リモートワーク用のデスクチェア 満足してますか?

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2020年から続くコロナ禍。各企業がリモートワークを推奨するようになり、自宅でパソコン作業をすることが多くなったという人も多いですよね。

仕事専用のデスクチェアをもたない人のなかには、ダイニングチェアなどでパソコン作業をしているという人もいるのではないでしょうか。食事用の椅子で長時間作業をすると、肩や腰に負担がかかり、疲れがたまりやすく集中力が続かなくなってしまいます。

適材適所とは、人の能力を表すことわざですが、モノにも同じことがいえます。用途にあったモノ選びは快適な生活に欠かせません。体に負担のかからない、最適なデスクチェア選びのコツをピックアップしてみました。

 

選ぶ際のポイントは3つ。

 

長時間作業にはハイバック

デスクチェアの高さにはハイバック、ミドルバック、ローバックがあります。

ハイバックは背もたれが長いため、背骨を支えてくれます。ヘッドレストが付いているものは首や頭も支えられるので、長時間の作業でも疲れにくいといわれています。

腰痛もちの人は、背もたれがカーブしているものを選ぶといいかもしれませんね。背もたれを倒せるロッキング機能が付いたものなど、高スペックのモデルが多い半面、部屋に置いたときの圧迫感は少し気になりそうです。

ローバックはコンパクトで軽量なのがメリット。圧迫感も気になりません。その代わり、体を支えるだけの高さがないので、長時間の作業には不向き。

ハイバックとローバックの中間にあたるのがミドルバックです。デザイン性が高いものが揃っていて、女性の背丈にもフィットするものも多く販売されています。

 

座面調節は必須!

以前の記事でも紹介しましたが、椅子と机の快適さは差尺に左右されます。

自分の身長に合った座面の高さに調整できる機能が付いたものを選ぶことが大切。

足がしっかり床につかない状態で仕事をしていると、姿勢が悪くなって体に負担がかかります。家族で椅子を共有する可能性がある場合は、必須の機能です。

 

家具や家のテイストに合うものを

 オフィスで使われているようなメッシュ素材は、無骨なテイストやシンプルな部屋にはぴったり。

レザーは、高級感があるので置くだけで部屋の印象をワンランクアップしてくれそうです。

木目の多い部屋や、ナチュラルテイストな部屋にはファブリックがおすすめ。木製のフレームでできたチェアなら、レトロ感も演出できそうです。

長年リモートワークに徹してきた私の場合、アームレストも欠かせないスペックじゃないかな~と思っています。仕事の内容や人によっては邪魔な場合もあるので、そこは実際に座って試してみてくださいね。

背もたれと座面のクッション性も大事です。長時間のデスクワークはお尻が痛くなってしまうので。(ま)

子ども用の椅子の選び方 ~ベビー編~

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子どもの成長って本当に早いですよね。
生後6ヶ月ごろにはお座りができるようになり、はいはいできるようになったと思ったら、1歳くらいで歩き始めます。その頃には座って離乳食が食べられるようになりますよね。
そこで必要になってくるのが子ども用の椅子です。

ベビーチェアには大きく分けてローチェアタイプ、ハイチェアタイプの2種類があります。

生後6ヶ月前後のベビーは、ずり落ちる心配の少ないベルトやテーブルが付いているローチェアタイプが便利です。座卓で食事をしている方は、豆椅子と呼ばれる小さなパイプ椅子を使っている人も多いかもしれません。

続いて、ハイチェアの場合。こちらは幼児期のみ使えるタイプのものと、大人になっても使えるタイプがあります。大人になっても使えるものは、身長に合わせて足を載せる板と座面の位置を変えられるようになっています。足の裏がしっかりつく高さに足置きを変えることができるので、自然と姿勢が整い、食事の際、噛む力を支えることにもつながります。ダイニングテーブルで食事をしている場合は、家族と同じ目線で食卓を囲めるのもメリットですね。

どちらのタイプもテーブルが付属しているものもありますが、テーブルは取り外し可能なタイプを選ぶほうがおすすめ。家族と同じテーブルで食べられるようになれば不要になるほか、食べこぼしなど汚れがひどい場合は丸洗いできるのでお手入れが簡単です。

子ども用の椅子は、ダイニングやリビングなど、毎日目につく場所に置くもの。機能だけでなく、インテリアの調和にも配慮が必要です。インテリアに合わせたデザインや色、素材を選ぶことで、部屋の統一感が生まれます。


