300万円台で手に入る国産ヒノキのタイニーハウス|カスタマイズできる「コダマベース」

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先日、愛知県にある「あさひ古墳ミュージアム」で弥生時代の暮らしを見てきました。併設された「体験弥生ムラ」には、復元された竪穴住居や高床式倉庫があり、当時の生活空間を実寸で体感できます。どれも驚くほどコンパクトで、必要なものだけで成り立っている空間でした。

「あさひ古墳ミュージアム」に展示されている復元住居
弥生時代のミニマムな生活空間を体感!

 

そのとき頭に浮かんだのが、現代の小さな建築、タイニーハウスのこと。

タイニーハウスとは、一般的な住宅よりもずっと小さな建物のことを指します。必要なものだけを詰め込んだ小さな家として捉えられてきましたが、最近では目的を持った空間として使われることが多く、固定の住居+αの選択肢としても注目されています。

 

「もうひと部屋あったら」を軽やかに実現する『コダマベース』

その流れの中にあるのが、国産材を使った動かせる小屋『コダマベース』です。

『コダマベース』は、いわゆる住宅ではありません。「生活の中にもうひとつ場所をつくる」ためのタイニーハウスです。

5.5帖の移動できる小屋

趣味の部屋、子ども部屋、在宅ワーク用の書斎、アトリエ、あるいは小さな店舗やサロン―。使い道は無限です。ライフステージや家族構成に合わせて役割を変えていけるという点も魅力のひとつ。最近、ファミリー層の間で関心が集まっているのも納得です。

すでに家はある。けれど、家の中ですべてを完結させようとすると、どうしても無理が出てくる。子どもが成長して手狭になることもあれば、仕事と生活の境目が曖昧になることもある。引っ越しや建て替えほど大きな決断はしたくないけれど、今の暮らしに「もう一部屋」あったら、という気持ちは多くの人が抱えているのではないでしょうか。

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国産材を使う合理的な理由とは

『コダマベース』の魅力のひとつは、国産の天然木を使っている点です。木の小屋、と聞くとナチュラルでやさしいイメージが先に立ちますが、実際にはそれ以上に合理的な選択でもあります。それは、日本の気候で育った木は日本の湿度や四季の変化にすでに馴染んでいるから。つまり、長く使うことを前提にした素材といえるのです。

触れたときの質感や、室内に入ったときの空気感は、どこか落ち着いています。新しい建物のはずなのに、なぜか緊張しません。
それは、昔の日本の建築が、その土地や気候に合った木を使ってきたからだと思います。

コダマベースの産地は岐阜県加茂郡東白川村

木は、ただ見た目を整えるための仕上げ材ではなく、空間そのものを形づくる素材でした。湿度や温度を調整し、人が長く過ごす場所を支えてきた存在です。

国内有数の銘木の産地である岐阜県。この場所で育ったスギやヒノキを使った「コダマベース」が注目されているのも、そうした背景があるからかもしれません。生育環境がはっきりしている国産材でつくられた小さな空間は、日本の暮らしに無理なくなじみやすい。そんな点が、静かに評価されているように感じます。

 

動かせる!カスタマイズできる!無限の可能性

また、『コダマベース』はカスタマイズできる点も評価されています。

収納できる棚を付ける、ロフトを追加で付けるなどオプションも追加ができることで、「とりあえず置いてみる小屋」ではなく、「ちゃんと使い続ける場所」になります。子ども部屋として使っていたものを、数年後には書斎や趣味の部屋に変える、ということも現実的に可能。

さらに、動かせるという点も見逃せません。必要があれば移動できる。これは、将来の変化を前提にした、今の時代らしい考え方だと思います。住み替えや売却といった大きな決断をせずとも、暮らしの形を少しずつ調整できる余白が残されているのが、人気の理由といえそうです。

約1700mmサイズのロフト。収納やベッドルームとしても使えます

 

300万円台で手に入る、暮らしと気持ちの余白

構造体はもちろん、内装・外装に至るまで、使用する木材はすべて岐阜県東白川村産のスギとヒノキ。
合板に至るまで国産材を使い、ビニール系素材やアルミサッシは一切使用していません。
そんな贅沢な仕様でありながら、本体価格は300万円台。
無理なく「もうひとつの部屋」を手に入れることができます。

外装ガルバリウム仕様 ・内装ヒノキ材/¥290,000(税別)※2026年4月1日より価格改定

 

本体サイズは2.1mx5mで、駐車スペース1台分のスペースに設置可能。置いてあるだけなので、不要になれば誰かに譲る事もできます。暮らしを変えるたびに大きな決断をしなくてもいいという、その余白が気持ちの余裕にもつながりそうですよね。

外装ヒノキ無垢仕様 ・内装ヒノキ材/ ¥3,000,000(税別)※2026年4月1日より価格改定

 

※価格改定内容 /税別:2026年4月1日~

■コダマベース(外装:ガルバリウム)¥2,900,000 ➡¥3,300,000

■コダマベース(外装:ヒノキ)¥3,000,000 ➡¥3,500,000


弥生時代の高床式倉庫が、生活に必要なものを守るための最小限の建築だったように、現代のタイニーハウスもまた、「全部を詰め込まない」ための選択肢なのかもしれません。

大きな家を持つことだけが、豊かさではない。
今の暮らしにちょうどいいサイズの空間を、必要な分だけ足す。国産材でできた小さな小屋には、そんな現実的で、少し余裕のある暮らし方が詰まっているように感じました。

コダマベースwebサイト

明治の宗教哲学者・清澤満之。 記念館で見た究極のミニマル空間

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愛知県碧南市にある美術館を訪れた際、近隣を散歩していて見つけた「清澤満之記念館」。正直なところ、それまでまったくその名を知らなかったのですが、なんとなく気になって、入館してみることにしました。

