マリー・アントワネットも愛用した!? 伝統工芸品「漆」とは

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赤や黒で塗られた漆塗りの漆器。その昔、マリー・アントワネットも愛用したしたといわれている伝統的な日本の工芸品です。光沢のあるお盆や器などの漆器は高級感があり、お祝い事の席でもよく使われますよね。

 

 

さて、漆はどうやって作られるのか知っていますか?

 

まず、ウルシという木から樹液を採取します。幹に傷をつけると、ウルシは自分の樹皮を守るために粘り気のある樹液を出します。これを採取したものが漆の元となります。これを濾(こ)して精製したものをケヤキなどの木材に塗り、乾燥させて漆器を仕上げていきます。

漆が使われるようになったのは今から約7,000~5,500年前。縄文時代の遺跡からはウルシの樹液を塗料に使った土器や飾りが出土しています。

江戸時代には工芸技術が発達し、漆製品の種類が多くなっていきます。器だけでなく鎧や兜といった武具、馬具にも使用されるようになっていきました。

見た目に美しいだけでなく、耐久性をあげたり水漏れを防いだり、はたまた壊れた器をくっつけたりと、実用性が高かったため漆器は今の時代までずっと使われ続けているのです。

漆器は、熱いものを入れても外側は熱くなりにくいのが特長。これは熱伝導率が低いから。温かいものが冷めにくいということでもあります。さらに、漆の塗り直しができるので、長く使い続けられるという点もメリット。今の時代にフィットした道具といえるかもしれませんね。

 

6月~10月は漆の採取シーズンです。木が育つまで約20年。1本の木から採取できる漆の量はたった200gほどだとか。国内生産率はどんどん下がっていて、2021年の特用林産物統計調査(農林水産省)によると、生産量は各都道府県合わせて2000kgあまり。国産漆は手に入りづらい高級品となり、多くは中国などからの輸入に頼っているのが現状です。

身近な工芸品にもさまざまな背景があるのですね。漆器を使うときには思い出してみてください。(ま)

 

【参考】

◆政府広報オンライン「日本における漆の歴史と文化」

https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202205/202205_01_jp.html

◆林野庁「漆の造り方」

https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/urusi/saisyu.html

◆「おいでよ森へ 空と水と大地をめぐる命の話」(ダイヤモンド社)

子どもの姿勢を守るアップライトチェア。S字キープで集中力アップ!

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机に向かっている子どもの姿勢、なんとなく気になりませんか?

背中が丸まっていたり、首が前に出ていたり、足がブラブラしていたり。

立っている姿が一番自然といわれる人間の体にとって、『座る』という行為は、思っている以上に負荷がかかっているようです。少しでも楽な座り方で、体に負荷がかからないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは、背骨に注目!

人間は重い頭を載せるために背骨はS字になっています。S字の真上に頭がのっている状態が理想的。ですが、最近は、背中が丸まって背骨がCの字になっている人が増えているといわれています。これは子どもも大人もいえること。姿勢が崩れてしまっているんですね。

Cの字では、思い頭を支えきれずに、首に負担がかかります。結果として、頭痛や肩こり、腰痛などを引き起こす原因にも。

人間の体の構造的には背骨をS字に保つのがベストなんですね。

 

 

座っているときも同じ。

C字だと、背骨が曲がり、おなかが圧迫され、骨盤の歪みにもつながります。こんな姿勢では呼吸が浅くなり、脳の動きにも影響が出るともいわれています。

S字の姿勢で座るのは、思っている以上に大事なことなのですね。

 

前置きが長くなりましたが、今回はアップライトチェアについて紹介してみたいと思います。

正しい姿勢をサポートしてくれるアップライトチェア。たくさん販売されていますが、今回は1948年から木製椅子製作を続ける「トヨモク」のアップライトチェアを参考にさせていただきました。

 

写真提供:トヨモク

 

まず特徴的なのは。背もたれの曲面。背もたれが体に合わないと、上半身がこわばって疲れてしまいます。S字を保つため、背もたれを広く、背中全体を支えるカーブで設計されているのがポイントです。

