根強い人気を誇る天然木の一枚板テーブル。そのなかで「耳付き」というものがありますが、「耳」とはいったい何なのか。
みなさんはご存知ですか?
希少価値の高い「耳付き」
一枚板の耳とは、木のなかでも表皮に近い部分のことをいいます。一般的なテーブルの場合、心材といわれる丸太の中心部を使いますが、表皮を剥いだ外側に近い部分をあえて残したものが「耳付き」という材になります。
樹皮に近い部分になるため、凸凹がありますが自然そのままの形のため、同じものは2つとない希少なもの。木が持っていた曲線や表情が感じられるため、テーブルの存在感も際立ちます。

耳を残す作業はとても難易度が高い工程のひとつ。まず、木の形は1本1本違いますよね。表皮に近い部分となると、さらに形が不規則。そのため、板全体の厚みやバランスを保ちながら削ることが難しいのです。美しいラインが失われないよう、ギリギリのところを責める必要があるんです。

また、耳の部分は繊維が細かく水分を多く含んでいます。乾燥させる過程で割れや反りがおきやすい場所ということも、作業を難しくしている理由です。見た目のラインを美しく整えるだけでなく、手触りよく仕上げるためには職人の感覚が必要とされます。
木の状態を見極め、自然の風合いを残しつつ美しく仕上げるという職人技の結晶が「耳付き」テーブルの魅力に直結しているのです。
「耳付き」テーブルの種類
こうした「耳付き」のテーブルには、さまざまな種類があります。そのなかから代表的なものを紹介してみようと思います。
◆ウォールナット
・色味:深いブラウン
・特徴:高級感がありクラシカルな印象
・コーディネート:モダン系やヴィンテージ系などに人気

◆ブラックチェリー
・色味:淡いピンクブラウン
・特徴:木肌が柔らかく滑らか。上品な印象
・コーディネート:ナチュラル系に人気

◆楡(エルム)
・色味:淡い黄褐色
・特徴:適度な硬さとしなやかさを併せ持つ。木目がはっきりとしていて引き締まった印象
・コーディネート:和モダンやナチュラル系に人気

ほかにも、メープルや欅、栃なども耳付テーブルの人気樹種となっています。
インテリアとの相性は?
存在感のあるテーブルだけに、インテリアとの相性は慎重に選びたいところ。
インテリアとの相性からまとめてみると
◆北欧・ナチュラル系→オーク、メープル、ニレ
◆モダン、クラシカル→ウォールナット、ブラックチェリー
◆和モダン→楡、欅、栃
といった感じでしょうか。

木がもっている自然の温もりや香りをひと際感じられるのが「耳付き」のテーブル。サイズや厚みなどをオーダーできるものもあるので、家族構成や空間に合わせて、唯一無二のお気に入りを見つけてみませんか。

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