白樺湖の“冬木立”で感じた「削ぎ落とされた美しさ」

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冬木立―。

言葉を見るだけで、静かな風景が思い浮かぶ日本語ですよね。

先日、長野県の白樺湖を訪れました。冬の空気をまとった白樺の並木がとても美しく、「冬木立」という言葉が頭に浮かんできました。葉を落とし、幹と枝だけになった木々が、雪の中で凛と立つ姿。その削ぎ落とされた佇まいは、不思議と整って見えます。

冬木立には、静けさと同時に、どこかもの悲しさも漂っているところが、私が心惹かれる理由なのかも。

新緑が生い茂る夏の木と比べると華やかさはないものの、その分、枝や幹の表情がはっきりと現れ、木そのものの美しさが際立つ―。削ぎ落とされたものが持つ美しさとでもいうのでしょうか。華やかさを手放したあとに残る輪郭や静けさが、かえって印象を深めているように感じるんですよね。

冬木立の静けさとリンクする、暮らしの中にある木の存在

rewoodショールーム

余分なものを足さなくても、そこに立っているだけで成立している—。そんな佇まいは、暮らしの中で選ぶものの基準にも、なんとなく重なる部分がある気がします。家具を見ていても、「主張しすぎないのに、なぜか印象に残る」ものってありますよね。木目や質感に奥行きがあって、時間の流れを受け止める包容力みたいなものが感じられたりして。

そうした家具に多く使われている木のひとつが、オークです。はっきりとした木目と力強さがありながら、使い込むほどに表情が落ち着き、空間に静かに馴染んでいきます。ダイニングテーブルやチェアに選ばれることが多いのも、日常の中で自然の頼もしさを感じさせてくれるからかもしれません。

使い込むほどに味わいが増すオーク材

似た性質を持つナラ材も、時間とともに深みが増していく樹種です。まっすぐで素直な木目は、空間を整えすぎず自然体のまま支えてくれる印象があります。家族の暮らしにナチュラルに寄り添ってくれる、そんなイメージがわいてきます。

明るめな床板にも似合うナラの一枚板テーブル

一方で、ウォールナットは、より大人びた雰囲気をまとった樹種です。
深い色合いと落ち着いた木肌が光をやわらかく抑え、空間に静かな陰影をもたらします。ソファフレームやキャビネットに取り入れると、冬の穏やかな時間にもよくなじむ、余白を感じさせる佇まいが生まれます。

しっとりと落ち着いた雰囲気のウォールナット材

そうした佇まいに惹かれるのは、暮らしの中でも静かに時間を重ねていけるものを、私たちが無意識に選び取っているからなのかもしれません。

 

木製家具と時間を重ねる暮らし

林業の世界では、寒伐(かんばつ)といって冬に木を伐ることがあります。冬に伐られた木は水分が少なく、狂いが出にくいため、無垢材家具に適しているといわれています。

そんな話を思い出しながら森を歩いていると、冬の木々の静けさも、ただ眠っているのではないように見えてきました。

木が冬に葉を落とすのは、寒さや乾燥から身を守るため。外からは止まって見えても、内側では次の季節に向けた準備が進んでいます。家具や床材として暮らしの中にある木も、かつてはこうして季節を越えてきたんだな~とぼんやり考えながら、冬の長野を後にしました。

小さな冬の旅を終えて家に帰ったとき、部屋の中にある家具をみてふと、長野の冬木立とこの部屋の中にある木の存在がどこかでつながっているように感じられました。

今、マグカップを置いているこのダイニングテーブルも、いくつもの季節を越えてきたんだなと思うと、いつもと見え方が違ってきてより愛しさが増してきます。そろそろ大掃除の季節だし、テーブルもオイルを塗ってケアしてあげなきゃな、とか考えながら、しばらく旅の余韻に浸ったのでした。

コダマベース:300万円台で手に入る国産木造タイニーハウスのコスパを検証

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いきなりですが、動かせるタイニーハウス「コダマベース」のメリットを並べてみようと思います。

  • 構造・外・内装材の木、合板、積層材は 全て上流の岐阜県東白川村で育った、東濃スギ東濃ヒノキで作られています。

 

  • トラックで運んで、駐車場一台分のスペースに設置できる、確認申請のいらない、固定資産税がかからない、動かせる小屋です

 

  • 基本仕様のベーシックモデルは、内部に何もない仕様。好きな家具や設備を置いてすぐに使えます

 

  • 床はヒノキの無垢材、壁面は針葉樹合板なので、棚を付けたり自分好みにカスタマイズが可能です。

 

  • 断熱材が入っていて、エアコン1台で快適に過ごせます。

これで価格はいくらくらいだと思いますか? ベーシックタイプは319万円(税込)です。高いか安いか、感じ方は人ぞれぞれですよね。

「コダマベース」を選んだ人から聞くと、一番の決め手はコスパの良さだといいます。その費用対効果はどれほどのものなのでしょうか。ひとつずつ検証してみたいと思います。

 

「コダマベース」の決め手はコスパの良さ

「ちょっとした空間がもうひとつ欲しい」と思ったときに、タイニーハウスは有力な選択肢となります。ただ、新しい部屋を普通に増築する場合と何が違うのでしょう。

例えば、今ある家の一階に6帖の部屋を増築する場合、費用は200~300万円といわれています。あれ?コダマベースのほうが高いじゃん!と思いますよね。ただ、家の改築となると既存部分の壁や床、隣接部分の補修費用が上乗せになることがほとんど。工事中は隣接する部屋を使用できない、といった不便なことも起こります。

耐震性能を落とすことなく増築しなくてはいけないので、建築知識・技術を持った工務店に依頼する必要があります。つまり工務店によって、価格がかなり左右されるということも念頭におかなくてはいけません。

また、家の増築なので確認申請に15~20万円、増築登記にも7~10万円、固定資産税も2万円ほど増額となります。

一方で、コダマベースの場合↓

  • トラックで運搬、設置は1日で完了
  • 確認申請・固定資産税不要(法律上は「工作物扱い」)
  • 庭や別荘地、都市近郊の空き地にも対応

めんどうな手続きや不便を感じることなく、ある日突然、駐車場1台分のスペースに離れを1つ増やせる、それがコダマベースです!