 

 

①背骨をS字カーブへと導くタテの曲面
②背骨を休められるヨコの広い曲面
③骨盤を支える、もうひとつのヨコ曲面
(写真提供:トヨモク)

 

次に特徴的なのは、高さ調節機能です。

多くの場合、テーブルの高さは変えられませんよね。テーブルに対して椅子の座面が高すぎると前かがみになり首が前に出て、姿勢が崩れます。逆に座面が低すぎればコシに負担がかかり腰痛を引き起こします。

簡単に座面と足台の高さを変えられるアップライトチェアなら、テーブルとの差尺を調節し身体への負担を軽減、子どもの姿勢を守ることができます。

また、トヨモクのアップライトの場合、テーブル高67cm~73cmに対応するスタンダートタイプと、テーブル高60cm~66cmに対応するロータイプが用意されているので、手持ちのテーブルに合わせられる点もメリットといえそうです。

材質はブナ合板、ブナ天然木を使用。ウォールナット色は各パーツの表面にウォールナットの突板(天然木を薄くスライスした板材)を貼っています。
(写真提供:トヨモク )

 

お座りができるようになった生後7ヶ月くらいの赤ちゃんはベビーシートを併用して使います。大人になっても使えるようにと、18年間の保証がついているのも嬉しいですね。

 

写真提供:トヨモク

 

姿勢の崩れは、近年大きな問題になってきています。いい椅子は集中力を高めてくれるもの。学校、家庭、以外と座っている時間って長いから、サポートできるアイテムで、子どもの姿勢を守りたいですね。(ま)

 

 

【参考】

日本医師会

https://www.chiba.med.or.jp/general/millennium/pdf/millennium64_5.pdf

 

豊橋木工株式会社

https://toyomoku.co.jp/

 

明治神宮外苑の樹木743本が伐採される? 故坂本龍一さんが残したメッセージとは

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2023年4月22日、明治神宮外苑再開発事業の見直しを求める集会が開かれたとニュースになりました。再開発計画に反対しながら亡くなった音楽家の坂本龍一さんの遺志に賛同するミュージシャンやジャーナリスト、専門家、地域住民ら6,000人が集まり、それぞれ立場でスピーチし抗議を行ったというもの。

再開発についておおまかに説明すると、「世界に誇るスポーツ一大拠点を目指す」目的で外苑周辺に手を入れるという内容。この開発により、神宮球場、秩父宮ラグビー場の建て替えのほか、会員制テニスクラブの移転、商業施設やホテル、オフィス棟など高層ビルの建設が予定されています。再開発の事業者は地権者の明治神宮と、三井不動産、伊藤忠商事、日本スポーツ振興センターの4者。2月に東京都が施工を認可しました。すでに神宮球場の解体は着手され、2036年の完了に向けて計画は進められています。

 

ここで問題になっているのが樹木伐採についてです。事業者の資料によると樹齢100年の木743本が伐採されるとのこと。外苑のシンボルとなっているイチョウ並木の生育も危ぶまれると指摘する識者もいます。

計画が持ち上がった段階から、坂本龍一さんはこの再開発に反対していたそうです。そして亡くなる1ヶ月前に小池都知事に宛てて手紙を出しました。

内容は「目の前の経済的利益のために、先人が100年をかけて守り続けてきた貴重な神宮の樹々(きぎ)を犠牲にすべきではない」といったもの。

昔の人の寄付によって植樹された木が100年経って都会の貴重な森を形成してくれている。それを目先の利益にとらわれて伐採してもいいのか、もう一度計画を見直してほしいと坂本さんはメッセージを残しました。

SDGsがうたわれる時代にあって海外では植樹に注力しているなか、そもそもこの計画自体が妥当なのかな?という疑問もわいてきます。

誰もが利用できる憩いの場。樹木を伐採してまで新しいビルなどを建てることを、みんなが望んでいるのでしょうか。

事業者の資料によると、既存の樹木を伐採はするが別の場所に若木を植えることで緑の面積は逆に増えるという説明がされています。それにも「?」がわいてきます。芝生や低木を100年生きてきた木を同じとみなすのはどうなのでしょう。木ってそんな簡単なものじゃないですよね。

