紅葉といえば楓(カエデ)。“木の真珠”と呼ばれるカエデのこと

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すっかり秋の深まりを感じるようになったこのごろ。秋といえば、楽しみなのが紅葉です。

紅葉の代表格で思い浮かべるのはモミジとカエデ。似たような樹木ですが、違いって何?と思われる方もいらっしゃると思います。

実は両者に違いはありません。植物学的にはモミジもカエデもムクロジ科カエデ属。真っ赤に色づくイロハモミジも植物学的にいえば「カエデ」と呼ぶほうが正しいというわけです。

現在、日本に自生しているカエデは26種類ほど。庭木としても人気が高く、私たちの目を楽しませてくれます。そんなカエデですが、観賞用としてだけでなく、家具にも使用され身近な樹木として親しまれています。

主にダイニングテーブルやイスとして使われることが多く、頑丈で重厚感があるのが特徴。スベスベしていて色白、艶やかな光沢をもつカエデは、“木の真珠”とも呼ばれているそうです。(私のお肌もこんな感じだったらいいのに…笑)

手触りは滑らかで、緻密な木目には透明感があるのでナチュラルなインテリアにしたい方にはおすすめの木材。癖のない色なのでほかの樹種や異素材とも組み合わせがしやすく、オールラウンダーな木材といえそうです。

ボーリング場やダンスフロアにも使用されるほど頑丈で、傷がつきにくいのも特徴。小さなお子さんがいる家庭やペットがいても、気にすることなく使えそうですよね。

経年変化により、少しずつ飴色になっていくのも魅力。より深みを増していく過程も含めて楽しめる木材です。

まれにバーズアイ(鳥眼杢目)とよばれる模様が浮き出ているものがあります。これらは希少価値があるため高額で取引されているようです。照明にも映える斑紋、ちょっと興味がわきますよね。

バーズアイ

 

ちなみに、カエデを英語にすると「メープル」。メープル材と同じなの?と思う方もいるかもしれませんが、厳密にいうと違います。

建築や家具業界では、国産のものは「カエデ」、外国産の輸入材を「メープル」と呼んで区別しています。メープルで連想するのがカナダですが、カナダのメープル材は「サトウカエデ」という樹種で、メープルシロップが採取できる木です。加工している時は甘い香りがするそうですよ。

日本ではカエデのほかにも様々な樹木が紅葉しています。ケヤキ、ナラ、サクラ、ニレ、タモなども紅葉するんですって。色づく樹種が多いため、日本は他国と比べても紅葉が綺麗だといわれています。赤や黄色に色づく景色を眺めながら、深まる秋を感じてみたいものですね。(ま)

 

 

 

【シリーズ木育】岐阜県美濃市「morinos」で森とたわむれる ~建物編~

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岐阜県美濃市にある森林総合教育センター「morinos」。前回の「morinos ~遊び編~」に続き、今回は~建物編~をお送りします。

注目したいのは、「morinos」の入り口となっている建物についてです。

日本の森林文化と岐阜県が誇る木材加工の最先端技術を凝縮したこだわりの建築物がこちら。

▲ドイツの「ハウス・デス・ヴァルデス(森の家)」に着想を得た「morinos」。V字に組み上げられた柱は、ドイツ語で森を表すWald(ヴァルト)の「W」にも見えます

 

意匠原案は、日本を代表する建築家・隈研吾氏。使っているのはすべて岐阜県産の木材です。建築の計画案は「morinos」がある岐阜県立森林文化アカデミーの木造建築専攻の学生たちが、1週間のワークショップを経て作成。最終日に、隈研吾氏を招いて講評会を行い、隈氏の提案を元に学生が基本設計案を作り上げました。

▲木を贅沢に使った空間。経年とともに増す風合いも味わい深い

切り出した桧の丸太をV字にデザインした「V柱」は、遠くから見ても印象的です。樹齢100年を超える大木を敷地内の演習林から切り出して成型、組み立てと複雑な作業を伴って完成されたもので、令和2(2020)年度木材利用優良施設コンクールにおいて、「林野庁長官賞」を受賞しています。

室内におかれた家具は、ミズナラとコナラでつくられたカウンターチェアや、さまざまな樹種を使った「みみ付きデスク」と「工作椅子」が設置されています。県内産の6種類の木材でできた机と椅子は、天板の厚みや幅が同じでも持ち上げた時の重みが違います。針葉樹と広葉樹、木材による違いを体感として感じることができるのは貴重な経験ですよね。

