子どもと林業体験「コダマフォレストキャラバン」始まります!

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■森林を守るための間伐を体験

先日開催された森林体験イベント「コダマフォレストキャラバン」。岐阜県加茂郡にある東白川村の立派なヒノキやスギが並ぶ森の一角で、生まれて初めての間伐体験をしてきました!

間伐とは、過密にならないように森の木を間引くこと。今回は、直径10センチほどに育ったヒノキを、子どもを含めた参加者全員で伐っていきます。

まずは、フォレストキャラバン隊長が木の倒れる方向を見定めて幹に切り口“受け口”を作ります。そして、“受け口”の反対側から参加者が交代で刃を入れていきます。

細い木ながら、作業をしてみるといつ倒れるのかわからないので、なかなかエキサイティング! 「わ~!倒れるよ~!」と口々にはしゃぎ、倒れた瞬間には拍手が起こりました。

伐ったばかりの木は、イキイキとしていて瑞々しいことに驚き! 地中の水を吸い上げて成長しているんだな~と(当たり前のことですが…)しみじみ。あたり一面に漂う香りと、太陽に照らされてピンクに透き通るヒノキに感動したのでした。

間伐した木材はみんなで輪切りにして持ち帰ります。記念にそのまま置いておくもよし、加工して何かを作るのもいいですよね。

 

■間伐材を使った工作体験で森と遊ぶ

「コダマフォレストキャラバン」の最後のプログラムではヒノキの間伐材を使った工作に挑戦!あらかじめ用意された木材を、スマホスタンドやペン立て、小物入れに仕上げていきます。

ドリルを使ってペンを立てるための穴を開けたり、サンドペーパーで表面を磨き揚げたり、みんな思い思いの作品に仕上げるため、真剣な表情。口数が少なくなり(笑)、みんな黙々と作業に没頭していました。

表面がゴツゴツしていたり、穴が開いていたり、木目がそれぞれに違ったりと、木にも個性があります。手でふれることで木温かみを感じられて充実した時間を過ごせた気がします。

 

■未来のために知っておこう。間伐の基礎知識

間伐とは、森を健全に守るために必要な作業。実は私たちの生活にも密接に関わっているんです。一番わかりやすいのは土砂災害でしょうか。

間伐しないと森はどうなるのか—。密集した木はしっかりとした根を張ることができずに痩せていきます。生い茂った木のせいで、太陽の光が地面に届かず、地面にはえるシダなどの草木も根を張ることができません。そのため、土も痩せていきます。こうなると、表面の土が流出しやすくなり、水を貯えるという森林の機能が失われていきます。そして大雨が降ったとき、一気に斜面ごと崩れてしまうのです。

林野庁HPより

 

最近では、異常気象が頻発していて各地で大雨の被害も発生しています。林業の衰退とともに森の手入れが行き届かず、適切な間伐がされていないというのが大きな原因とされています。

でも、根本は私たちの無関心によるものなのかもしれないな~と思ったりもします。

森林大国とよばれる日本。たくさんの森の恵みにあやかって生活しています。山の近くに暮らす人だけでなく、都会で暮らす人たちも、みんなで森を健康に保つためにできることをしていきたいですよね。森の未来は私たちの未来。間伐体験やワークショップを通して、少しでも多くの人が森を身近に感じることができたらいいなと思いました。

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子どもと森林体験ができる「コダマフォレストキャラバン」は2025年3月より始動します。親子で参加して森のこと、暮らしのこと、楽しく体験できる日帰りイベント。おいしい山の幸も堪能できます! 次回は「食」のこともレポートしてみようかかなと思っています。

興味がわいてきた!という方は下記のバナーよりチェックしてみてくださいね!

 

【参考】

林野庁HP

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/suisin/kanbatu.html

 

コダマフォレストキャラバン2025開催決定!

 

Matsuoライタープロフィール
古道具や古着、古民家など“お古”に惹かれるライター。雑誌、webを中心にまちづくり、ものづくり、グルメ、音楽、著名人インタビューなど多ジャンルの取材・執筆を手がけています。生活者の視点で、身の回りの“木”に関する話題をお届けしていきます。

水野 照久監修者
名古屋で創業60年を迎える家具店の代表。2代目代表として約30年「家具は人をシアワセにする」を理念として、木を素材としたいくつかのブランドをプロデュースし、新しいモノづくりにデザイナーと作り手と取り組む。