 

白樺湖の“冬木立”で感じた「削ぎ落とされた美しさ」

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冬木立―。

言葉を見るだけで、静かな風景が思い浮かぶ日本語ですよね。

先日、長野県の白樺湖を訪れました。冬の空気をまとった白樺の並木がとても美しく、「冬木立」という言葉が頭に浮かんできました。葉を落とし、幹と枝だけになった木々が、雪の中で凛と立つ姿。その削ぎ落とされた佇まいは、不思議と整って見えます。

冬木立には、静けさと同時に、どこかもの悲しさも漂っているところが、私が心惹かれる理由なのかも。

新緑が生い茂る夏の木と比べると華やかさはないものの、その分、枝や幹の表情がはっきりと現れ、木そのものの美しさが際立つ―。削ぎ落とされたものが持つ美しさとでもいうのでしょうか。華やかさを手放したあとに残る輪郭や静けさが、かえって印象を深めているように感じるんですよね。

冬木立の静けさとリンクする、暮らしの中にある木の存在

rewoodショールーム

余分なものを足さなくても、そこに立っているだけで成立している—。そんな佇まいは、暮らしの中で選ぶものの基準にも、なんとなく重なる部分がある気がします。家具を見ていても、「主張しすぎないのに、なぜか印象に残る」ものってありますよね。木目や質感に奥行きがあって、時間の流れを受け止める包容力みたいなものが感じられたりして。

そうした家具に多く使われている木のひとつが、オークです。はっきりとした木目と力強さがありながら、使い込むほどに表情が落ち着き、空間に静かに馴染んでいきます。ダイニングテーブルやチェアに選ばれることが多いのも、日常の中で自然の頼もしさを感じさせてくれるからかもしれません。

使い込むほどに味わいが増すオーク材

似た性質を持つナラ材も、時間とともに深みが増していく樹種です。まっすぐで素直な木目は、空間を整えすぎず自然体のまま支えてくれる印象があります。家族の暮らしにナチュラルに寄り添ってくれる、そんなイメージがわいてきます。

明るめな床板にも似合うナラの一枚板テーブル

一方で、ウォールナットは、より大人びた雰囲気をまとった樹種です。
深い色合いと落ち着いた木肌が光をやわらかく抑え、空間に静かな陰影をもたらします。ソファフレームやキャビネットに取り入れると、冬の穏やかな時間にもよくなじむ、余白を感じさせる佇まいが生まれます。

しっとりと落ち着いた雰囲気のウォールナット材

そうした佇まいに惹かれるのは、暮らしの中でも静かに時間を重ねていけるものを、私たちが無意識に選び取っているからなのかもしれません。

 

木製家具と時間を重ねる暮らし

林業の世界では、寒伐(かんばつ)といって冬に木を伐ることがあります。冬に伐られた木は水分が少なく、狂いが出にくいため、無垢材家具に適しているといわれています。

そんな話を思い出しながら森を歩いていると、冬の木々の静けさも、ただ眠っているのではないように見えてきました。

木が冬に葉を落とすのは、寒さや乾燥から身を守るため。外からは止まって見えても、内側では次の季節に向けた準備が進んでいます。家具や床材として暮らしの中にある木も、かつてはこうして季節を越えてきたんだな~とぼんやり考えながら、冬の長野を後にしました。

小さな冬の旅を終えて家に帰ったとき、部屋の中にある家具をみてふと、長野の冬木立とこの部屋の中にある木の存在がどこかでつながっているように感じられました。

今、マグカップを置いているこのダイニングテーブルも、いくつもの季節を越えてきたんだなと思うと、いつもと見え方が違ってきてより愛しさが増してきます。そろそろ大掃除の季節だし、テーブルもオイルを塗ってケアしてあげなきゃな、とか考えながら、しばらく旅の余韻に浸ったのでした。

一枚板テーブルの「耳」とは?個性的で唯一無二の耳付きテーブルの魅力

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根強い人気を誇る天然木の一枚板テーブル。そのなかで「耳付き」というものがありますが、「耳」とはいったい何なのか。

みなさんはご存知ですか?

希少価値の高い「耳付き」

一枚板の耳とは、木のなかでも表皮に近い部分のことをいいます。一般的なテーブルの場合、心材といわれる丸太の中心部を使いますが、表皮を剥いだ外側に近い部分をあえて残したものが「耳付き」という材になります。

樹皮に近い部分になるため、凸凹がありますが自然そのままの形のため、同じものは2つとない希少なもの。木が持っていた曲線や表情が感じられるため、テーブルの存在感も際立ちます。

耳を残す作業はとても難易度が高い工程のひとつ。まず、木の形は1本1本違いますよね。表皮に近い部分となると、さらに形が不規則。そのため、板全体の厚みやバランスを保ちながら削ることが難しいのです。美しいラインが失われないよう、ギリギリのところを責める必要があるんです。

また、耳の部分は繊維が細かく水分を多く含んでいます。乾燥させる過程で割れや反りがおきやすい場所ということも、作業を難しくしている理由です。見た目のラインを美しく整えるだけでなく、手触りよく仕上げるためには職人の感覚が必要とされます。

木の状態を見極め、自然の風合いを残しつつ美しく仕上げるという職人技の結晶が「耳付き」テーブルの魅力に直結しているのです。

 

「耳付き」テーブルの種類

こうした「耳付き」のテーブルには、さまざまな種類があります。そのなかから代表的なものを紹介してみようと思います。

 

◆ウォールナット

・色味:深いブラウン

・特徴:高級感がありクラシカルな印象

・コーディネート:モダン系やヴィンテージ系などに人気

サイズオーダー無料【天板/耳付き33mm厚】オーダー テーブル/ウォールナット

 

◆ブラックチェリー

・色味:淡いピンクブラウン

・特徴:木肌が柔らかく滑らか。上品な印象

・コーディネート:ナチュラル系に人気

サイズオーダー無料【天板/耳付き33mm厚】オーダー テーブル/ブラックチェリー

 

◆楡(エルム)

・色味:淡い黄褐色

・特徴:適度な硬さとしなやかさを併せ持つ。木目がはっきりとしていて引き締まった印象

・コーディネート:和モダンやナチュラル系に人気

耳付き楡無垢材のテーブル/NRT-DT-130823

ほかにも、メープルや欅、栃なども耳付テーブルの人気樹種となっています。

 

インテリアとの相性は?