 

わたしの地域でも総合公園が大きく変わろうとしています。体育館を新しくつくるそうです。散歩コースに植えられていた大きな木があっけなく掘り起こされるのを見たときは、涙が出ました。

懐かしい散歩道、木陰をつくってくれた木。雨風から守ってくれた木、季節を感じさせてくれた樹々はもうありません。

老若男女問わずどんな人にも平等に恩恵をくれる木。何かを新しくしなくてはいけない、開発しなければいけないとなったとき、もっと時間をかけてみんなで考えることはできないものかなと思います。

先人が育んできた森は一度伐ってしまったらもう元には戻せません。

みなさんはどう考えますか?(ま)

 

 

 

フィンランド発祥の“幸運が訪れる”マグカップ。「ククサ」が欲しい

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「ククサ」をご存じですか。
キャンプ好きな人や北欧雑貨が大好き、という方にはおなじみかもしれませんね。

北欧のフィンランドが発祥のマグカップです。

 

先日、大阪にある国立民族学博物館に行った際、ショーケースに並んでいたククサを見て、とても興味を惹かれました。

▲国立民族学博物館のショーケースにあったククサ

 

ショーケースの商品紹介文によると

 

「ククサとは…

フィンランドの北部ラップランドに住んでいたサーミの人々に古くから伝わる白樺のコブをくり抜いて作られる手作りのマグカップ。

材料となるバハカと呼ばれる白樺のコブは、十分な大きさに育つまで30年、小さなコブでも10~15年ほどかかるため、取れる量に限りがある」

 

とのこと。かなり貴重な材料で作られていることが想像できますね。

 

自然が作り出したコブから作るということは、2つとして同じものはないということ。さらに、くりぬきという手法のため継ぎ目はなく美しい流線形のフォルムを作り出すことができます。木目や色味も1点もの。

そんな特別感からか“贈られた人には幸運が訪れる”という言い伝えもあるそうで、フィンランドでは大切な人へのプレゼントにする風習もあるとか。

近年は北欧の木材事情もあり、バハカが入手困難で、ククサの値段も上がっていると聞きます。ほっこりとした流線形のフォルム、軽くて丈夫、実用性も高いとなれば、少々お値段がはっても欲しくなってしまいますよね。

 

毎日のコーヒータイムに、アウトドアに活躍してくれそうなククサですが、ちょっと注意が必要な点も。

実はククサでコーヒーを淹れると劇的にマズイらしいんです!(涙)

伝統的なククサは塩水で長時間煮るというという工程を踏んでいるからで、最初のうちはこの塩分がコーヒーなどの飲み物にしみ出してくるため、とんでもない味になるそう。使用していくうちに塩味は抜けていきますが、最初のうちは塩っぽくなっても大丈夫な飲みもの(スープとか?)にしたほうが無難かもしれませんね。

お手入れについては、ほかの木製品と同様、乾燥する前にオイルなどでしっかりと保湿をするというメンテナンスが必要です。食洗器は使用不可。手洗いした後しっかりと乾かし、オイルを塗って大切に使いたいものです。

目下、「これだ!」というククサを探し中ですが、“贈られた人が幸せになる”という言い伝えだとしたら、誰かにプレゼントされるのを待っていたほうがいいことになりますかね。。。

どうなんでしょう。(ま)

 

マンションも木造の時代!木造中高層マンションが増えている

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT憧れのライフスタイル

マンションといえば、鉄筋コンクリート造(RC造)のものがほとんどでしたが、近年2020年あたりから木造の中高層マンションが次々と建築されています。

その背景には、建築基準法の改正があります。これまで公共建築物に木材の利用を促進する法律はありましたが、2020年脱炭素化社会の実現により力を入れるために法改正がなされ、一般の建築物にも木材の利用が促進されるようになりました。