 

国産材100%の動かせる小屋

では続いて素材について。

岐阜県東白川村で育った由緒正しい東濃スギ・東濃ヒノキがふんだんに使われています。

岐阜県で生産される杉は主に長良川流域に多く生息していて、木目の美しさには定評がある素材です。

そして東濃ヒノキといえば、ブランド材として全国にその名を知られています。木材の王様といってもいいかもしれません。艶のある淡い木肌は香り高く、強度に優れているのが特徴です。

「コダマベース」は、構造・外装・内装すべてにこれらの良質な国産材を使用しています。本格的な国産木造タイニーハウスって、探してもなかなかないものなんですよね。森の循環の中から生まれる「国産材100%の動かせる小屋」。かなり心惹かれるものがあります。

 

 

床、天井、壁の断熱材が標準仕様

さらに私がコスパいいと感じたのは、断熱材が入っていること!

タイニーハウスで検索すると、300万円台で購入できるものはあるものの、断熱材が入っていない場合がほとんどです。

倉庫として使うだけならいいのですが、人が快適に過ごそうと思うと、真夏の酷暑はエアコンなしではいられないですよね。寒暖差が厳しくなっている今の環境から考えると、断熱材は不可欠。標準仕様で床、天井、壁に断熱材が入っているのは、かなりコスパがいいのではないかなと感じます。

 

もうひとつの小さな拠点

費用対効果の面からみた「コダマベース」。いかがでしたか?

「大きな家より2つの小さな拠点を持つ」というライフスタイルが広がりつつある今。「コダマベース」は、まさにその発想に寄り添ってくれるアイテムかもしれません。

維持費もなくリフォームのような負担もない。国産材を使うことで森の循環にも役立っている。費用だけでなく環境維持の面からみてもコスパが良いといえるのではないでしょうか。

【コダマベース/ベーシックタイプ】

延床面積 8.8㎡(5.5帖)
柱/ 梁/ 土台/ 大引 桧105×105
断熱材 (天井/壁) グラスウール16kg t100
断熱材 (床) 押出法ポリスチレンフォームt 50
鉄骨基礎 H-100×100×6×8

https://kodama-p.com/category/item/architecture/

 

 

一枚板のテーブル×ファームハウスインテリア。くつろぎの空間コーディネート術

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ファームハウスインテリアとは

ファームハウスインテリアとは、アメリカの農家の暮らしをルーツにした、温もりと実用性を大切にしたインテリアスタイル。パンデミック以降、アメリカでもトレンドとして注目を集めています。

最大の特徴は「素朴さ」と「居心地のよさ」。使い込まれた木の風合いや、自然素材の質感を活かすことで、どこか懐かしく安心感のある空間をつくり出します。

 

ファームハウスインテリア最大の魅力は“味わい”

 

代表的な素材は無垢の木やアイアン、リネン、コットンなど。テーブルや床には木目の美しいパイン材やオーク材が使われ、白やグレーを基調としたやわらかな色合いでまとめるのが定番です。

また、実用性を重視するのも特徴のひとつ。開放的なキッチンや広いダイニングテーブル、見せる収納など、「暮らしの道具」がそのままインテリアになるのが魅力。アンティークの家具やブリキの小物、ドライフラワーなどを取り入れると、さらに温かな雰囲気が生まれます。

ファームハウスインテリアの魅力は、完璧さよりも“味わい”を楽しむところ。新品よりも経年変化した家具や、手づくり感のあるアイテムを取り入れることで、自分らしい温もりのある空間を育てていけます。

 

ファームハウスインテリアと相性のいい一枚板のテーブル

長く使い込むほどに味わいが出てくるのは、一枚板のテーブルも同じ。木目や色、節のひとつひとつに豊かな表情があります。唯一無二の存在感を放つテーブルの存在は、ファームハウスインテリアの大きなアクセントにもなります。

さらに木製のチェアやベンチなどを組み合わせることで、より本格的なファームハウスの雰囲気をつくりだすこともできます。

CONNECT/一枚板テーブル

 

再生した一枚板テーブル/rewood

 

CONNECT/輪切りの一枚板テーブル

 

手織りのギャッベで統一感

 

ファームハウススタイルにおすすめしたい、もうひとつのアイテムはギャッベ(Gabbhh)です。

ギャッベとは、ペルシャ語で「毛足の長い絨毯」を指す言葉。イラン南西部に暮らす遊牧民が、ひと針ひと針手織りするペルシャ絨毯のことです。

CONNECT/ペルシャ・ギャッベ

敷物ひとつで、部屋の雰囲気はぐっと変わります。手織りならではの柔らかな風合いや、天然素材で染め上げられた世界にひとつだけの柄は、何ものにも代えがたい魅力だと思いませんか。