存在感のあるテーブルだけに、インテリアとの相性は慎重に選びたいところ。

インテリアとの相性からまとめてみると

◆北欧・ナチュラル系→オーク、メープル、ニレ

◆モダン、クラシカル→ウォールナット、ブラックチェリー

◆和モダン→楡、欅、栃

といった感じでしょうか。

CONNECTのオーダーテーブル/ウォールナット材

 

木がもっている自然の温もりや香りをひと際感じられるのが「耳付き」のテーブル。サイズや厚みなどをオーダーできるものもあるので、家族構成や空間に合わせて、唯一無二のお気に入りを見つけてみませんか。

【CONNECT「耳付」オーダーテーブル】

https://www.rakuten.ne.jp/gold/mizuno-kagu/connect.html

子連れ旅、口コミで話題の「おやこホテル」を取材!ママを笑顔にする理由とは【前編】

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秋の行楽シーズンがやってきました!

みなさんは旅行の計画などたてていますか?

大人旅は比較的気軽に行けるけれど、子連れ旅ともなると、いろいろ大変ですよね。

遊ぶ場所や泊まる場所、荷物の量や安全面など、気がかりなことが多すぎて、出発前の準備段階ですでに疲労が…なんていう方もいるのではないでしょうか。

そんなパパママたちが注目している、親子に特化したホテルがあるのを知っていますか。

その名も「おやこホテル」。HPを拝見して、どうしてもお部屋を見てみたくなり、取材をお願いしてみました。

おやこホテル名古屋東山6F

 

◆とことんママが笑顔になるホテル

「おやこホテル」のことを知ったのは、旅行シーズンに向けて親子旅のリサーチをしていたとき。子連れで楽しめる遊び場とともに、宿泊施設も紹介できたらいいな~と思っていたところ、出てきたのが「おやこホテル」だったんです。

コンセプトは「とことんママが笑顔になるホテル」。そう、ママは大変。「旅行で気分転換なんて無理無理。大変なだけだよ」と嘆くママたちの顔が浮かびそうです。

そんなママの笑顔のためのホテル、といわれると興味がわきますよね。「おやこホテル」を運営するリンゴボーイデザイン株式会社・代表取締役/店舗デザイナーの沼田敦郁(あつか)さんにお話を聞きました。

 

◆ワンルーム貸し切り、ベビー連れでも安心のアメニティ

「このホテルを作ったのは僕自身の経験が大きいんです」と話す沼田さん。

もともと旅行が好きで、子どもが生まれる前は夫婦でいろいろなところに出かけていたそうですが、「子どもができて初めて、子連れ旅行ってこんなに大変なんだなと感じました。僕も手伝いはしますが、手が届かない部分もある。だから奥さんの負担をなるべく減らして、ママ自身が楽しめるようなホテルというのがあったらいいなという発想から生まれたのが『おやこホテル』なんです」。

第1号が、2021年に誕生した「おやこホテル名古屋東山6F」。2024年には、2部屋目が同じビルの4Fに誕生しました。

ホテルの場所は名古屋市千種区東山通。名古屋のど真ん中を走る広小路通り沿いにあります。

一見するとシンプルな商業ビル。エントランス左手にあるエスカレーターから4階または6階に上がります。

取材でお邪魔したのは4Fのお部屋。玄関に一歩入ると、ワンルームがのびのびした空間が広がります。80㎡の部屋にはカーペットが敷かれていて、小さな赤ちゃんがハイハイしても大丈夫そう。ワンフロア貸し切りだから、子どもの声や物音を気にしないで済むのも、子連れには喜ばれている点です。

おやこホテル名古屋東山4F

 

さらに!、ミルク、離乳食、おむつなど、赤ちゃん連れの必需品が全部そろっているのに驚きました。ルームウエアもあって着替えが足りない!なんていうことになっても大丈夫。洗濯機もあります(驚)!

離乳食にいたっては、ホテルが厳選したオーガニック素材のスペシャルミールが用意されています。離乳食やミルクが快適に作れるコンドミニアム風のキッチンも設置されていて、食洗器や哺乳瓶の洗浄機もあるという充実ぶり。本当に手ぶらでも大丈夫そうです。

これは、もう家にいる感覚にかなり近いのでは?と感じました。

 

◆口コミ4.9の理由は“かゆいところに手が届く”工夫

「旅先では『触らないで、静かにして、危ないよ』とか、子どもから目が離せなくて気が休まらないというパパママもいますよね。ホテルに帰ってきたときくらいは、自分の家のような感覚でリラックスして休んでほしいと、設計に工夫をしました」(沼田さん)。

例えば、床がカーペット敷になっているのもそうだし、浴室に上がるステップの角も、子どもがぶつかっても大丈夫なように丸みを帯びたデザインに。キャビネットの扉は、小さい子どもが勝手に開けられないような特別な仕様になっていたり、キッチンの引き出しもすべてロックがかかるようになっていたりと、部屋の隅々まで配慮されています。

