大事なのは「どこで何をするか」 テーブルの高さについての豆知識

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みなさんはどんな基準でテーブルを選びますか。
デザインはもちろん、材質、機能など、選ぶ基準は人それぞれですよね。

テーブル選びにおいて重要なポイントは、「どこで何をするか」をイメージすること。目的をはっきりさせておけば、失敗する確率はぐっと減ります。

例えば、
・ダイニングで食事をする
・リビングでくつろぐ
・ワークスペースで仕事をする

生活のなかでテーブルを使うシーンは、大きく分けるとこんな感じでしょうか。

食事をとるためのダイニングテーブルの標準的な高さは70cm前後。リビングダイニング(テーブルとソファタイプの組み合わせ)の場合は、65cmの高さが一般的です。対して、リビング向けのテーブルは高さ40cm前後と低いものが多いですね。

実は、視点が低いほど人はリラックスした状態になるんです。立っている時より座っているときの方が体もリラックスしていますよね。寝転がっている時なんかは、リラックス度マックスです(笑)。なので、リビングには低めのテーブルが選ばれているんですね。

一方、デスクワークに最適なテーブルの高さは60cm~70cmといわれています。テーブルに腕を置いて肘を90度の角度にしたとき、肩が上がらない程度の高さがベストです。もしダイニングテーブルで仕事などをする場合には、高さ調節ができるワーキングチェアやクッションなどを使って調整したほうが、快適性は上がりそうですね。

快適性とは、テーブルと椅子の高さに大きく左右されます。ここで大切になってくるのが「差尺」と呼ばれる高さの基準。次回は、「差尺」についてご紹介してみようかなと思っています。ではまた。(ま)

Matsuoライタープロフィール
古道具や古着、古民家など“お古”に惹かれるライター。雑誌、webを中心にまちづくり、ものづくり、グルメ、音楽、著名人インタビューなど多ジャンルの取材・執筆を手がけています。生活者の視点で、身の回りの“木”に関する話題をお届けしていきます。

水野 照久監修者
名古屋で創業60年を迎える家具店の代表。2代目代表として約30年「家具は人をシアワセにする」を理念として、木を素材としたいくつかのブランドをプロデュースし、新しいモノづくりにデザイナーと作り手と取り組む。