特にギャッベは、木や動物など自然のモチーフが描かれたものが多く、大自然が生んだアート作品ともいえます。自然素材の風合いを大切にするファームハウスインテリアとの相性も抜群。一枚板のテーブルと組み合わせて、アレンジを楽しむのもおすすめです。

モダンファームインテリアも人気

最近では、よりモダンな雰囲気に仕上げる「モダンファームインテリア」というスタイルも人気が高まっています。たとえば、一枚板のテーブルの脚をアイアンで仕上げたり、天板の色を少し濃いめにしてみたり、シックなカラーリングで全体をまとめるのがポイントです。

黒い金属の照明や取っ手をアクセントとして加えることで、ナチュラルながらも引き締まった印象に仕上がります。

素朴で自然体、かつ個性的な空間を演出するファームハウスインテリア。自分らしい空間づくりの参考にしてみてくださいね。

一枚板テーブルの「耳」とは?個性的で唯一無二の耳付きテーブルの魅力

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根強い人気を誇る天然木の一枚板テーブル。そのなかで「耳付き」というものがありますが、「耳」とはいったい何なのか。

みなさんはご存知ですか?

希少価値の高い「耳付き」

一枚板の耳とは、木のなかでも表皮に近い部分のことをいいます。一般的なテーブルの場合、心材といわれる丸太の中心部を使いますが、表皮を剥いだ外側に近い部分をあえて残したものが「耳付き」という材になります。

樹皮に近い部分になるため、凸凹がありますが自然そのままの形のため、同じものは2つとない希少なもの。木が持っていた曲線や表情が感じられるため、テーブルの存在感も際立ちます。

耳を残す作業はとても難易度が高い工程のひとつ。まず、木の形は1本1本違いますよね。表皮に近い部分となると、さらに形が不規則。そのため、板全体の厚みやバランスを保ちながら削ることが難しいのです。美しいラインが失われないよう、ギリギリのところを責める必要があるんです。

また、耳の部分は繊維が細かく水分を多く含んでいます。乾燥させる過程で割れや反りがおきやすい場所ということも、作業を難しくしている理由です。見た目のラインを美しく整えるだけでなく、手触りよく仕上げるためには職人の感覚が必要とされます。

木の状態を見極め、自然の風合いを残しつつ美しく仕上げるという職人技の結晶が「耳付き」テーブルの魅力に直結しているのです。

 

「耳付き」テーブルの種類

こうした「耳付き」のテーブルには、さまざまな種類があります。そのなかから代表的なものを紹介してみようと思います。

 

◆ウォールナット

・色味:深いブラウン

・特徴:高級感がありクラシカルな印象

・コーディネート:モダン系やヴィンテージ系などに人気

サイズオーダー無料【天板/耳付き33mm厚】オーダー テーブル/ウォールナット

 

◆ブラックチェリー

・色味:淡いピンクブラウン

・特徴:木肌が柔らかく滑らか。上品な印象

・コーディネート:ナチュラル系に人気

サイズオーダー無料【天板/耳付き33mm厚】オーダー テーブル/ブラックチェリー

 

◆楡(エルム)

・色味:淡い黄褐色

・特徴:適度な硬さとしなやかさを併せ持つ。木目がはっきりとしていて引き締まった印象

・コーディネート:和モダンやナチュラル系に人気

耳付き楡無垢材のテーブル/NRT-DT-130823

ほかにも、メープルや欅、栃なども耳付テーブルの人気樹種となっています。

 

インテリアとの相性は?

存在感のあるテーブルだけに、インテリアとの相性は慎重に選びたいところ。

インテリアとの相性からまとめてみると

◆北欧・ナチュラル系→オーク、メープル、ニレ

◆モダン、クラシカル→ウォールナット、ブラックチェリー

◆和モダン→楡、欅、栃

といった感じでしょうか。

CONNECTのオーダーテーブル/ウォールナット材

 

木がもっている自然の温もりや香りをひと際感じられるのが「耳付き」のテーブル。サイズや厚みなどをオーダーできるものもあるので、家族構成や空間に合わせて、唯一無二のお気に入りを見つけてみませんか。

【CONNECT「耳付」オーダーテーブル】

https://www.rakuten.ne.jp/gold/mizuno-kagu/connect.html

ベビー歓迎の「おやこホテル」×rewoodで叶えるサステナブルステイ【後編】

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「とことんママが笑顔になるホテル」をコンセプトに掲げる「おやこホテル」。前回は、子連れ旅行の大変さを経験したオーナーが、ママを笑顔にするためにこだわりぬいたサービスとホスピタリティについてご紹介しましたが、今回はその続編です。

◆ママパパに徹底的に寄り添ったホテルを作るしかない!

