マクドナルドのスプーンが木製に! 国産木材を使用した店舗づくりにも注目

投稿日カテゴリーALL BLOGBREAK OUT

朝食は朝マック! 週末は子どもとハッピーセット!
時間がない日のランチ、ちょっとした おやつなど、さまざまな場面で活躍してくれるマクドナルド。私もよく利用していますが、先日ストローが紙製に変わったことに気づきました。

日本マクドナルドでは、環境のためはもちろんおいしさや安全性、使いやすさを考慮しながらプラスチックに変わる紙製のストローや木製のスプーン・フォーク・ナイフ・マドラーを開発。2022年10月から全国約2900店舗のマクドナルドで導入しました。紙製・木製に切り替えることにより、なんと年間約900トンのプラスチックごみの削減になるそうです。

マクドナルドのレシートの裏にもメッセージが書かれています

 

今後も、「2025年末までに、すべてのお客様提供用パッケージ類を、再生可能な素材、リサイクル素材、または認証された素材に変更する」(※1、2)という公約を掲げ、環境に配慮した取り組みを進めていく方針とのこと。

 

そんなマクドナルドですが、実は木造の店舗が増えているのを知っていますか?

日本マクドナルドは2019年に、新規出店や改装、建て替えの際の外装や軸組に国産木材を積極的に使用していくことを発表しています。

同年の12月にリニューアルオープンした京都五条桂店を筆頭に、2021年6月末時点で木造店舗数は15、外装や内装に木材を使用している店舗は49にのぼります(※3)。

あのマクドナルドがなぜ国産木材を使用していくことにしたのか。実は林野庁が推進する「ウッド・チェンジ・プロジェクト」に賛同してのこと。

これまでキトヒトでも取り上げてきた日本の森林問題。森林を守るため、建物を木造・木質化する、暮らしに国産木材を取り入れるなどのアクションを通じ、日本の林業の活性化を目指すのが「ウッド・チェンジ・プロジェクト」です。

林野庁ホームページより

日本の森林の約4割は人が育てた人工林。木を「伐って、使って、植えて、育てる」というサイクルが成り立ってはじめて森がいきていけるのです。主伐期を迎えた木を適切に伐って使うことは、日本の森にとって大切なこと。マクドナルドもこの取り組みに賛同して木造店舗の建築に取り組んでいる、というわけです。「ウッド・チェンジ・プロジェクト」については、もう少し詳しくふれてみたいので、また後日ご紹介しますね。

今や多くの企業が取り組んでいるSDGs。紙や木製化、木造化は今後も進んでいきそうです。私たちも暮らしの中で見直せるものがないか、考えて取り組んでいきたいですね。(ま)

 

<参考>

(※1)

https://www.mcdonalds.co.jp/company/news/2022/1004a/

(※2)子ども用ストローやマックシェイク用のストローなど一部メニューはプラスチック製で提供

 

(※3)WOOD CHANGEコラム2021vol.2より

https://event.rakuten.co.jp/area/japan/woodchange/columns2021/column_2/

 

Matsuoライタープロフィール
古道具や古着、古民家など“お古”に惹かれるライター。雑誌、webを中心にまちづくり、ものづくり、グルメ、音楽、著名人インタビューなど多ジャンルの取材・執筆を手がけています。生活者の視点で、身の回りの“木”に関する話題をお届けしていきます。

水野 照久監修者
名古屋で創業60年を迎える家具店の代表。2代目代表として約30年「家具は人をシアワセにする」を理念として、木を素材としたいくつかのブランドをプロデュースし、新しいモノづくりにデザイナーと作り手と取り組む。