ダイニングチェアを選ぶとき、板座と張座で迷う方も多いかもしれませんね。
そもそも板座って何? 張座って?という方もいると思います。板座とは、その名の通り座面が板になっているものを指します。一方、張座は座面に布や皮が張られているものをいいます。
ひと昔前の板座は、どっしりと重厚感があるものが主流でした。重量があるため、4本の脚にキャスターが付いていたり、座面が回転するように回転盤が付けられていたりするものもあったようです。
その重さゆえ、敬遠されがちだった板座のダイニングチェアですが、最近になって人気が高まっています。
無骨なイメージからスタイリッシュなデザインへ
理由のひとつとして、スタイリッシュなデザインが可能になったことが挙げられます。
重厚でちょっと無骨なイメージだった板座の椅子は、木工技術の発達により、ほっそりとした脚でスタイリッシュなデザインが可能になりました。
長時間座っていても痛くならないように、座面にざぐりが施されているものもあります。ざぐりとは、安定感を増すためにほどこされる加工のこと。板座のチェアの場合、座面を彫り込んでお尻にフィットするように加工されているものをいいます。お尻の収まりがいいのですべりにくく、疲れにくいというのがメリットです。
木材の温もりが感じられ、座面の張り替えも不要
もうひとつの人気の理由は、メンテナンスが楽だという点です。
飲み物や食べ物をこぼしたとき、さっと拭けばいいだけというのは楽ですよね。
小さなお子さんやペットがいるご家庭の場合、汚れは特に気になりますよね。ペットの爪跡も気になるところ。
板座なら、シミや汚れはサンドペーパーで磨いてあげれば、風合いはそのままでずっと使い続けることができます。
また、布や皮が張られている張座の場合、劣化したら張り替えが必要となりますが、板座はそのままずっと使い続けられるという点も、選ばれている理由のひとつといえます。
意外とお尻って汗ばむもの。
布張りの場合、布に汗が染み込んでしまわないか心配という人は板座を試してみるのがいいかもしれませんね。
使えば使うほど味わいが出る
一枚板のテーブルと同様、使えば使うほど風合いが増し、味わい深くなるのも板座チェアの魅力です。
お気に入りの木材を選んで、10年、20年と使い込んでいくうちに自分だけの一脚になるという過程も味わえます。
夏はひんやりとして気持ちがいいというのも板座のメリット。冬はそのままでは冷たいという場合は、クッションや座布団を置くなど工夫している人も多いようです。
四季を通して木材の心地よさを感じられるのはいいですよね。
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「座る」という行為は、私たちにとってはリラックスするための動作。
座面の材質に加え、高さや奥行、肘掛けの有無、空間との間合いも含めて、気持ちが安らぐものを選んでください。
【取材】
CONNECT:高橋美紀
【参考】
CONNECT webshop
https://item.rakuten.co.jp/mizunokagu2/c/0000000169/