みなさんがホテルや旅館と聞いて思い浮かべるのはどんなものでしょうか。

「日本のホテルって、有名な観光地や料理、温泉といった魅力がないとなかなか集客が見込めません。大きな観光資源があるわけでもない名古屋で『おやこホテル』を選んでもらうには、徹底的にターゲットに寄り添ったホテルを作るしかないと考えました」と語るのは、オーナーの沼田さん。

ターゲットとは、もちろん小さいお子さんのいるファミリーのこと。特にママの負担をケアすることに注力したといいます。

子連れ旅は荷物が増えがちですが、このホテルにはおむつやオーガニックの離乳食、着替え、おもちゃ、絵本、バスグッズやベビー用の食器、哺乳瓶の洗浄機など、あらゆるベビー用品がアメニティとして揃えられています。その充実ぶりは、ほかに類を見ないほど。あのミキハウスの「ウェルカムベビーのお宿」としての認定も受けています。

◆子どもがのびのび遊べる空間デザイン

「おやこホテル」の魅力は充実したアメニティだけではありません。

居心地のよい空間デザインも大きなポイントです。大きな壁面は子どもの落書きもOK! 白い壁にプロジェクターで動画を投影して、みんなで映画鑑賞も楽しめるんです。

しかも、1フロアに1部屋だけなので、隣の部屋を気にする必要もなく、のびのびと過ごせます。

まさに、「おうちのような安心感」で「おうちとは違う特別感」を味わえるホテルだな~と感じました。

 

◆サステナブルな家具「rewood」を採用

さらにもうひとつ、居心地よい空間を作るために沼田さんがこだわったのは、部屋のしつらえ。実は「おやこホテル名古屋東山4F」のお部屋には「rewood」の家具を採用しているんです。

「rewood」とは、役目を終えた木材を加工して、新しい家具として再生させるブランド。キッチンの天板には座敷机を再生した一枚板が使われ、カウンター部分には机の脚を再生した遊び心溢れるデザインに仕上がっています。形の違う脚を並べることで、こんなにおしゃれに見えるんですね!

天板は座敷机を再生した一枚板。ぎっしりと並んでいるのは座敷机の脚なんです!

 

「rewood」を採用した理由について沼田さんに聞いてみました。

「僕が長年携わっている建築業界は、環境に対する負荷が大きい業界だというのは昔から感じていました。店舗設計やデザインに関わっていくなかで、今はサステナブルというのは重要な視点です。今後も全国に『おやこホテル』を展開していこうと考えたとき、やはり環境に配慮したものでなくてはいけないと考え、再生と循環をテーマに掲げる『rewood』を採用することにしました」。

洗面台の天板やダイニングテーブルにも「rewood」の再生板を使用。さらに、岐阜県産の針葉樹を使ったソファやキャビネットが置かれていて、温もりある空間を演出しています。

ホテルライクな滞在もいいですが、やはり子連れファミリーにとっては、木の温もりがあるほうが落ち着きそうですよね。

 

◆泊まるプラスαの体験を

「ママを笑顔にする」というコンセプトに加え、「泊まるプラスαの体験を」というのが沼田さんの想い。

「rewood」に限らず、木の家具がある空間は、子どもにとって五感を刺激する特別な場所になります。木のぬくもりや手触りは安心感につながり、自然な素材にふれることで想像力や創造力も育まれるそうです。

<イメージ>

さらに、再生木材の背景を知ることで「ものを大切にする」「再び価値を見いだす」といった体験が、子どものころから環境への意識を育てるきっかけになるのかもしれませんね。

 

◆お誕生日やお食い初めなどイベントにも活躍

そんな「おやこホテル」ですが、宿泊だけでなく誕生日や記念日のお祝いなどで利用する人も多いのだとか。

「ママ友会で利用していただく機会も増えています。最大で8名(大人は6名まで)泊まれるので、里帰りした時にパパママのご両親を呼んで、食事をしたりする場所として使う方もいらっしゃいます」(沼田さん)。

料理人の出張サービスやケータリングなどのオプションも充実

 

名古屋は日本のちょうど真ん中あたり。名古屋市内でも抜群のアクセスを誇る東山地区は、集合場所に選ばれることが多いとか。東山動物園までは徒歩10分、ジブリパークへは車でも電車でも30分程度で行ける距離。たっぷり遊んでクタクタになっても、ホテルがすぐそばにあるのは心強いですよね。

旅行だけでなく、ちょっと特別な日常を「おやこホテル」で演出してみるのも楽しそう。ぜひ、親子で訪れてみてください。

 

【取材協力】

「おやこホテル」

https://oyako-hotel.com/

 

<住所>

名古屋市千種区東山通2-4-1 HARVEY MOTOYAMA 4F・6F

<問い合わせ>

052-793-7787(受付時間9:00-21:00)

<アクセス>

電車:名古屋地下鉄「本山駅」2番出口 徒歩3分

車:東名高速「名古屋IC」から車で14分、または名古屋高速2号東山線「四谷出入口」から車で5分

<IN/OUT>

チェックイン15:00 / チェックアウト11:00

<宿泊人数>

最大8名(大人は6名まで)

<料金>

¥55,000~

 

子連れ旅、口コミで話題の「おやこホテル」を取材!ママを笑顔にする理由とは【前編】

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秋の行楽シーズンがやってきました!

みなさんは旅行の計画などたてていますか?

大人旅は比較的気軽に行けるけれど、子連れ旅ともなると、いろいろ大変ですよね。

遊ぶ場所や泊まる場所、荷物の量や安全面など、気がかりなことが多すぎて、出発前の準備段階ですでに疲労が…なんていう方もいるのではないでしょうか。

そんなパパママたちが注目している、親子に特化したホテルがあるのを知っていますか。

その名も「おやこホテル」。HPを拝見して、どうしてもお部屋を見てみたくなり、取材をお願いしてみました。

おやこホテル名古屋東山6F

 

◆とことんママが笑顔になるホテル

「おやこホテル」のことを知ったのは、旅行シーズンに向けて親子旅のリサーチをしていたとき。子連れで楽しめる遊び場とともに、宿泊施設も紹介できたらいいな~と思っていたところ、出てきたのが「おやこホテル」だったんです。

