開館以来気になっていたけれど、なかなか行けなかった場所へ、遂に足を踏み入れることができました!
岐阜県にある岐阜市中央図書館です。 2015年の開館以降、地域住民だけでなく建築愛好家たちの間で愛されてきた図書館。何が素敵かというと、天井にはりめぐらされた木組みのラティスです。
岐阜の銘木「東濃ひのき」を使用したラティスは、デザインとしての役割だけでなく、構造材としての機能をもち、建物を支えています。
緩やかに曲線を描く天井。晴れた日にはその隙間から日差しが差し込んで、図書館とは思えない開放的な空間が広がります。
ラティスの合間、あちらこちらに天井から吊り下がっている(ように見える)のは「グローブ」と呼ばれるもの。グローブの上部にある窓からは、自然の風が入ってくる仕組み。太陽の光をやわらげる効果と、図書館内の空気の循環をする役目を担っているそうです。
本棚も目線より低く作られていて、開放的な空間。館内にはスタバやコンビニも併設されていて、指定エリアで飲食ができるのも普通の図書館とは違うな~と感じました。
ほんのり木の香りもしていて、開放的な気分で過ごせます。
こうした木を使った公共施設、最近とても増えてきているな、と感じます。市役所の庁舎、学校、病院、駅、ちょっと調べるだけでもたくさん出てきます。
木材の積極的な利用をはかる「公共建築物木材利用等促進法」が施行されたのが平成22年(2010年)。公共建築物の木造率は、制定時の8.3%から、令和元年(2019年)には13.8%に上昇しているといいます(※)
※林野庁HPによる
https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/koukyou/
以前のブログでも紹介したとおり、木の香りにはフィトンチッドという成分が含まれています。消臭、脱臭効果など空気を浄化する作用や、リラクゼーション効果があることも証明済み。木をふんだんに使った場所では、脳もリラックスできるのだそう。
こんな癒しのスポット、どんどん増えるといいなと思います。みなさんも、探してみてくださいね。(ま)