木造と鉄筋コンクリート造はどんな違いがあるのでしょうか。

まず木造マンションは鉄骨造に比べると建築コストが安くなるというメリットがあります。立地や築年数が同じでも鉄骨造と比べると初期費用の相場が安くなっています。

また、木造の建築物冬は暖かく夏は涼しく、光熱費を抑えられるのもメリットのひとつ。木材は調湿性が高く、気温が高い時には湿気を吸収、乾燥しているときは湿気を放出する作用があります。これにより、結露やカビの発生を防ぐことができるため、快適な暮らしを実現できるとされています。

「でも、火災や地震に弱いんじゃないの?」と不安に感じる人も少なくないと思います。こういった不安は技術面でクリア。耐火性のある木材や耐震性の高い耐力壁などの開発が進んだことから、建築基準法の規定を満たす強い木造マンションが建築可能になりました。

 

なにより、日本人になじみ深い木の空間というのが木造マンションのいいところ。森林浴などの効果でも知られるとおり、木には人をリラックスさせる効果があります。

マンションであっても、日本家屋のよさを踏襲した木造建築の温もりを感じられるのはいいですよね。

脱炭素化に向けて国は木材の利用促進を進めています。多くの木材を使うマンションの建築が進めば、林業の活性化にもつながります。マンションだけでなく、オフィスビル、保育園、老人ホームなど住宅以外の施設にも木造が採用されることが期待されています。木は再生可能な循環型資源。暮らしやすく、環境にも優しい木造建造物はこれからも増えていきそうです。(ま)

 

卒業式で歌う「蛍の光」の“すぎのと”って杉の戸?

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別れと出会いの春。

ご卒業、ご入学の皆様、ご家族の皆様、おめでとうございます!

 

卒業式では今も「蛍の光」が歌われているのでしょうか。

なにせ、卒業式なんぞウン十年前に済ませてしまったので、今はどんな形式なのかまったくわかりません。

ただ、筆者の時代は卒業式と言えば「蛍の光」を合唱して卒業生を見送る、というのが一般的だった記憶があります。

(ちなみに、当初のタイトルは「蛍」だったそうです)

 

あまりにも有名すぎる歌なので、冒頭くらいはだれでも歌えるのではないでしょうか。

 

蛍の光

窓の雪

書(ふみ)読む月日重ねつつ

いつしか年も

杉の戸を

あけてぞ今朝は別れ行く

 

ですね。

何気なく歌ってしまいましたが、ここに出てくる「杉の戸」について少し調べてみました。

歌詞に出てくる杉の戸とは、そのままの意味で杉でできた扉のことだそう。

「杉」の戸を開けるという意味と、時が「過ぎる」という掛詞になっているとか。さらにそれに続く「開けてぞ」は杉の戸を「開ける」という意味と、夜が「明ける」がかかっているという説があるそうです。「杉の戸を開ける」と「時が過ぎる」「夜が明ける」がかかっているなんて、けっこう手の込んだ歌詞だったのですね。

 

昔の住宅や学校の窓枠や扉は杉で作られたものが多かったとか。なじみ深い木だったということと「ヒノキの戸」では掛詞にもできないので、「杉」が歌詞に抜擢されたのかもしれませんね。

 

そういえば、先日東京に行った際、小金井公園のなかにある「江戸東京たてもの園」を訪れました。文化的価値の高い歴史建造物を移築して展示してあるのですが、「三井八郎右衛門邸」で見た杉の戸は、とても豪華なものでした。

主屋は1952(昭和27)年に建てられたもの。1階と2階の廊下に配された杉戸には様々な絵が施されていました。併設された土蔵(明治7年建築)には小千鳥図が描かれた杉戸も展示されています。こちらは主屋1階の仏間の廊下と1階の廊下にはめ込まれていたものだそう。

▲ガラス張りになっているので画像は少し見にくいですが、年季の入った味わいがたまりませんね

 

美しい木目と、そこに描かれた絵。どれを見ても素晴らしくて目を奪われてしまいました。

 

時がたつほどに重厚感を増す杉の魅力。かっこいいですよね。

 

三井邸だけでなく、園内にはすばらしい建物がたくさん展示されていて、東京にこんな場所があったんだ!と驚きました。みなさんも機会があればぜひ訪れてみてください。

 

というわけで、今回は杉の戸についてのお話でした。(ま)

サウナ―憧れの木製バレルサウナ。自宅で「ととのう」体験ができる

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT憧れのライフスタイル

 

「サ活」していますか?

