突然ですが私、ギターを弾きながら歌を歌ったりするのが好きです。今、相棒にしているアコースティックギターは5年くらい前に奮発して買った大事な1本ですが、最近そのブランドのギターが一気に値上がりしていて驚きました。
私が買ったときよりも4万円ほど高くなっている!! しかもそのブランドだけではなく、名だたるギターブランドがどんどん価格変更されているではありませんか!!
その背景には何があるのか―。
ギターに限らずピアノなどの生楽器は木でできています。原材料となる木の値段が高騰していることが一番の要因でした。
「ウッドショック」、みなさんも聞いたことありますよね。ニュースでもたびたび取り上げられていますし、身近なところでは住宅建材や家具なども、そのあおりを受けています。
「かつてこんなに高騰したことはない」とメディアでも騒がれているほどの価格。数年前はたたき売り状態だった2級、3級品のベニヤですら高額になり、アメリカではなんと2ヶ月で5倍にまで急騰してしまった木材もあるとか。
▲「令和3年度森林・林業白書」より
価格高騰の理由としては、新型コロナウイルスが大きく影響しています。アメリカでは2020年5月以降、在宅勤務の増加などにより住宅着工数が急増。翌年の製材価格は過去最高を記録したのだとか。さらに、コンテナの海上輸送費も急上昇したことも含め、輸入材に頼っていた日本にとっては大打撃ですよね。
ウッドショックによって海外からの供給が滞ると、「じゃあ国産材を使おう!」という動きになるわけですが、需要と供給を安定させるにはあまりにも時間が足りなかったということのようです。
マイホームを建てる、増築する、DIYをする、家具を買う―。ウッドショックは私たちの暮らしにダイレクトに響く問題です。コロナもウッドショックもいつ終息するのか見通しがたたないのが厄介なところ。
もっと詳しく知りたいという方は、こちらをチェックしてみてください。ちょうど、林野庁から2022年5月31日に「令和3年度森林・林業白書」が発表となりました。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/r3hakusyo/attach/pdf/gaiyou-8.pdf
ウッドショックは木材を扱うさまざまな業界に影響を及ぼしています。みなさんの周りはいかがですか?(ま)