コンセプトは「とことんママが笑顔になるホテル」。そう、ママは大変。「旅行で気分転換なんて無理無理。大変なだけだよ」と嘆くママたちの顔が浮かびそうです。

そんなママの笑顔のためのホテル、といわれると興味がわきますよね。「おやこホテル」を運営するリンゴボーイデザイン株式会社・代表取締役/店舗デザイナーの沼田敦郁(あつか)さんにお話を聞きました。

 

◆ワンルーム貸し切り、ベビー連れでも安心のアメニティ

「このホテルを作ったのは僕自身の経験が大きいんです」と話す沼田さん。

もともと旅行が好きで、子どもが生まれる前は夫婦でいろいろなところに出かけていたそうですが、「子どもができて初めて、子連れ旅行ってこんなに大変なんだなと感じました。僕も手伝いはしますが、手が届かない部分もある。だから奥さんの負担をなるべく減らして、ママ自身が楽しめるようなホテルというのがあったらいいなという発想から生まれたのが『おやこホテル』なんです」。

第1号が、2021年に誕生した「おやこホテル名古屋東山6F」。2024年には、2部屋目が同じビルの4Fに誕生しました。

ホテルの場所は名古屋市千種区東山通。名古屋のど真ん中を走る広小路通り沿いにあります。

一見するとシンプルな商業ビル。エントランス左手にあるエスカレーターから4階または6階に上がります。

取材でお邪魔したのは4Fのお部屋。玄関に一歩入ると、ワンルームがのびのびした空間が広がります。80㎡の部屋にはカーペットが敷かれていて、小さな赤ちゃんがハイハイしても大丈夫そう。ワンフロア貸し切りだから、子どもの声や物音を気にしないで済むのも、子連れには喜ばれている点です。

おやこホテル名古屋東山4F

 

さらに!、ミルク、離乳食、おむつなど、赤ちゃん連れの必需品が全部そろっているのに驚きました。ルームウエアもあって着替えが足りない!なんていうことになっても大丈夫。洗濯機もあります(驚)!

離乳食にいたっては、ホテルが厳選したオーガニック素材のスペシャルミールが用意されています。離乳食やミルクが快適に作れるコンドミニアム風のキッチンも設置されていて、食洗器や哺乳瓶の洗浄機もあるという充実ぶり。本当に手ぶらでも大丈夫そうです。

これは、もう家にいる感覚にかなり近いのでは?と感じました。

 

◆口コミ4.9の理由は“かゆいところに手が届く”工夫

「旅先では『触らないで、静かにして、危ないよ』とか、子どもから目が離せなくて気が休まらないというパパママもいますよね。ホテルに帰ってきたときくらいは、自分の家のような感覚でリラックスして休んでほしいと、設計に工夫をしました」(沼田さん)。

例えば、床がカーペット敷になっているのもそうだし、浴室に上がるステップの角も、子どもがぶつかっても大丈夫なように丸みを帯びたデザインに。キャビネットの扉は、小さい子どもが勝手に開けられないような特別な仕様になっていたり、キッチンの引き出しもすべてロックがかかるようになっていたりと、部屋の隅々まで配慮されています。

こうした工夫が「とことんママが笑顔になるホテル」として評価されているんですね。沼田さんによるとGoogleの口コミでは4.9の高評価を獲得。ホテルのHPにも

「3歳と0歳の子どもと初めての旅行でしたが、おやこホテルに宿泊できて大満足でした。清潔で広い空間、おもちゃやベビーグッズ等、たくさんのサービスや心遣いに溢れた空間にみんなが笑顔になりました」

「はじめての赤ちゃんを連れてのお泊まりだったのでこちらのホテルを選びましたが、おむつ、おしりふき、オーガニックのちょっといいベビーフード、ミルクなどが用意されており、本当に手ぶらでよかったんだ!と嬉しくなりました」

「かなり快適でこのまま住みたいくらいでした!私的にはリファのシャワーヘッドとドライヤーとマットレスの寝心地が最高でした♡パパはルームウェアとマットレスが気に入っており、子供達も映画館のようなスタイルで動画を見たり壁にお絵描き楽しんだりお風呂も広くて大喜びでした!」

など、宿泊した人の感想が寄せられています。

落書きできる大きな壁に夢中!
プロジェクターでNetflixも観れます!

 

お絵描きできたり、動画を投影したりできる大きな壁も、子どもにとっては特別な経験ですよね。木のおもちゃ専門店から導入したインポート木製おもちゃも用意されていて、自由に遊ぶことができます。

まさに、かゆいところに手が届くサービスとホスピタリティ!

ベビー用のバスグッズも完備

 

さらに、部屋のしつらえにもこだわりが。森の循環、木を再生するというコンセプトで作られた家具を採用しているんです。

ただ泊まるだけじゃなく、プラスαの体験をしてもらいたいという沼田さんの想いを含め、【後編】でお伝えしようと思います。

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香りの歴史と香木の魅力。日本文化に息づく香道と「香十徳」

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTリビング空間に合う暮らしの提案憧れのライフスタイル木曽五木

目には見えないけれど、その場の雰囲気をつくったり、その人の個性を物語ったり、ときに記憶を呼び覚ましたりするもの——“香り”は脳や記憶に大きな影響を及ぼす存在だと感じます。

香水やルームフレグランスなど、香りは身近にあって日常に寄り添ってくれます。このブログで取り上げている「木」もそのひとつですが、今回はその香りの源である「香木」について少し紹介したいと思います。

