエントランスに置かれた東濃杉の特注ベンチ

 

※画像はすべてCONNECT

 

【参考】

林野庁補助事業「木材利用に取り組む民間 企業ネットワークの構築事業」

https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/kidukai/attach/pdf/wckyougikai-47.pdf

 

木工ワークショップで森に親しむ。子どもとDIY体験

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTDIY憧れのライフスタイル木育

コチラ、なんだかわかりますか?

スマホスタンドです!ドリルで穴をあけて下から充電コードがさせるようになっています。

東濃ヒノキの端材を使った木工ワークショップに参加して作ってきたもの。ほのかにヒノキの香りが漂って、コロンとした形と柔らかい手触りがとても気に入っています。

最近では、ホームセンターやまちなかのイベントでも木を使ったワークショップを開催していて、気軽にできる体験として人気を集めていますよね。今回、私が参加したのはそれとはちょっと違う特別なイベント。森の中に入って森林をまるごと体験するツアー「コダマフォレストキャラバン」の一環として開催されました。

 

 

■子どもと森に親しむ「コダマフォレストキャラバン」

 

日帰り森林体験ツアー「コダマフォレストキャラバン」の何が特別かというと—。

ワークショップで使う木材がいったいどこからやってきて、どうやって自分の手元にやってくるのか、ということを知ることができるんです。

 

まず、森林インストラクターの方のガイド付きで木が育った森を散策。森の木がどうやって育っているのかを実際に見ることができます。

雨水をろ過したり、二酸化炭素を吸収して酸素をつくったり、土砂崩れを防いだり、生き物の住処になったり、実にたくさんの機能を持った森。水も空気も私たちの暮らしは森の恵みがあってこそなんだなということを実感することができます。

 

■大迫力の製材工場も見学!

大きな丸太が機械にのってゴロンゴロンと豪快に音を立てます。ここは、銘木・東濃ヒノキの産地である岐阜県の東白川村製材協同組合の工場。ツアーでは、こうした工場も見学させてもらえるのです。

 丸太を建材に仕上げる機械にみんな圧倒!木の太さを計測し丸太を自動でカットしていきます。

角材となったヒノキは積み上げられて乾燥の工程へ。製材の工程では乾燥がもっとも重要だとか。水分を多く含んだヒノキはしっかり乾燥させないと、ひび割れや波うちの原因に。家の建材として使用する場合、壁にひび割れが起きたり家自体がゆがんでしまったりすることがあるため、乾燥機の中で3日間おかれたあと、最終仕上げをして完成となるそうです。

積み上げられた角材を見上げて、木材をつくるのにもたくさんの手間がかかっているんだね、とみんなで話していました。

 

■森を体感・見学してからのDIY

 ツアーの最後にお待ちかねの木工ワークショップ。森の散策や製材工場の見学を通して木にふれてきただけに、ワークショップで使う木材ひとつにもとても愛着がわきます。

 あらかじめ輪切りにされている素材の中から好きなものを選びます。地元の木工職人がフォローしてくれるので、お子さんでも大丈夫! ドリルで穴をあけてペンスタンドを作る人、ひたすらサンドペーパーでつるつるの手触りに仕上げていく人・・・。各々作業に集中して無口に(笑)

作業をしている間もヒノキの香りが辺りに漂っていて、とてもリラックスした没入感を味わえたのでした。

 

 ■スペシャルな森のごちそうも堪能

まるっと1日森林体験ということで、昼食には特別なメニューが用意されていました。

川で育ったアユ、地元の野菜を使った麹のおかず、農薬・化学肥料を使わない「はざ干し自然米」、そしてお米を食べて育ったニワトリのたまご。きちんと手をかけて育てられた素材は特別おいしく感じられました。ありきたりな表現かもしれませんが自然の中で食べるごはんは本当に格別。箸が進んでいつもより食べ過ぎてしまった気がします…。

アユを泳いでいるように見立てて串を打つ“踊り串”。みんなで自分のアユの串打ちに挑戦しました!

 

ニワトリ小屋にいって1人1個たまごをもらいました

 

平飼いされているニワトリを触るという貴重な体験も

 

丹精込めて育てられた無農薬米「はざ干し米」をTKGでいただきます。レモン色の黄身は濃厚でとても贅沢な味わいに感激!