▲木製のベビーチェアなら経年変化も楽しめます。アンティーク調のインテリアとも相性がいいはず

また、小さなころから本物に触れることは大切なこと。五感が研ぎ澄まされたベビー期は、特に肌触りには敏感です。
軽量で持ち運びしやすいプラスチックやアルミ、スチール製など、世の中にはさまざまな素材の椅子が溢れていますが、できることなら天然素材のものを選んでほしいと思います。

天然の木材で作られた椅子は、自然素材の心地よさを感じることができるだけでなく、モノを大切に扱う心を育むというメリットもあります。

安全面、素材のほか、対象年齢や耐荷重量なども確認しつつ、それぞれのライフスタイルに合ったものを選んでくださいね。

ちょっと大きくなった幼児期の椅子選びについては、また別の機会にご紹介してみようと思います。(ま)

<木曽五木>伐採後、200年以上強度が上がり続ける!ヒノキの驚くべき力

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「ヒノキ(檜)」といえば誰もが知っている木材ですよね。
特性として高い耐久性と抗菌作用があり、木曽五木の中でも優れた木材とされています。

まず名前の由来は諸説あるのですが、1つは火起こしにヒノキが使われたことから「火の木」と呼ばれるようになったという説。もう1つは「日の木」から来ているという説。

伊勢神宮にもヒノキが使われていて、神宮は太陽神である天照大神の建物とされているそうです。太陽=日から「日の木」とする説があるみたいですね。

高品質の建築材としても扱われるヒノキは、年輪がきめ細やかで美しく、伊勢神宮のほかにも法隆寺、五重の塔などの重要な建築物にも使われています。

そしてここからが衝撃の事実。ヒノキは伐採された後、約200年間は強度が上がり続けるのです!しかも、200年ほどでピークを迎えた後、少しずつ強度は落ちていきますが、約1,000年後でも伐採時とほぼ同等の強度を保っているとのこと。

普通は伐採されたら段々と強度は失われてしまう気がしますが、本当に不思議ですよね…。
607年に建てられた法隆寺など、1,000年以上前の建物が現存していることに歴史のロマンすら感じます。

さて、そんなヒノキですが、あの香りに癒し効果があることはよく知られていると思います。温泉でヒノキ風呂に入ったときや、ヒノキのアロマの香りに癒された経験がある方は多いのではないでしょうか。

その理由は、香り成分であるアルファピネンという物質が関係しているから。
ヒノキの香りを嗅ぐことで副交感神経が活性化され、心拍数が低下してリラックスした状態になるとのこと。

今は湯船に浮かべられるヒノキのウッドボールやチップなどが販売されているので、癒しの香りで一日のリフレッシュをしてみてはいかがでしょうか。(ユ)

<木曽五木>「さっぱり」が名前の由来!? サワラについて

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以前の記事で「木曽五木」についてふれましたが、5種類の木についてちょっと深堀りしてみたいと思います。

今回ご紹介するのは「サワラ(椹)」。サワラはヒノキ科の日本固有種。各地の山に自生し、渓流付近の湿気の多い場所で見ることができます。高さは約30〜40m、大きいものでは約50mにもなる大木です。

外見がヒノキによく似ていますが、サワラの葉先はヒノキよりも鋭く尖っている点や、葉の裏の模様がヒノキは「Y」で、サワラは「X」になっているといった違いがあります。

ところで、サワラの名前の由来は「さっぱり」だと知っていましたか?
樹皮に光沢がなく香りが少ないので、さっぱりした印象があるところから来ているそうです。

関東地方ではサワラは生け垣に使われ、糠目(ぬかめ)のヒノキという意味で「ヌカッピ」と呼ばれたりもするようです。

 

サワラは、香りが少なくて殺菌作用もあるため、ご飯を入れるおひつや飯台、香りをつけたくない水桶などに使用されています。他には、かまぼこ板や下駄、家具といった和製品にも。

建築材にもよく利用され、調湿作用や断熱作用があるので、家のフローリングに適した木材だとされています。ジメジメした季節にはサラッとした感触で、冬場は底冷えを防いでくれるので、一年中素足で歩いても快適に過ごせます。

そして水に強い特長を活かし、浴室や浴槽の材料に使われたり、軽量であるため屋根の材料としても使われたりしているのです。

世界遺産である京都の銀閣寺の屋根もサワラで造られているとのことで、古くから重宝されている木材なんですね。(ユ)

木製のカトラリーでスローライフ的食卓を

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生活の欧米化が進むにつれ、食卓に登場するカトラリーも変化してきました。今や、スプーンやフォークなどお箸以外のツールで食事をするほうが多いという家庭も多いのではないでしょうか。