こうした工夫が「とことんママが笑顔になるホテル」として評価されているんですね。沼田さんによるとGoogleの口コミでは4.9の高評価を獲得。ホテルのHPにも

「3歳と0歳の子どもと初めての旅行でしたが、おやこホテルに宿泊できて大満足でした。清潔で広い空間、おもちゃやベビーグッズ等、たくさんのサービスや心遣いに溢れた空間にみんなが笑顔になりました」

「はじめての赤ちゃんを連れてのお泊まりだったのでこちらのホテルを選びましたが、おむつ、おしりふき、オーガニックのちょっといいベビーフード、ミルクなどが用意されており、本当に手ぶらでよかったんだ!と嬉しくなりました」

「かなり快適でこのまま住みたいくらいでした!私的にはリファのシャワーヘッドとドライヤーとマットレスの寝心地が最高でした♡パパはルームウェアとマットレスが気に入っており、子供達も映画館のようなスタイルで動画を見たり壁にお絵描き楽しんだりお風呂も広くて大喜びでした!」

など、宿泊した人の感想が寄せられています。

落書きできる大きな壁に夢中!
プロジェクターでNetflixも観れます!

 

お絵描きできたり、動画を投影したりできる大きな壁も、子どもにとっては特別な経験ですよね。木のおもちゃ専門店から導入したインポート木製おもちゃも用意されていて、自由に遊ぶことができます。

まさに、かゆいところに手が届くサービスとホスピタリティ!

ベビー用のバスグッズも完備

 

さらに、部屋のしつらえにもこだわりが。森の循環、木を再生するというコンセプトで作られた家具を採用しているんです。

ただ泊まるだけじゃなく、プラスαの体験をしてもらいたいという沼田さんの想いを含め、【後編】でお伝えしようと思います。

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国産杉とヒノキを使った“開かれた円環”。森と人、伝統と未来をつなぐ藤本建築の展示【後編】

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前回に引き続き、『藤本壮介の建築~原初・未来・森』についてのお話を。

藤本壮介さんについて少し振り返ってみましょう。
1971年、北海道の自然豊かなまちに生まれ、森に囲まれて育ちました。幼いころから自然のなかで遊び、ものづくりに親しんできたといいます。建築家となってからは、これまでに100を超えるプロジェクトに携わってきました。最近では、2025年大阪で開催中の博覧会のシンボル「大屋根リング」を手がけたことで広く知られています。

今回訪れた展覧会は、そんな藤本さんの初の大型個展となります。8つのセクションにわかれて、藤本さんが手がけた建築やその背景などが紹介されていますが、今回は後半を紹介してみようと思います。

◆大屋根リングを体感できる大模型

後半、5つ目のセクションに展示されているのは、国際博覧会の象徴ともいえる「大屋根リング」を約1/5のサイズで再現した大型模型です。

写真などで見たことはあっても、実際にはどんなものか想像しきれなかったのですが、大型模型と会場で流れていた藤本壮介さんのインタビュー映像を通して、その背後に込められた強いメッセージを感じ取ることができました。

「大屋根リング」全体像の模型

世界各国のパビリオンを包み込むようにつくられた木造の巨大なリングですが、コンセプトは“開かれた円環”。高さ約20メートル、幅約30メートル、そして全長およそ2キロメートルに及ぶ円形の構造物は、すべて木造のフレームでできています。多様な伝統や価値観を持つ世界各国の人々が集う場にふさわしい「世界をつなぐ」というイメージが込められており、そのスケールと象徴性に力強さを感じました。

さらに注目すべきは、すべてが木造でつくられている点です。空間をまとめ上げながらも開放感をもたらす格子のフレームには、木ならではの存在感があります。

藤本さんによれば、木造建築は「世界最先端の未来の建築」ともいわれ、伝統と未来のテクノロジーを結びつけるものだそうです。日本の森林資源を活かしつつ、クラフトマンシップを凝縮した象徴的な建築が「大屋根リング」なのです。

しかも使われているのは、国産の杉やヒノキ。博覧会をきっかけに、日本の木材にもスポットライトが当たるのはうれしいことです。

展示会場の大型模型は、実際に格子フレームの中へ入ることができます。木に囲まれたその空間は、まるで森の中に足を踏み入れたような感覚。不思議な心地よさに包まれ、博覧会の会場の雰囲気を少しだけ感じとれた気がしました。

また、構想段階のスケッチや記録写真、設計図面に加え、日本の伝統的な木造技術「貫(ヌキ)接合」についてのパネル展示も。“開かれた円環”というコンセプトとともに、藤本さんが思い描く未来の建築をより立体的に想像しながら、じっくり見入ってしまいました。

 

 

◆建築キャラクターたちの話に耳を傾けて

続くセクション6は、かわいいぬいぐるみたちのおしゃべりルーム!

「大屋根リング」のほか、藤本建築を代表する「ハンガリー音楽の家」、「スーク・ミラージュ/光の粒子」、「深圳博物館新館」など9つの建築がモチーフとなったぬいぐるみが、テーブルを囲んでしゃべってる!

キャラクターたちがそれぞれの建築についての雑談をするなかで、藤本建築に対する理解を深めてもらうという意図で作られているそう。建築のキャラクターたちの動きがかわいくて、動画を撮っている人がたくさんいましたよ。思わず撮りたくなる気持ちわかります(笑)。

 

◆「たくさんの ひとつの 森」

セクション7の展示空間には「仙台市(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の大きな吊り模型が。

これはかなりの迫力がありました。実際に完成したところが想像できないくらいのスケール。音楽ホールと震災メモリアルの拠点を想定した複合施設の建築で、現在設計が進行中の案件だとか。完成は東日本大震災からちょうど20年を迎える2031年に予定されているそうです。

 

◆近未来、球体に住んで空を飛んでいるかも!?