▲「みみつきデスク」。県内産の6種類の樹木でつくられた机。針葉樹、広葉樹など樹木の種類によって重さが違うことを体験できます

ソファのある図書スペースには、森をテーマにした絵本や図鑑、資料などがあるので自由研究にも使えそうです。

 

▲館内の図書スペース。絵本や図鑑を見ながらゆったりした時間を過ごすのもいいですね

 

森と暮らす楽しさと森林文化の豊かさを次世代へ伝えていくことを目的とした岐阜県の公共施設「morinos」。森に生えている木が、どんな形で私たちの暮らしに使われているのか、森を体感しながら、木と暮らすことについて考えるきっかけになったらいいなと思います。

子どもキャンプやプレーパーク、大人向けのカルチャー講座や生木を使った木工、薪割り、馬搬など、イベントや講座・研修なども実施しているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。(ま)

 

morinos 

◆YouTube「morinosチャンネル」 

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【シリーズ木育】岐阜県美濃市「morinos」で森とたわむれる ~遊び編~

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夏休み、終わってしまいましたね~。

でもまだまだ遊び足りないというキッズたち、思いきり森と戯れてみるのはいかがでしょうか。

今回紹介するのは岐阜県美濃市にある「morinos(モリノス)」です。

▲「morinos」は、自由に遊べるみんなの“森の巣”

「monoris」とは、岐阜県立森林文化アカデミー内にある森林総合教育センターの愛称で、みんなが自然のなかで自由に遊べる公共施設。予約不要、入場無料&駐車場無料で森を楽しめる場所です。

「morinos」の隣には森につながる「morinosひろば」もあります。土の塊や砂利、石ころ、木材など、そこにあるものを使って自由に遊べる空地のような場所。子どもたちがのびのびと遊んでいます。

ひろば内には雨水ポンプやインディアンのテント・ティピィがあって、子どもも大人も自由に遊ぶことができますよ。

ノコギリやトンカチを使った自由な工作、穴掘りや山登り、どろんこ遊びができるのも魅力のひとつです。

森を楽しむプログラムも実施。「スプーンづくり」や「猟師と行く動物さがし」、「ナイフ教室」や「たき火講座」のほか、星空を見上げながらピアノ演奏を聞いたり、森で音楽を奏でたりと、多彩なイベントが開催されています。

イベントには当日飛び込みで参加できるものもあれば、要予約のものもあるのでホームページなどで確認してみてください。

 

▲無料の「森を楽しむレンタルセット」を使ってバードウォッチングや昆虫採集ができます。ほかにもハンモックや野菜茶セットなど、森を楽しむいろいろなセットが用意されています

「morinos」では、トライ&エラーしながら試行錯誤する、その工程も含めた体験を重視しています。子どもがノコギリやナイフを使うのは心配という親御さんもいるかと思います。でも。失敗すること、ケガをすることも経験として大事なこと。自由な発想で自分の手で作って遊ぶ工作体験に挑戦させてみてはいかがでしょうか。

大人も子どもと一緒になってどろんこ遊びができる、“森のアソビバ”へ、ぜひ出かけてみてください。

次回は「morinos」の[建物編]をお伝えします!(ま)

morinos 

◆YouTube「morinosチャンネル」 

 

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馬籠散策で出会った木曽五木の「ひのきぼんぼん」の話

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石畳が敷かれた風情あふれる岐阜県中津川市の宿場町・馬籠宿。歴史あふれる街並みは観光客で常に賑わいを見せています。

馬籠宿といえば文豪・島崎藤村の生誕地としても有名なまち。馬籠には藤村の生家・旧宅跡が「本陣」として残されています。この「島崎藤村宅(馬籠宿本陣)跡」は、日本遺産「木曽路はすべて山の中~山と守り 山に生きる~」の構成文化財に指定されているんです。といっても、「それなに?」という方も多いかもしれませんね。

まず「日本遺産」とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するもの。その1つのストーリーが、先述した「木曽路はすべて山の中…」ということなんです。

▲「藤村記念館」

京都から続くこの旧街道は馬籠宿の先では「木曽路」と呼ばれる江戸時代の情景を残す険しい80㎞ほどの区間に入り、その先もさらに延びて東京に続いているそう。石畳の坂道はノスタルジックで、当時の趣を残す古民家や脇を流れるせせらぎ、水車をみやりながらの散策はとても楽しいものです。

が、なにせ日ごろの運動不足のせいで、途中で息切れが…。「もう無理、休憩!」と入ったカフェでひと休み。シックな古民家の佇まいの中でいただくコーヒーは格別でした。店内には民芸品も飾られています。木曽五木でできた曲げ物や漆器などが並べられていて、休憩しながらショッピングも楽しんだのでした。

数々のお土産物店を物色して一番印象に残ったのは、ヒノキをカンナで削ったくずをボール状にした「ひのきぼんぼん」。捨てられてしまうカンナ屑を商品化するなんて、素敵ですよね。

▲「ひのきぼんぼん」150円!!