唐突ですが、みなさんはどんなスプーンを使ってカレーを食べていますか? 金属製、プラスチック製、木製などさまざまな種類がありますよね。

試しに某ネットショッピングサイトでスプーンの売れ筋ランキングを調べてみたところ、トップ10のうち9つが木製のスプーンでした。

木製スプーンのいいところは、食事の際の金属音がしないという点ではないでしょうか。

わが家は息子が音に敏感だったので、小さいころから木製のスプーンを使っていました。木で作られたスプーンは、握ったときにヒヤッとしないとか、金属製に比べて熱くなりにくいという利点もあります。なので、猫舌一家のわが家では欠かせないものとなっています。

多くのものは金属製より軽量で使いやすいのが特長。口当たりも優しいので、小さな子どもが使う時も安心ですね。

一方で、木製は濡れたままにしておくとはカビが生えやすいという欠点があります。年季が入ってくると経年劣化でひび割れが起こる場合もあります。こうしたひび割れや腐食を防ぐには、洗った後はしっかりと乾かし、オイルを塗るといったメンテナンスが必要。少々手間はかかるものの、長年使い続けると愛着が湧いてくるという点も、木製のいいところです。

 

最近では塗装加工により耐水性を強化したものが増えてきました。特によく見かけるのは、ウレタン塗装のスプーンです。無加工のものに比べてツヤがあり、リーズナブルで特別な手入れも必要ありません。金属のカトラリーと同じようにただ水分を拭くだけでいいので、気軽に使えそうです。

そして昔から人気高いのは漆加工を施したもの。漆を何重にも重ね塗りされた伝統工芸のカトラリーは、贈り物としても人気が高いですよね。耐水性に優れ、防虫効果も期待できるという漆。職人さんの手仕事の温もりも感じられますよ。

 

でもやっぱり、おすすめはナチュラルな無塗装のもの。素朴なぬくもりを感じられるうえに、どんなテーブルにもマッチする万能さが最大の魅力です。

スプーンに限らず、天然木を使ったものは素材によって色が違ったり木目も一つひとつ違ったりするのもまた魅力。

お気に入りの木製カトラリーがテーブルに並んでいるだけで、普段の食事もちょっとスローライフな気分で楽しめそうな気がしませんか? おうちカレーもちょっとおしゃれに見えてきますよ。(ま)

 

 

 

テーブルと椅子の「差尺」のお話

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以前、「テーブルの高さについての豆知識」について書きましたが、今回はそれに絡んで“差尺(さじゃく)”について紹介してみようと思います。

差尺とは、テーブルの天板と椅子の座面の高さの差のこと。
差尺が小さすぎると足が窮屈、逆に大きすぎるとテーブルが高く感じられて疲れてしまいます。

今みなさんが座っている環境はどうですか?「なんか肩が凝る」、「リラックスできない」、「落ち着かない」と感じる人は、テーブルと椅子の高さのバランスが崩れているのかもしれません。
気になる方は、一度差尺を測ってみてはいかがでしょう。

最適な差尺をはじき出す計算式はこちら。

差尺(cm)={(身長×0.55)÷3}-2~3(cm)

身長×0.55とは標準的な座高を指します。座高を3で割って、…計算するのはめんどうですね(笑)。そうですね、例えば160cmの人だと座高88cm。これを3で割ると約29cm。最後にくっついている2~3cmというのは、食事やリラックスしたい時など、シチュエーションによって使い分けるという感じ。

まとめると、身長160cmの人に最適な差尺は、仕事モードの時は29cm、食事やリラックスモードの時は27~26cmとなります。ダイニングテーブルの標準的な高さは70cm前後なので、椅子の座面の高さは41~44cmのものを選ぶといいということになりますね。

▲足が窮屈に感じられるときは差尺を見直してみて

 

差尺があっていない場合、どんなことが起こるのか―。食事時をイメージしてみてください。

差尺が大きい:椅子が低く、テーブルに腕を載せたときに肩があがって疲れます。奥のおかずに手を伸ばし辛いですよね。子どもの食事の介助もしにくくなります。

差尺が小さい:椅子の座面が高すぎると、顔からテーブルまでの距離が遠くなります。テーブルが低く感じられるということです。この姿勢だと、食事の時どうしても前かがみになってしまい、姿勢が悪くなります。