2019年に放送されたドラマ「サ道」が火付け役となって一大ブームとなったサウナ。今もその熱は冷めず、自宅にサウナを設置したいという人はじわじわ増えているのだとか。

一般的にサウナといえば、温浴施設にあるイメージですよね。ブームが巻き起こってから屋外イベントなどでよく見かけるようになったのがテントサウナ。テント内で薪ストーブを焚いてサウナができるうえ、20~30万円ほどで購入できる手軽さがうけているようです。

最近では、バレルサウナという木製のサウナも注目を集めています。バレルサウナとは、サウナ発祥の地フィンランドに古くから伝わる樽型のサウナルームのこと。どんな場所にもなじみやすい円筒形のデザインと、木製ならではの質感が人気の理由だとか。

サウナによく使用されるのがシダー。日本でいうとことの杉です。杉の効果については以前の記事でも紹介しましたが、血圧低下やストレス緩和の効果があることが知られています。

そんなスギをサウナにしてしまうのですから、それはもう“ととのう”こと請け合いといったところ。もちろんヒノキなど、スギ以外の木材を使ったバレルサウナもありますが、いずれにしても木でできていれば、リラックス効果は高まります。

バレルサウナはパーツを組み合わせる構造。簡単に設置することができるため、自宅での設置に適しています。価格は100~200万ほど。

 

地元の木材を使用することで、地産地消、カーボンニュートラルの取組みとしてバレルサウナの製造に乗り出している会社も増えています。

地元材を使ったバレルサウナ、ぜひチェックしてみてください(ま)。

 

「キトヒト」がセレクトする木製ペンダントライト6選

投稿日カテゴリーALL BLOGリビング空間に合う暮らしの提案

照明は部屋のイメージを左右する重要なアイテムです。天井から吊り下げるタイプのペンダントライトは、天井に直付けするシーリングライトと違い、デザインが重要なポイント。吊り下げる高さを調節することで演出効果もあるので、キッチンやダイニングに取り入れたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

今回は「キトヒト」らしい、工房で作られた手作り感のあるペンダントライトを6アイテム紹介したいと思います。

 

 

◆照明くるり

北海道札幌市に工房とショップを併せ持つ「澪工房」さんのオリジナルペンダントライト。板状の天然木を螺旋に配置したデザインで、明かりをともすと放射状に光が反射して幻想的な空間を作ってくれます。ダイニングに設置してゲストをおもてなししてみたくなりますね。(受注生産で納期や材種は要確認)

澪工房

https://www.mio-kobo.com/

 

◆BELKA

長野県松本市に工房を構えるBELKAさん。長野県産木材を使用することで地域活性化に取り組んでいます。同社のペンダントライトは、長野県の山桜やけやきを使用。丸太から買い付け、ペンダントライトに最適な材を厳選しているそう。シェードと同素材の円形のコードリールが特徴的。適度な重厚感と木の温もりが感じられます。男前インテリアにもしっくりきそうなデザインです。

BELKA

https://www.belka-furniture.com/

 

 

◆mond

一見シンプルに見える照明ですが、1つ1つのパーツはとても繊細で丁寧に仕上げられています。タモの無垢材を使用したラッカー仕上げで、簡潔なフォルムのためどんな空間にもマッチしやすいのが特長。存在感を出すというより、空間に溶け込むのが上手な照明です。

ワイズライフ「mond」

http://homfactory.com/?pid=56832595

 

 