最後のセクション8は「共鳴都市2025」。デジタル映像がメインの展示となります。900以上の大小の球体が自在につながり、高さ500メートルの空間に約5万人が暮らす都市をイメージした映像が上映されていました。

住宅や学校、オフィスなどの機能を備え、モバイルデバイスを使って空を飛んだり、空間を移動したりできる未来都市を描いています。自分が空中を飛んでいるような視点で映像が流れるので、もし会場がもう少し暗くて動くシートなんかに座っていたら、臨場感たっぷりのアトラクションのように感じていたかも。

空中にあるリングに学校や病院などがあるイメージ

建築という枠を超えた未来都市のイメージは、言葉で説明するのが難しいけれど、映像をみながら「近未来、こんな世界が本当に訪れるのかも」と思ったら、とてもわくわくしました。興味があれば、みなさんにもぜひ実際に体感してみてほしいです。

◆世界的に注目される木造

今回の展示で印象に残ったのは、木材がすごく未来的な素材なんだということでした。木は二酸化炭素を吸収し、伐採しても植林によって循環でき、持続可能性という観点からみてもとても頼もしい存在です。


日常にも同じ思想があります。たとえばrewoodは、役目を終えた座卓を再生し、新しい家具へと生まれ変わらせるプロダクト。スケールは違っても「木を循環させ、次の価値につなぐ」点で共通しています

 

フランスで開催されるパリオリンピック、パラリンピックの主要施設「アクアティクスセンター」(2024年竣工)や、スウェーデンにできたボルボの展示施設「ワールド・オブ・ボルボ」(2023年竣工)、オーストラリアに2026年完成予定の世界一の高さとなる木造ビル「アトラシアン・セントラル」など、世界中の建築家が木造を採用。木の特性を生かした建築が続々と誕生しています。

 


rewoodを取り入れたオフィスビルは、世界的に広がる木造建築の流れの中で、再生木材の価値を示しています

一方で日本は、世界でも有数の森林資源を持ち、千年以上にわたり木造建築を受け継いできました。その背景を思うと、藤本さんがつくった「大屋根リング」は単なるシンボルにとどまらず、日本の技術や文化を世界へ示す存在に感じられますよね。

藤本さんの建築は、自然と人、伝統と未来をつなぐもの。そのメッセージを五感で感じられる、見ごたえたっぷりの展示でした。展示を見終えて、今後完成していく藤本さんの建築にも、ますます興味がわいてきました。展示の開催期間は11月9日(日)まで。よかったら見に行ってみてください。

 

<藤本壮介プロフィール>

1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年に建築設計事務所を設立。ヨーロッパ書く国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。2025年大阪国際博覧会の会場デザインプロデューサーに就任する。

主なプロジェクト/《House N》(2008年、大分)、《武蔵野美術大学美術館・図書館》(2010年、東京)、《House NA》(2011年、東京)、《サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013》(ロンドン)、《ラルブル・ブラン(白い樹)》(2019年、フランス、モンペリエ)、《白井屋ホテル》(2020年、群馬)、《マルホンまきあーとテラス(石巻複合文化施設)》(2021年、宮城)、《ハンガリー音楽の家》(2021年、ブダペスト)など。

※森美術館「藤本壮介 略歴」より抜粋

 

『藤本壮介の建築/原初・未来・森』

2025.7.2(水)~11.9(日)森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

 

 

<参照>

森美術館

https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/soufujimoto/

 

あの大屋根リングの設計者が語る“森・都市建築・未来”を体感。『藤本壮介の建築』へ【前編】

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圧巻でした。

最初のエリアからずらりと並べられた模型がすごい。なんとその数1,000点超!

訪れたのは、東京は六本木にある森美術館で開催中の『藤本壮介の建築/原初・未来・森』。藤本さんの名前は、ご存知の方も多いかと思います。日本を代表する建築家で、最近では大阪国際博覧会で大きな話題を呼んだ、あの大屋根リングの設計をされた方です。

この展示に興味を持ったのは、タイトルにある「原初・未来・森」に興味をひかれたから。建築と森は切っても切れないものではありますが、数々の建築を手がけてきた藤本さんが、それをどのように捉えているのかが気になって、ずっと見に行きたいと思っていたのです。

展示は全部で8つのセクションにわかれて、藤本さんの思想やプロジェクトを紹介していました。展示の中では、藤本さんのインタビューがいくつも公開されていたのですが、そのなかでとても印象的だったのが、セクション2の動画で流れていものでした。

 

◆大都会・東京と、大自然・北海道の共通点とは

北海道生まれの藤本さんは、幼少期から身近に雑木林がある環境で育ったといいます。自然の中で走り回ってきた藤本さんが、大人になって東京に出てきたときに感じたのが、意外にも「居心地いい」ということだったと語っていました。

それはなぜか―。

「東京の入り組んだ細い道が雑木林や森の小径なんかと似ていたから。雑然とした東京と雑木林はおそらく共通している」ということを話していました。「雑木林は乱雑に小枝が生えていて、守られているような安心感がある。密度高く囲まれているけれど、同時に開かれてもいる。東京の木造家屋や電信柱なんかがそれと同じ役割をしていると思った」という旨のことを答えていらっしゃいました。

北海道の大自然と東京の大都会。相反するように思えますが、藤本さんにとっては共通する安心感や包容力といったものが感じられたのだそう。その感覚をもとに、建築に森という性質を取り入れようという考えに至ったそうです。

藤本さんが手がけた太宰府天満宮の仮殿。かなりの存在感だが3年という期間限定の建築のため2026年ごろには解体される予定

 