お店の方によると、ヒノキには防虫・防カビ効果があるだけでなく、浴室に飾るとヒノキの香りが充満してヒノキ風呂の気分を味わえるのだとか。

木材の厳しい保護政策がなされていた江戸時代には、「木 (木曽五木) 一本、首一つ」ともいわれるほどの厳しい統制下におかれていた木曽五木。ウッドショック禍の現代においても、木材は貴重な資源です。カンナ屑や木片もアイデア次第でこうして生活に役立てることができるんだな~と、感心しながら馬籠を後にしました。(ま)

▲馬籠本陣資料館の脇にたてられた「木曽五木」の看板にも「木 (木曽五木) 一本、首一つ」の説明が書かれています

 

【シリーズ木育】木にふれて遊ぶ! 森林のまち岐阜県の木育施設「ぎふ木遊館」

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緑あふれるまち岐阜県。

飛騨地方には御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳など、標高3,000mを超える山々がそびえ、美濃地方には木曽川、長良川、揖斐川が流れる自然に囲まれた地域です。土地面積に対する森林面積の割合は高知県の83.8%に次いで81.2%と全国2位! 豊かな水源に囲まれた土地は、スギやヒノキがのびのびと育ち有数の木材生産地となっています。

山と清流、森林にかこまれた岐阜県

 

 

そんな岐阜県にある「ぎふ木遊館」をご存じですか?

県産材で作った10種類の大型遊具や100種類以上の木のおもちゃが並ぶ木育施設です。

樹齢400年のスギの巨木をくりぬいたトンネルがあったり、木の実を転がして音遊びを楽しむ大型版「クーゲルバーン」や、木の滑り台型遊具があったりと、夢中になる遊具がたくさん!

樹齢400年のスギをくりぬいたトンネル

 

2歳未満の子どもと保護者専用の「赤ちゃんひろば」には「木玉プール」が。岐阜県産のヒノキと6種類の広葉樹の木の玉を入れたプールに足を突っ込んだり、体を埋めたりして、全身で木の感触や香りを感じることができますよ。

 

「赤ちゃん広場」の床は厚さ30mmのスギの無垢材。ハイハイする赤ちゃんの手足を優しく刺激します

 

「ぎふ木遊館」のコンセプトは、“はらっぱ”のような場所。

どうやって遊ぶかは自由。子どもならではの柔軟な発想でみずから遊び方を見つけ、考えながらのびのびと遊ぶことを目的としています。

各エリアを行ったり来たりしながら、遊びを通して自然とのつながりを感じられる仕掛けもちりばめられています。

自然の形状を活かした「森のおうち」。ほかにも好奇心と冒険心を刺激する遊具がたくさんあります

 

子どもは大人よりも感覚が敏感。木とのふれあいは子どもの五感に働きかけ、感性豊かな心の発達を促すといわれています。

目で見てふれて、音を聞く―。同じ木なのに色や木目が違っていたり、香りが違ったり。森の中で遊ぶように自然とふれあって豊かな感性を育みたいですね。

☆「ぎふ木遊館」は現在事前予約制です。申込はWebから。詳しくは公式HPをご覧ください。

 

「ぎふ木遊館」gihttps://mokuyukan.pref.gifu.lg.jp/

 

 

 

 

ソロキャン・ゆるキャンの新定番「ウッドトーチ」。希少材をアップサイクルした材木店の注目グッズ

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ウッドトーチとは、簡単に言うと火を起こす丸太のこと。昨今のキャンプブームに乗って注目されているアイテムなのです。フィンランドのかがり火が発祥といわれ、やがてスウェーデンに伝わったことからスウェーデントーチとも呼ばれています。

見た目は、切れ目の入った丸太。木くずや焚き付け用の小枝などをトーチの上部に置いて着火すると、次第に丸太に火が移って燃え続けます。切れ目から空気が流入して、小さな火種でも長く強く燃える仕組みです。