ただ、同じテーブルを共有する家族の中でも身長差がありますよね。その場合は、椅子の高さを調整するのが合理的かもしれません。

① 椅子の座面にクッションや座布団を敷いて調整する。
② 家具用のフェルトを椅子の脚に張る。
③ 椅子の脚カットを依頼する

考えられる方法としてはこんな感じでしょうか。

① は、おそらくみなさん試していらっしゃると思います。
② のフェルトは手軽にできるのでおすすめ。2枚、3枚重ね張りをして微調整できるのもメリット。
③ は少しハードルが高いかもしれませんね。カットすることでデザイン性が損なわれるものもありそうですし。少し削るくらいなら、やってみてもいいかもしれません。ただ、4本の脚を均等に切るのは素人には難しいので、家具店などに相談してみるのがおすすめです。

たかが数cm、されど数cm。テーブルと椅子の高さは、意外と快適性に大きく影響するので、これから家具を買う人は“差尺”というキーワードをぜひ頭に入れておくといいかもしれません。

ちなみに、家具業界では子どもに大人の椅子はタブーなんだそう。子どもには成長によって高さを変えられる、子ども用の椅子をしっかり選んでくださいね。(ま)

東濃檜で作られたWood Flower

投稿日カテゴリーALL BLOGリビング空間に合う暮らしの提案憧れのライフスタイル

Wood Flowerってご存じでしょうか。
先日インスタグラムを見ていたら、ちょっと変わったお花の写真が目につきました。調べてみると、Wood Flowerアーティストの@koikebloomsさんの作品でした。

ウッドフラワーとは、その名の通り木でできたお花のこと。小池さんは、職人さんが木を削るときに出るカンナ屑を、一枚一枚織り上げて作品を作り上げています。

岐阜県東濃地方で木材の製材業を営む小池さんのご家族。家や大型家具などに使用される木の端材を有効活用したいと始めたのが、ウッドフラワーの製作だったといいます。
小池さんの作るウッドフラワーに使用されるのは、岐阜県東濃地方を中心に産出される東濃檜。いわずと知れた銘木ですね。ほんのりピンクがかった木肌も美しく、上質な雰囲気が多くの人に愛されています。

そんな東濃檜のウッドフラワー。生花と違い、ずっと飾り続けられるのが魅力のひとつ。部屋に置いておけば、ほんのりとヒノキの香りが漂いリラックス効果が得られます。

また、抗菌作用や消臭作用もあることから、寝室や玄関、シューズクローゼットなどに置いておくのもおすすめなのだとか。さらに、お風呂に浮かべて、ヒノキ風呂さながらの贅沢なバスタイムを楽しむことも。

生花と合わせてアレンジしたり、アロマオイルを垂らしてディフューザーとして使ったりと、楽しみ方は広がっています。

小池さんによると
「ヒノキは水分を吸い上げる力はあまりないので、ディフューザーとして使う際は花びらの中心部にオイルを垂らして使うのがいいと思います」とのこと。

▲ヒノキの香りが薄れてきたら、アロマディフューザーとして使って

最近では、サステナビリティへの関心の高さからオーダーも増えているようです。結婚式のブーケにしたり、木婚式(5年目)のお祝いとしてプレゼントしたりする人も多いとか。

“木のまち東濃”の伝統と手仕事ならではの温もり、使い続けられるサステナビリティを兼ね備えた木のお花。ウッドフラワーアーティストさんも増えてきているようなので、感性に合った作品を探してみるのも楽しいかもしれませんね。(ま)

【取材協力・写真提供】
@koikeblooms
https://koikeblooms.base.shop/

【シリーズ木育】木育は「かきくけこ」。

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先日、近くにできたイオンモール Nagoya Noritake Garden(イオンモール名古屋ノリタケガーデン)に出かけてきました。
「自然と自然になれる場所」をコンセプトに掲げているとあって、緑に囲まれた造りになっていて、ショッピングだけでなく晴れた日には外を散策するのも楽しめる場所でした。

さて、そこで見つけたのがこちらの「もくいくひろば」。小さな子どもを遊ばせるパパママたちの姿がありました。そんなに広いスペースではないものの、木でできた広場を裸足になって遊ぶ子どもたちの姿が印象的でした。

この「木育」という言葉、最近よく耳にしますね。2004年に北海道が提唱された言葉だそうで、木に触れることで感性を高め、人や自然に対する思いやりや優しさを育むことを目指す取り組みのことをいいます。
今では各自治体が、オリジナルの施策を掲げて木育に取り組んでいますし、保育園や幼稚園では、教育に木育を取り入れているところも増えています。

なぜ、木育が注目されているのでしょうか。
まずは、「子どもの五感が刺激される」という点。幼少期は、大人よりもずっと感覚が鋭敏ですよね。この時期に木に触れることは、五感を成長させるのに効果があるといわれているのです。木のにおいにはリラックス効果もあることから、ストレスを軽減させ、集中力を高める作用もあるそうです。

