子どもの姿勢を守るアップライトチェア。S字キープで集中力アップ!

投稿日カテゴリーALL BLOGテーブルと椅子

机に向かっている子どもの姿勢、なんとなく気になりませんか?

背中が丸まっていたり、首が前に出ていたり、足がブラブラしていたり。

立っている姿が一番自然といわれる人間の体にとって、『座る』という行為は、思っている以上に負荷がかかっているようです。少しでも楽な座り方で、体に負荷がかからないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは、背骨に注目!

人間は重い頭を載せるために背骨はS字になっています。S字の真上に頭がのっている状態が理想的。ですが、最近は、背中が丸まって背骨がCの字になっている人が増えているといわれています。これは子どもも大人もいえること。姿勢が崩れてしまっているんですね。

Cの字では、思い頭を支えきれずに、首に負担がかかります。結果として、頭痛や肩こり、腰痛などを引き起こす原因にも。

人間の体の構造的には背骨をS字に保つのがベストなんですね。

 

 

座っているときも同じ。

C字だと、背骨が曲がり、おなかが圧迫され、骨盤の歪みにもつながります。こんな姿勢では呼吸が浅くなり、脳の動きにも影響が出るともいわれています。

S字の姿勢で座るのは、思っている以上に大事なことなのですね。

 

前置きが長くなりましたが、今回はアップライトチェアについて紹介してみたいと思います。

正しい姿勢をサポートしてくれるアップライトチェア。たくさん販売されていますが、今回は1948年から木製椅子製作を続ける「トヨモク」のアップライトチェアを参考にさせていただきました。

 

写真提供:トヨモク

 

まず特徴的なのは。背もたれの曲面。背もたれが体に合わないと、上半身がこわばって疲れてしまいます。S字を保つため、背もたれを広く、背中全体を支えるカーブで設計されているのがポイントです。

 

 

①背骨をS字カーブへと導くタテの曲面
②背骨を休められるヨコの広い曲面
③骨盤を支える、もうひとつのヨコ曲面
(写真提供:トヨモク)

 

次に特徴的なのは、高さ調節機能です。

多くの場合、テーブルの高さは変えられませんよね。テーブルに対して椅子の座面が高すぎると前かがみになり首が前に出て、姿勢が崩れます。逆に座面が低すぎればコシに負担がかかり腰痛を引き起こします。

簡単に座面と足台の高さを変えられるアップライトチェアなら、テーブルとの差尺を調節し身体への負担を軽減、子どもの姿勢を守ることができます。

また、トヨモクのアップライトの場合、テーブル高67cm~73cmに対応するスタンダートタイプと、テーブル高60cm~66cmに対応するロータイプが用意されているので、手持ちのテーブルに合わせられる点もメリットといえそうです。

材質はブナ合板、ブナ天然木を使用。ウォールナット色は各パーツの表面にウォールナットの突板(天然木を薄くスライスした板材)を貼っています。
(写真提供:トヨモク )

 

お座りができるようになった生後7ヶ月くらいの赤ちゃんはベビーシートを併用して使います。大人になっても使えるようにと、18年間の保証がついているのも嬉しいですね。

 

写真提供:トヨモク

 

姿勢の崩れは、近年大きな問題になってきています。いい椅子は集中力を高めてくれるもの。学校、家庭、以外と座っている時間って長いから、サポートできるアイテムで、子どもの姿勢を守りたいですね。(ま)

 

 

【参考】

日本医師会

https://www.chiba.med.or.jp/general/millennium/pdf/millennium64_5.pdf

 

豊橋木工株式会社

https://toyomoku.co.jp/

 

Matsuoライタープロフィール
古道具や古着、古民家など“お古”に惹かれるライター。雑誌、webを中心にまちづくり、ものづくり、グルメ、音楽、著名人インタビューなど多ジャンルの取材・執筆を手がけています。生活者の視点で、身の回りの“木”に関する話題をお届けしていきます。

水野 照久監修者
名古屋で創業60年を迎える家具店の代表。2代目代表として約30年「家具は人をシアワセにする」を理念として、木を素材としたいくつかのブランドをプロデュースし、新しいモノづくりにデザイナーと作り手と取り組む。