1400年以上も前に伝わる「香木」の歴史

日本に“香り”が伝わったのは、1400年以上前に「香木」がもたらされたことがきっかけだといわれています。香木とは、その名の通り「香りのする木」で、お香の原料となる素材です。代表的なものに沈香(じんこう)や白檀(びゃくだん)があり、木の幹や樹皮、根の芳香や、樹木が傷ついた際に分泌される樹液が変質・熟成することで特有の香りを放ちます。

正倉院にある巨大な沈香。雅名は「蘭奢待(らんじゃたい)」。天下の名香として珍重され、足利義政や織田信長、明治天皇などが切り取った跡が残されています。出典:宮内庁ホームページhttps://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures/?id=0000012162

 

東南アジアを原産とする香木は、祈りや儀式に使われ、仏教の伝来とともに日本に伝わりました。やがて平安時代には雅な貴族のたしなみとなり、武家の時代には香木を所有することが権力の象徴となり、戦国武将たちは兜に香を焚きしめて出陣したという話も語り継がれています。

江戸時代になると線香が登場して庶民に広まります。一方で吉原遊郭や歌舞伎の世界では、高価で優雅な香り「伽羅」がもてはやされ、憧れの象徴となっていたそうです。明治以降になると、西洋の香水文化と融合し、今につながる新しい香り文化が形成されていったとされています。

自然の力なくしては生み出せない香木は、地球が長い時間をかけて育んだ恵みであり、今では入手が難しいものも少なくありません。

 

世界から注目される日本古来の「和香木」

日本古来の樹木の中にも、香りが重宝されてきたものがあります。近年は「和香木」として世界的にも注目されており、このブログでもよく登場するヒノキはその代表格です。清々しく気分を落ち着かせる香りは古くからヒノキ風呂として親しまれてきました。

ヒバもまたヒノキチオールを豊富に含み、清涼感ある香りが特徴です。さらに、コウヤマキは針葉樹ならではの青々とした緑の香りで、森林浴をしているような気持ちにさせてくれます。

こうした樹木に加えて、沈丁花やクチナシ、金木犀などの花々も、日本の香り文化を彩ってきました。

現在ヨーロッパでは盆栽などと並び、香道も密かなブームだといわれています。香道は室町時代の後期、茶道・華道とともに確立された芸道で、香木の香りを鑑賞しながら和歌や書をたしなむ文化です。森林の豊かな国だからこそ育まれた、日本独自の美意識を感じますね。

 

一休さんの書に伝わる香りの10の効能

お香がもたらす10の効能を書いた「 香十徳こうじゅっとく」は、中国の詩人・黄庭賢が詠んだもの。これを日本の世の中に広めたのがアニメ『一休さん』のモデルでもある室町時代の僧・一休宗純です。お香に詳しかった一休宗純が書にしたため、公家や武家だけでなく庶民にも伝わっていったとされています。

「香十徳」

1. 感格鬼神かんかくきじん ——感覚が鬼や神のように研ぎ澄まされる

2.清浄心身しょうじょうしんじん ——心身を浄化する

3.能除汚穢のうじょおえ ——穢れを取り除く

4.能覚睡眠のうかくすいみん ——眠気を覚まし集中できる

5.静中成友せいちゅうじょうゆう ——静けさの中で孤独感をいやす

6.塵裡偸閑じんりゆかん ——忙しいときにも安らぎを与える

7.多而不厭たじふえん ——多くても邪魔にならない

8.寡而為足かじいそく ——少なくても芳香を放つ

9.久蔵不朽きゅうぞうふきゅう ——長く保存しても朽ちない

10.  常用無障じょうようむしょう ——常用しても害がない

いかがですか。香りの効能がとてもわかりやすく伝わってきますね。香りの奥深さを知ると、木がより一層身近に感じられそうです。

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≪天然木を使った家具≫

CONNECTプロダクト

https://connect-m.jp/category/productall/

Instagram

https://www.instagram.com/connect.interior/?igsh=czhnMXcyaHQ5bXdu#

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ちなみに、このブログを書くにあたって、友人からもらったお香を焚いてみました。その名も「エターナル/香木の香り」。タイミングよく、これをプレゼントしてくれた友人がすごい!(笑)

香りが満ちてくると心なしか、凛とした気持ちになって筆が進んだような気がします。これからは、もっと意識的に香りを使ってみようと思いました。

 

【参考】

『Discover Japan』2025年5月号

特集「世界を魅了するニッポンの香り/いま注目の泊まりたいホテル」

 

林野庁「木曽五木」

https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/kiso/morigatari/kisogoboku.html

 

遊牧民の手織り絨毯ギャッベ。 再生板との組合わせで時代にフィットしたインテリアを

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ユネスコ世界無形文化遺産にもなっているギャッベ

ギャッベ(Gabbhh)とは、ペルシャ語で「毛足の長い絨毯」を指す言葉。イラン南西部に暮らす遊牧民が、ひと針ひと針手織りする絨毯のことです。よく知られているペルシャ絨毯の一種ですが、独特の風合いを持っているのが特徴です。

 

天然の草木染と調質効果で快適に

ギャッベの素材は羊毛(ウール)です。ウールといえば、冬のセーターなどを思い浮かべる人も多いですよね。温かく保温性が高いイメージもありますが、夏にはサラリとした感触を得られるのが特長。朝夕の気温差±30℃という厳しい高地の環境で育まれた羊毛は、優れた調湿効果を備えているため、季節や場所を問わず一年中敷きっぱなしでも大丈夫なんだそうです。