◆ふたば工房井筒佳幸 木製ランプシェード

木工作家・井筒佳幸氏が手掛けるランプシェード。無垢の栗の木から立体的に削りだした作品は、漆喰や自然素材を使った空間におすすめ。北欧家具やアンティークとも相性がよさそうです。灯具部分は真鍮製。編み込んだコード部分とシェードの優しい丸みは懐かしさを感じますね。

on la CRU

https://shop-onlacru.com/

 

 

◆吹きガラスのランプ

無垢の家具とガラスの工房「葉音(はのん)」さんのオリジナルランプ。クルミの木でできたパーツとガラスを組み合わせたデザイン性の高い商品です。息を吹き込んで空中で成形する宙吹きという技法で作られたガラスは1点もの。部屋のアクセントになりそうなライトです。

葉音
https://hanon-wg.com/

 

◆ハンバーガー

 

遊び心のある木製インテリア商品を製作する「minowplus(ミノープラス)」さんのハンバーガー。かなりの個性派!これがあったら絶対に楽しいですよね! 子ども部屋に置くのにもぴったり。バーカウンターに設置してアメリカンダイナーっぽくしてみるのも雰囲気が出そうですね。

minowplus

https://minowplus.com/

 

 

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今回紹介した商品はすべて手作業で丁寧に制作されているものです。そのため、受注からお手元に届くまでに時間がかかるものもあると思いますが、注文してから届くまでの間、わくわくしながら待つというのも愛おしい時間なのかなと思います(ま)。

 

木製家具。傷やシミがついた時のお手入れ方法

投稿日カテゴリーALL BLOGインテリアの疑問・相談簡単なメンテンス

木製家具、買った後のメンテナンスはどうしたらいいの?と思っている方も多いのではないでしょうか。

長く付き合っていくものだけに、正しいお手入れ方法は知っておいて損はありません。

無垢材の日常的なお手入れ方法については、以前の記事「無垢材の魅力とお手入れ方法」

で確認していただくとして。大事なテーブルにお子さんが落書きをしてしまったとか、大きな傷がついてしまったというアクシデントはよくあること。今回は、そんなときの対処法をご紹介したいと思います。

とその前に、おさらいをしておきましょう。

ご自宅の家具がどういう素性のものか、確認しておく必要があります。

 

◆まずは材質をチェック

木製家具には大きく分けると「無垢材」と「突板」の2種類があります。無垢材は木をそのまま使用したもの、突板は人工の芯材に薄い木のシートを貼ったもの。(詳しくはコチラ「知っておきたい「無垢材」と「突板」の違い」

突板の家具は、傷がつくと芯材が見えてしまったり、貼り付けたシートがはがれてしまったりして、自分ではなかなか修復しづらいのが難点。比較的安価なこともあり、自分で修復するというよりは買い替えを選択することが多いのではないでしょうか。

一方、無垢材は傷やシミがついても自分でお手入れして修復することが可能です。

傷や割れも味わいのひとつに。育てていく楽しみを味わえるのが無垢材の魅力です

 

◆塗装をチェック

無垢材のなかでもウレタン仕上げかオイル仕上げかでメンテナンスの方法が変わります。まずは表示ラベルなどで表面塗装について確かめてみてください。

 

<ウレタン仕上げ>

・表面をウレタン塗料の被膜で覆ったもので、傷や汚れが付きにくいのが特長

・定期的なメンテナンスは不要

・木の割れや反りが起きにくい

・被膜に傷がつくと目立ちやすく自分では修復できない

ウレタン塗装のテーブルは、樹脂被膜で覆われていて見た目に艶があるのが特徴です

 

<オイル仕上げ>

・木が呼吸している(伸縮と膨張を繰りかえす)ため、反りや割れの可能性がありますが、使い込んでいくと味わい深さが出るのが特長

・傷や汚れがなくても半年に一度はメンテナンスをするのが望ましい

・自分で傷やシミの修復が可能

 

ざっくりとこんな違いがあります。

 

前置きが長くなってしまいましたが、ここから本題。無垢材に傷やシミがついてしまったときの対処法をご紹介します。

 

【用意するもの】

・サンドペーパー(中目・細目)

・当て木

・蜜蝋ワックスや家具用のオイル(家にあるオリーブオイルやエゴマ油でも代用可能)