日常的に木とふれあうことで、命を意識し優しさを育む点も木育のメリットといわれています。人工物ではない自然の恵みを身近に感じるのは大切なことですね。

ただ「木育」の本質は、暮らしや遊びに木を取り入れるだけで終わりではありません。具体的な内容は「かきくけこ」に示されているので紹介してみましょう。

か 「環境を守る」
き 「木の文化を伝える」
く 「暮らしに木を取り入れる」
け 「経済を活性化させる」
こ 「子どもの心を豊かにする」

世界に誇る木工技術をもつ日本。その技術と文化を伝えていくことも大切なこと。ものづくりを通じて木の文化を伝承していくことや、森林・林業・林産業を元気にさせ、山村・里山の経済を活性化させることも「木育」の大きな目的です。

大きな目的を念頭におきつつ、「積小為大」。「小を積みて大と為す」です。私たちにできる「木育」探しからはじめてみましょ。(ま)

無垢材の魅力とお手入れ方法

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無垢材という言葉はよく耳にしますが、どういったものをいうのか、ご存じでしょうか。

「無垢」とは混じりけのないこと。つまり無垢材は、丸太から切り出したそのままの状態の木材のことをいいます。同じ木から切り出されたものでも、部位によって木目が変わるのがおもしろいところ。

年月を重ねるごとに色や表情が変わり、味わい深くなるのも魅力で、ダイニングテーブルの天板などにもおすすめの素材です。

無垢材は見た目の良さだけでなく、室内の湿度を快適に保ってくれる作用もあります。
夏の蒸し暑い日には部屋の湿度を下げ、冬の乾燥した日には水分を放出して乾燥を防いでくれるのです。

また、木材そのものに多くの空気が含まれているため、家のフローリングに使えば断熱効果で底冷えしにくい作用もあります。

無垢材の基本的なお手入れ方法としては3つ。

・固く絞った雑巾で拭く
・汚れがひどい場合は乾いた布にクリーナーをつけて拭く
・年に2回はワックスがけをする

無垢材は水分を吸収しやすいので、雑巾で拭くときはしっかり絞るようにしましょう。
ワックスがけは空気が乾燥してくる冬の前と、塗布した面がすぐ乾くように梅雨入り前に塗っておくとよいでしょう。

無垢材の魅力とお手入れ方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

無垢材の家具などを検討されている方や、この記事を読んで無垢材に興味が出てきましたら、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。(ユ)

木曽五木(きそごぼく)とは?

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「木曽五木(きそごぼく)」って、聞いたことありますか?

「ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコ」の5種類の樹木を指し、長野県の木曽地方を産地とする常緑針葉樹林です。

江戸時代、長野県の木曽地方にある山林は、優秀な建築材料が採れることで有名で、城や住居の建築に多用されたことで伐採が進みました。約100年にわたって山林が伐採され続けたため、ついに木材が枯渇することに。

そこで当時木曽の山林を領地にしていた尾張藩は、木材を保護するため、「木一本、首一つ」といわれるほど厳しい「停止木制度(ちょうじぼくせいど)」で伐採を禁止。

保護された利用価値の高い樹木を木曽五木と呼びました。

それでは木曽五木のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

まず「ヒノキ(檜)」について。木曽といえばヒノキといわれるほど有名ですよね。
五木を代表する樹種で、伊勢神宮にも使われるなど、高級建築用の木材としても知られています。

とても硬い材質なので反りやねじれが少なく、耐久力は世界トップクラスともいわれています。

「サワラ(椹)」は木目が整った美しい樹種です。
山の谷間に生息していて、湿気に強く、殺菌作用もあるので桶の材料によく使われます。
国内にある木材の中で軽量な部類に入るので、扱いやすいのも特長です。

「アスナロ(翌檜)」は頑丈さがヒノキに似ていて、反りやねじれが起こりにくいとされています。湿気や腐食に対して耐性があるので、高級なまな板などに使用される木材の1つです。

「コウヤマキ(高野槙)」は木目が鮮明で、光沢があります。
五木のなかで一番湿気に強く、風呂桶や水桶の材料に使われることが多い木材です。
他の樹種と比べて成長が遅いため、成木があまり採れず、希少な樹木とされています。

「ネズコ(鼠子)」は湿った場所を好み、標高2,000m以上の寒い環境でも育つ樹木です。軽量で傷つきにくいので、タンスに使われたり天井板や建具材に使われたりもします。

木曽五木について書いていきましたが、それぞれに素晴らしい特長があり、木曽地方を代表する樹木というのは頷けますね。(ユ)

【参考】中部森林管理局HP