織り目が細かく、適度なクッション性と心地よい手触り。そして何より魅力的なのは色合いや模様にあります。木の実や根、葉など山の植物を使った草木染は、天然素材ならではの濃淡があって味わい深さを感じられます。化学染料を使用していないので、アレルギーを持つお子さまにも優しいといえそうですね。

 

世界に1つだけのアート作品

結婚や出産といった人生の節目に送られるというギャッベは、遊牧民の母から娘へと受け継がれていく伝統的な織物。生命の源とされる樹木や、ヤギ、ヒツジ、ラクダといった動物のモチーフに、大地へのリスペクトや未来への希望といったものが表現されているのです。

こうしたモチーフに加え、四角、丸、三角、波型などの模様を丁寧に織り込んだギャッベは、デザイン性も高く評価されるようになり2000年ごろからアート作品としても注目を集めるようになりました。

なかでもカシュガイ族が手がけるギャベの手織り技術は、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されるほど。大自然のアート作品といわれるのもうなずけますね。

遊牧民の自由な感性で織り込まれた天然素材の絨毯はどれも1点もの。同じものはありません。世界に1つだけ、と思うと、その希少価値をますます感じます。

 

無垢家具とコーディネート

世界に1点だけのrewood無垢材テーブル

 

大自然のアートともいえるギャベは、無垢材との相性が抜群。天然素材を組み合わせることで、ハイグレードな生活空間を演出することができそうです。

自然の恵みを活かした素材、という意味では「rewood」と組み合わせてみるのもおすすめ。実はギャベ=Gabbhhは、英語の「garbage(ゴミ)」に由来しているといわれています。ゴミのように扱われていたギャッベは、改良を重ねて世界で注目される存在になったわけですが、このストーリー、捨てられるはずだった座敷机を再生した「rewood」と似ていますよね。

※rewoodについてはコチラ

 

再生板と手織り絨毯の組合わせで実現するサステナブル

時間が経つにつれて風合いが増すというのも共通する点。再生板と手織り絨毯の組合わせは、持続可能なライフスタイルとしても人気の高まりを見せています。相通ずるコンセプトをもつインテリアで、個性的でありながら調和のとれた空間を実現できたらいいですよね。

天然無垢材の一枚板テーブルは、トライバルな柄のギャッベとも相性がよさそう

遊牧民の感性豊かなギャッベは、敷いてあるだけでもパワーがもらえそうな気がします。ビビッドな色合いでインテリアの要にするのもいいし、お気に入りの柄を探すのも楽しそう。気持ちも豊かにしてくれそうですね。

 

Persia&Gabbeh

ペルシャ&ギャベ展

2025年8月2日(土)3日(日)4日(月)

現地の織り子さんの実演も見られる「ペルシャ・ギャベ」展。本格的なギャベが勢ぞろいする、年に一度の大展示会が開催されます。

Persia&Gabbeh

2025年も注目の“サステナブル”と、再生テーブル『rewood』の話

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTDIYインテリアの疑問・相談リビング空間に合う暮らしの提案天然素材 木のテーブル憧れのライフスタイル

気候変動や資源の枯渇といった地球規模の問題が、いよいよ現実味を帯びてきた今。「サステナブル」という考え方は、もはや一時的な流行ではなく、私たちの暮らしの中に根づきはじめています。

ファッション、食、住まい、さまざまな分野で、「環境への配慮」と「長く大切に使うこと」が、もの選びの基準になりつつあります。そんな時代の流れのなかで、家具業界でも注目されているのが循環型素材の活用やアップサイクルの取り組み。

「CONNECT」の髙橋さんに2025年の家具のトレンドと、インテリアのアップサイクルについて話を聞いてみました。

 

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CONNECTのインスタにもたびたび登場する店長の髙橋さん

 

最近は、家具のデザインというより素材を意識しているお客さまが本当に増えています。

SDGsやサステナブルというテーマは何年も前からいわれています。

家具は長く使えば使うほど味わいが出て、愛着もわくもの。ただ、経年変化や使い勝手、家族構成の変化などで処分を検討しなくてはいけない場面も出てきますよね。

最近ではそういった場面を視野に入れて、素材そのものがリサイクル、またはリメイク可能かどうかという点を、購入の時点から気に掛ける方が多くなってきました。

家具のリサイクルは環境への負荷を減らす有効な手段ですし、不要な家具を捨てないことは、ゴミ処理の負担を減らすことができるので廃棄物の削減にもなります。

“サステナブル”は一時のトレンドではなく、この先もずっとテーマになり続ける重要な要素です。

 

2025年のトレンドは3つ

2025年に注目の代表的なインテリアスタイルとしては、3つ挙げられます。

◆ビンテージナチュラル

・自然素材を活かし、使い込まれた味わい

・無垢材とアイアンなど、落ち着きのあるアンティークな風合い

 

◆モダンスタイル

・洗練された直線的なデザインが特徴

・モノトーンや光沢のある素材との組み合わせでシンプルにまとめる

 

◆ジャパンディスタイル

・和と北欧のミックススタイル

・木材、リネン、ウールなど自然素材を多く取り入れた温かみのある空間づくりを演出

 

どのスタイルにもマッチするのが自然素材を使ったサステナブルなインテリア。デザインの好みだけでなく、環境負荷の少ない素材、製造方法でつくられているか、そういった部分にも目をむけて選んでみるのがおすすめです(髙橋さん)。