藤本さんのこうした思想は、数々の建築に反映されてきました。個人住宅、商業施設、ホテル、複合施設と四半世紀にわたりさまざまな建築プロジェクトを手がけてきた藤本さんですが、今回はその設計図や模型に加え、インスタレーションや空間を体感できる大型模型、プロトタイプ(試作品)が一堂に会する展覧会なのです。

 

◆建築模型の森を散策

少し話が飛びましたが、私なりに展示を振り返ってみたいと思います。
まず、1,000を超える模型が並ぶセクション1「思考の森」は、藤本さんが今まで手掛けた100を超える建築プロジェクトの全体像が一望できるようになっています。完成形ばかりでなく、アイディアのもととなったオブジェや中途段階の模型、バリエーション違いなども含まれ、それぞれのプロジェクトが完成までにどんな道をたどったのかを想像することができます。

ペットボトルや、ナイロンスポンジ、マッチ箱を積み上げたものなども並んでいます。私たちが日常よく見るものも建築のヒントになっているんですね。

さらに、1,000超の模型は3つの系譜に分類されています。

まず1つめは、“閉じているはずの円環が外部に開かれていることを表す「ひらかれ かこわれ」”、2つめは、“空間の用途や性質があいまいで多義的である「未分化」”、“多数の部分が一つに建築を構成する「たくさんのたくさん」”。

この3つが、プロジェクトの中で融合しながら、森のようにゆるやかなつながりを生み出しています。

建築に明るくない私にはちょっと難しく感じてしまったのですが、模型を眺めていると、なんとなく藤本さんの思想の糸口がつかめるような気持がしました。

 

◆あわいの空間から切り取られた都市の風景を見る

セクション2「軌跡の森~年表~」は、世界的な背景や建築業界の重要な出来事とともに、藤本さんの軌跡をたどるパネル展示。冒頭で紹介した、藤本さんのインタビューの内容はここで見ることができます。

さらに進むとセクション3「あわいの図書室」のゾーンへ。

藤本さんの建築に着想を得たテーマに沿ってブックディレクターが選書した40冊の本が真っ白な椅子に1冊ずつ配置されています。「本を読む/読まない間(あわい)にある空間」として設けられた実験的な場所ゆえ、来場者は本を読んでも読まなくてもいいし、窓からの景色をただ眺めるだけでもOK。大きく開かれた窓から見える都市の風景と藤本さんの建築思想を重ねてみるのもおもしろそうです。

続いてセクション4の「ゆらめきの森」。建築の中で人はどう動いているのか、を可視化した展示となっています。模型の中を動くたくさんの人を俯瞰で眺めながら、建築という空間での人の動線ってこんな感じなんだな~と実感しました。

今日のところはここまで。次回は、「大屋根リングの大模型」を中心に書く予定です。お楽しみに!

<藤本壮介プロフィール>

1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年に建築設計事務所を設立。ヨーロッパ書く国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。2025年大阪国際博覧会の会場デザインプロデューサーに就任する。

主なプロジェクト/《House N》(2008年、大分)、《武蔵野美術大学美術館・図書館》(2010年、東京)、《House NA》(2011年、東京)、《サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013》(ロンドン)、《ラルブル・ブラン(白い樹)》(2019年、フランス、モンペリエ)、《白井屋ホテル》(2020年、群馬)、《マルホンまきあーとテラス(石巻複合文化施設)》(2021年、宮城)、《ハンガリー音楽の家》(2021年、ブダペスト)など。

※森美術館「藤本壮介 略歴」より抜粋

『藤本壮介の建築/原初・未来・森』

2025.7.2(水)~11.9(日)森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

 

 

<参照>

森美術館

https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/soufujimoto/

 

 

2025年も注目の“サステナブル”と、再生テーブル『rewood』の話

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気候変動や資源の枯渇といった地球規模の問題が、いよいよ現実味を帯びてきた今。「サステナブル」という考え方は、もはや一時的な流行ではなく、私たちの暮らしの中に根づきはじめています。

ファッション、食、住まい、さまざまな分野で、「環境への配慮」と「長く大切に使うこと」が、もの選びの基準になりつつあります。そんな時代の流れのなかで、家具業界でも注目されているのが循環型素材の活用やアップサイクルの取り組み。

「CONNECT」の髙橋さんに2025年の家具のトレンドと、インテリアのアップサイクルについて話を聞いてみました。

 

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CONNECTのインスタにもたびたび登場する店長の髙橋さん

 

最近は、家具のデザインというより素材を意識しているお客さまが本当に増えています。

SDGsやサステナブルというテーマは何年も前からいわれています。

家具は長く使えば使うほど味わいが出て、愛着もわくもの。ただ、経年変化や使い勝手、家族構成の変化などで処分を検討しなくてはいけない場面も出てきますよね。

最近ではそういった場面を視野に入れて、素材そのものがリサイクル、またはリメイク可能かどうかという点を、購入の時点から気に掛ける方が多くなってきました。

家具のリサイクルは環境への負荷を減らす有効な手段ですし、不要な家具を捨てないことは、ゴミ処理の負担を減らすことができるので廃棄物の削減にもなります。

“サステナブル”は一時のトレンドではなく、この先もずっとテーマになり続ける重要な要素です。

 

2025年のトレンドは3つ

2025年に注目の代表的なインテリアスタイルとしては、3つ挙げられます。

◆ビンテージナチュラル

・自然素材を活かし、使い込まれた味わい

・無垢材とアイアンなど、落ち着きのあるアンティークな風合い

 

◆モダンスタイル

・洗練された直線的なデザインが特徴

・モノトーンや光沢のある素材との組み合わせでシンプルにまとめる

 

◆ジャパンディスタイル

・和と北欧のミックススタイル

・木材、リネン、ウールなど自然素材を多く取り入れた温かみのある空間づくりを演出

 