・ウエスなど拭き取り用の布

 

 

①当て木にサンドペーパーを巻き、家具の表面を磨きます。最初は目の粗い中目、仕上げに細目を使います。傷やシミになった場所だけでなく、傷の周辺もなじませるように少し広めにかけるのがおすすめ。

②硬く絞った布で表面を拭き取り、完全に乾燥するまで1時間ほど置きます。

③別の布にワックスまたはオイルを含ませ、全体に塗り込みます。少し力を入れて木目に沿って全体に塗り広げましょう。途中で中断するとムラになることがあるので、最後まで一気に塗るのがコツです。塗り終わったら馴染むまで10分程度放置します。

④最後は乾いた布で余分な油分を拭き取って完了です。

 

ワックスやオイルを塗った直後にテーブルに何か置いたりするとその部分だけはがれてしまうので要注意。よく乾いてから使用してください。乾燥しやすい晴れた日に作業するのがおすすめです。(ま)

 

 

スギには血圧低下とストレス緩和の効果あり!

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奈良時代に書かれた日本書記。そのなかで「スギ・クスノキは舟に、ヒノキは宮殿に、マキは棺に使いなさい」という表記があるそうです。

加工のしやすさから建築の構造材や建具、家具、工芸品と幅広く使われてきたこれらの木たち。

そのなかで、今回はスギを取り上げてみたいと思います。日本で最も多く植林されたとわれている木材がスギです。日本固有種であり、古くから私たちの生活に欠かせない木でした。最近では、花粉症の原因としてあまりいいイメージがない人もいるかもしれませんね。

でも実は、スギにはストレスを緩和する効果があるという実験結果も出ているんですよ。

林野庁のHPには、男性被験者に対し実験をした結果が紹介されています。

90秒間杉チップの匂いをかいだ後40~60秒おいて血圧を測定したところ、吸入前に比べて血圧が低下したという結果が。

ストレスがかかると上昇する血圧。低下したということは、杉の香りによってストレスが緩和され、体がリラックスしたことを示しています。

https://event.rakuten.co.jp/area/japan/woodchange/ ウッド・チェンジプロジェクト特設HPより

 

スギの内装材を設置した部屋でのおもしろい実験結果も紹介されていました。

大学生16人をスギの内装材を設置した部屋、設置なしの部屋に分けて30分の計算課題を実施し、唾液中のストレス指標(アミラーゼ)の活性を計測するというもの。

スギ材なしのグループはアミラーゼが上昇、一方スギ材ありの方は低下という傾向があったといいます。

強いストレスを受けると活性化するのがアミラーゼ。実験結果は、課題によるストレスをスギ材の香りが抑制したものといえそうですね。

https://event.rakuten.co.jp/area/japan/woodchange/ ウッド・チェンジプロジェクト特設HPより

 

神社でしめ縄がかかったスギのご神木はよく見かけますよね。日本で育つ針葉樹の中でも寿命が長く、まっすぐに大きく育つスギには、本当に大きなパワーを感じます。古くから日本人にとっては神のパワーが宿る木として崇めるべき存在だったんだなと感じます。

芯材は品種や育った環境によって色に違いがあります。きめ細やかな赤身で揃えたり、光沢のある表面材を使用してみたり、床材など面積の大きい部分に使うとグッと表情が変化しそうですね。

スギは加工のしやすさでも有名。工芸品にもよく使われます。有名なところだと秋田杉の曲げ輪っぱでしょうか。スギの割り箸も流通していますね。

 

…子どもの勉強机をスギ材に、お弁当はスギの曲げ輪っぱとスギの割り箸にしたら成績もUPするのかしら?など一瞬邪念が浮かんでしまいました(笑)。

コダマプロジェクト「コダマデスク」 https://kodama-p.com/

 

淡い期待はさておき、スギの効能についてのご紹介でした(ま)。

 

<参考>

林野庁「ウッド・チェンジプロジェクト特設サイト」

https://event.rakuten.co.jp/area/japan/woodchange/