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「木を、もう一度。」──再生木材が紡ぐストーリー

 

循環型の素材やアップサイクルの取組みが進むなか、注目されているのが「rewood(リウッド)」。

「rewood」の語源は、「re(再び)」と「wood(木)」。つまり、“木を、もう一度”。

「使われていた一枚板を再生し、地球の未来を明るく」というコンセプトを掲げ、30年~40年前につくられた座敷机のアップサイクルに取り組んでいます。

インスタグラムを見てみると、現在の木材市場では見られないサイズや貴重な樹種が揃っているのがわかります。加工の工程もストーリーズにアップされていて、新たな命が吹き込まれているんだな~と感じることができます。

テーブルとしてだけでなくソファの背板として使う、オリジナルデザインも展開。世界に本当に1つだけの家具を手に入れることができるのもおもしろそうですよね。

サステナブルは“我慢”じゃない。“選ぶ喜び”へ

 

“サステナブル”という言葉は、どこか“制限”や“我慢”と結び付けられて、少し窮屈に感じることもあります。
でも、rewoodのような取り組みは、むしろ気持ちをスッキリさせてくれるというか、新しい選択肢をもらったような感覚です。

捨てることへの罪悪感や、「古いものを使っている」という意識すら感じさせず、自然と“これがいい”と思える家具になっている。それがこれからの家具選びの、新しいスタンダードになっていくのかなと思いました。

rewoodのようなアップサイクルの取組みは、“モノとの付き合い方”そのものを見直すきっかけを与えてくれているのかもしれませんね。

買って、使って、壊れたら捨てるという一方通行の消費ではなく、修理しながら育てていく。やがてまた誰かの手に渡るかもしれない。そんな循環を前提としたモノづくりは、今まさに私たちが必要としているライフスタイルの在り方だなと感じました。

 

【参考】

rewood

https://re-wood.jp/?srsltid=AfmBOoqGffaj6zpn0tb9Ef5o1mbQSiZ1CoMoldOLBdivxDP2ykqyxOGw

 

ピアノを売ろうとして気づいたこと。一生モノの家具に共通する“木の価値”

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUTテーブルと椅子リビング空間に合う暮らしの提案天然素材 木のテーブル憧れのライフスタイル

私の家には、ピアノがあります

KAWAIのアップライトピアノで、祖父が入学のお祝いに買ってくれたものです。まだ小さかった私にとって、それはとても大きな贈り物で、記憶のなかでも強く印象に残っています。

小学4年生くらいまでは、ピアノ教室に通ってレッスンを受けていました。でも次第に他の習い事に夢中になり、通わなくなってしまいました。

大人になった今では、年に数回ふと弾いてみる程度。ほとんど出番がなくなってしまったピアノを見て、「ちゃんと使ってくれる人のところに行ったほうが幸せなんじゃないか」と思うようになりました。

そんな気持ちもあって、よくテレビCMで見かける「ピアノ売ってちょうだい♪」のような買い取りサービスに査定をお願いしてみました。製造から30年以上経っているし、値段なんてつかないだろうな……と正直、あまり期待していませんでした。

ところが、想像していたよりもずっと高い金額を提示されて、驚いてしまったのです。

普通なら「ラッキー!」と即決してしまいそうなところですが、不思議なことに心がざわついてしまい、その場で「やっぱりやめます」と保留にしてしまいました。

なぜ私は迷ってしまったのか

その理由を改めて考えてみたところ、私の中で引っかかっていたのは「想い出の価値」だったのだと気づきました。

祖父に買ってもらったこと、一緒に育ってきたこと、発表会の前に必死で練習したこと。そんな記憶が、ピアノの音や姿とともに自分のなかに刻まれていたのです。

今ではあまり弾いていないとはいえ、私の暮らしの風景の中にそのピアノは当たり前のようにあって、「いなくなったら寂しいな」と思ってしまったのでした。

ピアノって、場所もとるし、引き取ってもらえれば部屋も広くなるし、合理的には手放したほうがいいのかもしれません。でも、なんだかそれだけでは説明できない、情のようなものがあるのですね。

今では電子ピアノもだいぶ普及してきました。電子ピアノは音量調整や録音機能などもあって便利ですが、いわゆる“電化製品”の分類になるため、2~3年ほどで買い取り価格がつかなくなると言われています。その点、アップライトやグランドなどのアコースティックピアノは、ほとんどの構造が木材でできていて、きちんとメンテナンスすれば30年、40年たっても価値が残るということを今回の経験から知りました。

この話、実は「家具」にも通じる気がしています

ファストインテリアのように、手軽に買い替えられる家具が身近になった一方で、コロナ禍以降、「一生モノ」と呼ばれるような無垢材の家具への関心も高まっています。
木の家具は、時間とともに色や手触りが変わっていきます。傷やシミさえも、“想い出”として味わいになっていく。それは、私にとってのピアノと同じように、ただの“モノ”ではなく、“一緒に育っていく存在”になっていくのだと思います。

そして、メンテナンスしながら長く付き合えるところもまた、木の家具やピアノの魅力です。手をかけることで、より愛着が深まっていくのです。

貴重な一枚板の座敷机をダイニングテーブルとして再生したrewoodの家具

 

読者のみなさんの家には、長く付き合っている家具はありますか? また、これから一緒に“育てていきたい”と思える家具、どんなものを思い浮かべますか?

 

【参考】

https://re-wood.jp/