どのスタイルにもマッチするのが自然素材を使ったサステナブルなインテリア。デザインの好みだけでなく、環境負荷の少ない素材、製造方法でつくられているか、そういった部分にも目をむけて選んでみるのがおすすめです(髙橋さん)。

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「木を、もう一度。」──再生木材が紡ぐストーリー

 

循環型の素材やアップサイクルの取組みが進むなか、注目されているのが「rewood(リウッド)」。

「rewood」の語源は、「re(再び)」と「wood(木)」。つまり、“木を、もう一度”。

「使われていた一枚板を再生し、地球の未来を明るく」というコンセプトを掲げ、30年~40年前につくられた座敷机のアップサイクルに取り組んでいます。

インスタグラムを見てみると、現在の木材市場では見られないサイズや貴重な樹種が揃っているのがわかります。加工の工程もストーリーズにアップされていて、新たな命が吹き込まれているんだな~と感じることができます。

テーブルとしてだけでなくソファの背板として使う、オリジナルデザインも展開。世界に本当に1つだけの家具を手に入れることができるのもおもしろそうですよね。

サステナブルは“我慢”じゃない。“選ぶ喜び”へ

 

“サステナブル”という言葉は、どこか“制限”や“我慢”と結び付けられて、少し窮屈に感じることもあります。
でも、rewoodのような取り組みは、むしろ気持ちをスッキリさせてくれるというか、新しい選択肢をもらったような感覚です。

捨てることへの罪悪感や、「古いものを使っている」という意識すら感じさせず、自然と“これがいい”と思える家具になっている。それがこれからの家具選びの、新しいスタンダードになっていくのかなと思いました。

rewoodのようなアップサイクルの取組みは、“モノとの付き合い方”そのものを見直すきっかけを与えてくれているのかもしれませんね。

買って、使って、壊れたら捨てるという一方通行の消費ではなく、修理しながら育てていく。やがてまた誰かの手に渡るかもしれない。そんな循環を前提としたモノづくりは、今まさに私たちが必要としているライフスタイルの在り方だなと感じました。

 

【参考】

rewood

https://re-wood.jp/?srsltid=AfmBOoqGffaj6zpn0tb9Ef5o1mbQSiZ1CoMoldOLBdivxDP2ykqyxOGw

 

アートと椅子の関係性を探る「アブソリュート・チェアーズ」

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椅子って、家具のなかでもとりわけファンが多いアイテムですよね。

「Yチェア」で有名なデンマークの巨匠ウエグナー、「セブンチェア」のヤコブセン、ミッドセンチュリーをけん引したイームズなどのデザイナーズチェアには、今もなお熱い視線が注がれています。

CONNECTコンフォートチェア

 

多くの人を魅了する椅子は、家具としてだけでなく、絵画などにもよく登場します。以前このブログで紹介した“ゴッホの椅子もそうですが、椅子がアーティストにとっても魅力的なモチーフだったということがうかがえます。

 

 

現代美術のなかの「椅子なるもの」とは

 

そんな椅子に焦点をあてた美術展が開催されていたので、足を運んでみました。タイトルは「アブソリュート・チェアーズ」。“現代美術のなかの椅子なるもの”というサブタイトルがつけられています。

愛知県美術館にて9/23(月・祝)まで開催中

 

入場してすぐに目についたのは、台所用のスツールの上に自転車の車輪がくっついた作品。こちらは、レディメイドの手法で有名なマルセル・デュシャンの作品。彼の最初のレディメイドといわれる≪自転車の車輪≫です。撮影不可だったので、ここではお見せできないのですが。椅子としての最大の機能「座る」ということを排除したこの作品を見て、「う~ん」となってしまいました。全然理解できない(笑)

このデュシャンの作品を筆頭に第1章は「美術館の座れない椅子」というテーマでくくられています。

 

岡本太郎の≪坐ることを拒否する椅子≫は、座面に挑発的な顔が描かれていて、ゴツゴツして座りにくそうな椅子が並んでいます。あの岡本太郎さんですから「座ってのんびりしてる場合じゃないんだよ!」という私たちへの叱咤激励なのかな、と感じました。

カラフルでポップな作品、ジム・ランビーの≪トレイン イン ヴェイン≫は、中古の椅子をペイントして切断し即興的に組み上げたものだそう。解説文には「まさにその“座る”という役割を封じることで、物体としての椅子がもつユニークな構造が前景化する」と書かれていました。

切断されて本来の姿を失った椅子に、アートとしての機能や価値がうまれた、という解釈なのかな~(あまりわかっていない…笑)

 

展示は全部で5つの章で構成されています。

先に紹介した第1章「美術館の座れない椅子」に続いて第2章は「身体をなぞる椅子」。

 

 

アーティストが捉えた“椅子と身体の相互作用”が第2章のテーマ。

椅子の構造って人間の身体の構造と似ていますよね。つまり肘掛けは腕、脚は足という感じで。ゆったりと椅子に身体を預けたり、うたた寝をしたり、背筋を伸ばして座ってみたり、より快適に座れるように身体をなぞるようにデザインされていたりします。

ハンス・オブ・デ・ビーク《眠る少女》

 

椅子は身体をなぞらえて作られているけれど、これが逆転して人の身体が椅子に倣うという場面もあり、それを代表するのがロッキングチェアや車いすである、と解説文に書かれていました。

椅子って自分を“受け入れてくれるもの”包んでくれるもの、という受動的なイメージがあったけど、椅子そのものが動くという点でいうと能動的な機能もあったりするんだな~と考えながら、作品を見ていきました。

 