 

というわけで、「食」も含めて1日みっちり楽しめた「コダマフォレストキャラバン」でした。

 

■木ってかっこいい!森って気持ちいい!

会ったことがない人より、直接顔を合わせた人のほうが親近感がわいて安心感できる、という感覚ありませんか。森に行くとそんな気持ちになります(私だけかもしれませんが…)

ぼんやりとしか知らなかったことが、急に自分の身近な話になる。というか。

森の恩恵にあずかっていることをうっかり忘れてしまって、ハッと思い出すみたいな感覚かもしれません。

森からもらっているものをちゃんと知っておくことって大事。そして、子どもたちにもそれを知っておいてほしいと思います。

森が雨水をろ過して川になって下流のまちに住む私たちの暮らしを支えてくれていることとか、地球温暖化を抑制してくれることとか、森を健康に保つためには人の手が必要なこととか、純粋に森に行くと気持ちが安らぐこととか—。

難しいことがわからなくてもいい気がします。「木ってなんかかっこいいよね」「森ってとにかく気持ちいいよね」そんなことを感じられたら、結果はあとからついてくるのかも。

実体験として、この感覚を知っているかどうかが大事、そんなことを感じました。

丸太割り体験も!大人も子どもも一緒に楽しめるツアーでした

 

 

【参考

コダマフォレストキャラバン

コダマフォレストキャラバン2025開催決定!

 

 

 

 

脱炭素社会の実現に貢献。木造高層ビルが続々と誕生予定

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT憧れのライフスタイル

最近、オフィスビルが次々と木造化されるというニュースをよく聞きます。

有名なところだと、東京海上日動ビル本館・新館の建て替え。国産木材をふんだんに使用した新オフィスが2028年の竣工の予定です。完成すれば、木の使用料が世界最大規模となる高さ100メートルの「木の本店ビル」となります。

三井不動産と竹中工務店が手がける、仮称・日本橋本町木造計画(むろまち小路)は、「日本橋に森をつくる」をコンセプトにした国内最大規模の木造賃貸オフィスビル。2026~27年に竣工予定だそうです。ほかにも、環境配慮型の木質耐火部材を日本で初めて採用したオフィスビルが秋葉原にできるとか。

都市の木造化が進んでいるのを実感しますね。

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■進化した技術と木材

 

建築の技術革新ってすごいですよね。高層ビルを鉄筋コンクリートではなく木造で建てることができるなんて!

木造化が進んでいる理由として、耐震性や耐火性、断熱性に優れた木材が開発されたことが大きいようです。これまでの木造技術では強度に不安があったため、高層ビルを建てることが難しいという現状がありました。建物が密集する都市部では、防火規制も厳しいため木材を柱や梁として使用することが難しかったことも原因としてあげられています。

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それが、ここ数年で飛躍的に進化!耐火、耐震、断熱効果に優れたCLTという木材が普及したことで、木造中高層ビルが実現できるようになったのです。

今では、オフィスビルだけでなくマンションや学校の校舎にも進化した木材と木造技術が用いられるようになっています。

構造躯体として建物を支えると共に、断熱性や遮炎性、遮熱性、遮音性などの複合的な効果も期待できる木材「CLT」(画像提供:一般社団法人日本CLT協会)

 

■大量の木材を使うことで脱炭素社会の実現へ

 

木造化のもう1つの理由は、脱炭素社会への意識が高まったこと。

2050年までに温室効果ガスの排出をトータルしてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指す、と宣言している日本。二酸化炭素を吸収する森林を健康に保てるかどうかが、目標を達成するための鍵になってくるのです。

高層ビルの木造化には、当然大量の木を使います。となると、国内の森林資源は有効活用され、森を支える地域の経済が潤うわけで。その結果、適切に管理できるようになり森は健康を取り戻し、脱炭素社会の実現にも近づくことができるのです。

そしてもう1つの理由は法整備が進んだこと。

2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が制定され、国をあげて木材利用の促進に取り組んできました。

2021年には「「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」に改名されて、対象を公共建築物から建築物一般に拡大されました。

こうした背景から、木造建造物が増えているんですね。

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私たちの身近なところでも木造建造物が増えていたり、オフィスを木質化するという動きも活発になってきています。

次回、そのあたりも掘り下げてみようと思います。

 

 

 

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