第3章は「権力を可視化する椅子」、第4章「物語る椅子」、第5章「関係をつくる椅子」と続き、全5章で国内外28組の作家による80点を超える作品が展示されています。

アートユニット“副産物産店”による廃材を再利用した椅子。来場者たちが座れるようになっていて、コミュニケーションが生まれる場を想定しているそう

 

ただ眺めるだけでもおもしろい「椅子なるもの」

 

正直、「椅子なるもの」の解釈は難しくて頭がおいつかなかったのですが、なにも考えずに作品をただ眺めるだけでもじゅうぶん楽しめました。展示されている座ってもいい椅子に腰かけて、「これってどういう意図なのかな」、「車いすって意外と座り心地がいいね」とか、それぞれの感想なり解釈を話しているうちに、その行為こそが椅子がもたらしているものなんだなと感じました。まさに「関係をつくる椅子」です。

 

第5章「関係をつくる椅子」に展示されたオノ・ヨーコ≪白いチェス・セット / 信頼して駒を進めよ≫

 

平日は作品に座ったりチェスの駒を触ることもできます

 

アートのなかに組み込まれた椅子を見た後で、もう一度家具としての椅子に焦点をあててみるのもおもしろいのかな、と感じました。

興味がある人はぜひ見に行ってみてください。

 

宮永愛子《witing for awakening -chair-》。透明な樹脂で封印された椅子はナフタレンでつくられたもの。歴史と記憶が刻まれた椅子のこれまでの時間や、アーティストが費やした時間を表現しています

 

 

【アブソリュート・チェアーズ~現代美術のなかの椅子なるもの】

愛知県美術館にて2024年9月23日(月・祝)まで開催

 

快適な背もたれの高さとは? ソファ選びの3つのポイント

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ソファは背もたれの高さによって、空間の印象を左右します。

部屋に置いてみたら思ったより圧迫感があったというケースはよく聞くこと。ではどうやって空間を圧迫せず、快適なソファを選んだらいいのでしょうか。

CONNECTの高橋さんにポイントを聞いてみました。

CONNECT店長の高橋さん。Instagramにも登場しているのでチェックしてみてください!

 

 

背もたれは「ハイバック」と「ローバック」の2タイプ

ソファの背もたれの高さは大きく分けると、「ハイバック」と「ローバック」の2タイプ。

ハイバックとは、背もたれの高さが50cm以上、使用する人の身長にもよりますが、だいたい首から頭部まで支えてくれる高さのものをいいます。

対して「ローバック」は背もたれの高さが30cm~40cm。腰から肩下あたりまでのものを指すことが多いです。

 

ハイバックは安定感と安心感

ソファにもたれたときに首や頭部まで支えてくれる背もたれがあると、安心感がありますよね。読書や映画観賞など長時間座っていたいときにも、ゆったりくつろげるのが特長です。

存在感はあるので、それを圧迫感と捉えるかどうかは空間の広さと個々の感覚になります。逆に存在感を利用して、背もたれの高さを活かした空間の間仕切りとして使うこともできます。

 

ローバックは“視線抜け”の開放感

ローバックはとにかく空間が広く見える! 背もたれが低ければ、当然部屋は広く見えますよね。キッチンからリビングまでの視界を遮ることなく、視線が広がるので圧迫感がないのが特長です。人気が高まっていることもあってデザインもかなり豊富。選択肢が多いのはうれしいですよね。和の空間にフィットしやすいのもローバックの魅力。和モダンな部屋にしたい人は試してみるといいかもしれません。

 

CONNECT「ローバックコンパクトソファ」 少し後ろに傾斜した座面設計で、背面全体で体重を支えてくれます

 

ハイバックとローバックの違いを理解したところで、具体的なポイントについて教えてもらいました。

 

 

≪ポイント1≫

ソファで何がしたいかを考える

どんなシーンでソファを使うのか想定してみてください。ソファで寝たいのか読書やテレビを見たいのか、目的によって使い勝手が違ってきます。比較的どんなシーンでも使えるのはローバック。明確なイメージがもてない場合は、ローバックを選択するのが無難です。

 

≪ポイント2≫

10畳以下の空間ならローバックを

もうこれはいわずもがな、ですね。10畳というのはあくまでも目安ですが、狭い空間にハイバックというのはかなりリスクがあります。どうしてもハイバックがいいな~という人は、ローバックタイプでヘッドレストが別で付いているソファを選ぶといいかもしれません。取り外しが自由なので、シーン別でソファを活用できますよ。

 

CONNECTの定番「コダマシリーズ肘無しテーブル付ソファ」

 

≪ポイント3≫

設置場所をあらかじめ決めておく

部屋の真ん中に置くのか壁際に置くのか、あらかじめイメージしておくのは大切なこと。視線の抜け方、動線などを頭の中でシミュレーションしておくと失敗しなくてすみます。あと、念のために搬入経路の確認もしておくのがベスト。たとえば、リビングが2階にある場合、階段が狭くて搬入できず吊り上げになるパターンもあります。

 

以上、参考にしてみてくださいね。

CONNECTの一枚板をサイドテーブルに添えた「一枚板テーブル付ソファ」

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余談ですが、私が最初に買ったソファはハイバックでした。お店で座ってみた感じがとても安心感があったのと、首までしっかり支えてくれてこんなにくつろげるんだ!まるで新幹線のシートみたい! と感動したのを覚えています。

ただ、子どもが生まれてしばらくしてロータイプに買い替えました。子どもが何をしているか見えたほうがいいというのと、どっしりしたソファよりもちょこっと座りできる軽快さを優先したくなったからです。

生活スタイルの変化によって、必要なものって変わってきたりもします。大きな買い物ではありますが、柔軟に構えておくのがいいかもしれませんね。

 

みなさまにとって快適なソファが見つかりますように。

 

【参考】

CONNECT

CONNECT Instagram