ウッドトーチのいいところは、薪・焚火台・五徳といったさまざまな用途で使えるところ。火をつけたトーチの上に直接、メスティンやスキレットを置いて調理ができるんです。

調理以外にも、ウッドキャンドルとして眺めて楽しむことも。切り込みから炎がゆらゆらとあがっていく様は、SNS映え必至です。

 

そんなウッドトーチ。ネットでも検索すれば大きさや材質の違うものがたくさん出てきますが、今回紹介したいのは、愛知県知多郡の大藤材木店さんがつくるウッドトーチです。明治10年創業の歴史ある材木店の6代目が考案したウッドトーチは、家の柱になるべくして生まれた材木を使っています。

伝統的な日本家屋の床の間などに使用される「磨き丸太」と呼ばれる杉の柱材。先代から受け継いだこの希少材を、現代的に利活用するべくアップサイクルしたのが大藤さんのウッドトーチなのです。

商品ページの説明によると「柱になるためには、寒い冬を過ごして、いらないもの(節)をそぎ落とし、最後には冷たい水で磨かれて『磨き丸太(柱)』となるのです。そんな材は、密度が詰まっているので非常に硬い! 通常針葉樹は薪には向かないといわれていますが、この柱たちは違いますよ!木目が堅く締まっているから火持ちが良いのです」とのこと。

キャンプ場などで販売されている一般的なトーチはサイズが大きいものがほとんどで、点火から約3~4時間ほど燃え続けます。大藤さんのウッドトーチは、直径10cm~15cmのコンパクトなもの。燃焼時間は約1時間程度とのことなので、ソロキャンプにおすすめです。

トーチとしての利用だけでなく、鍋や食材を並べてみたり、切り込みにスマホを差し込んでスマホスタンドにしたりと、日常使いもできる優れもの。スマホを立てて音楽を再生すると、木が共鳴してウッドスピーカーにもなるそうなので、試してみたくなりますね!

もともと京都や奈良の一部の地域のみで生産され、京都府伝統工芸品の指定も受けた立派な木材。エアープランツなどを置く小さな花台にしてみたり、インテリアとしての活用の幅も広がりそう。

使われなくなった希少材をアップサイクルしたウッドトーチは、プレゼントにもぴったり。気になる方はチェックしてみてください。(ま)

写真提供:合資会社大藤材木店 https://daito-wood.jp/

 

 

 

快適なソファの選び方。高さと奥行について

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快適なソファ、といっても人それぞれですよね。

家族構成やそこで何をするのか、どこに置くのかによっても変わってきます。

デザインだけでなく座り心地のよさ=フィット感は、ソファに求められる最も大きな要素。抑えておくべきポイントをまとめてみました。

 

まずはソファの高さについて。座面の高さは座り心地の良さに直結する重要な要素です。

 

◆座面の高いソファ◆

座面が高いソファの場合、立ったり座ったりする動作が楽にできるというのが一番のメリット。座面が低いと立ち上がる時に“どっこいしょ”状態になって、腰に負担がかかりやすいとされています。腰痛の心配がある人や、高齢の家族がいる場合は、床面から30cm~45cmの座面が高めのソファを選ぶのがおすすめです。

ソファで食事をしたり仕事をすることが想定される場合も、座面は高めのものを選ぶのがいいとされています。

 

 

◆座面の低いソファ◆

床面から座面のトップまでの高さが20cm以下と低めのものをフロアソファといいます。

足がなく床に直接座面を置くタイプのソファは、小さな子どもがいたりペットを飼っている家庭におすすめ。落下の心配もなく、安心して使うことができます。また、床に足を投げ出して座ることができるので、よりゆったりとした座り心地を得ることもできます。

テレビを見たり横になったり、リラックスタイムに使用するのであれば低めのソファがいいかもしれませんね。

ローソファの場合、圧迫感がなくお部屋を広く見せてくれるのも特徴です。

 

◆奥行◆

高さのほかにも重要なのが奥行。一般的なソファの奥行はだいたい100cmくらいのものが多いのですが、一般的に座面の高いソファは奥行が浅く、低いソファは奥行が深く設計されています。

ソファとセットでローテーブルを使う場合は、座面が高めで奥行の浅いものを選べば、テーブルに置いたものを取りやすく、使い勝手がよくなります。

冬にコタツと併用したいという場合はローソファをチョイス。足元を暖めながら最高のリラックスタイムが過ごせそうですね。

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ここ数年ですっかり定着した北欧家具ブーム。ソファも、どっしりしたものより、足が華奢ですっきりとしたデザインのものが好まれる傾向にあります。

デザイン性と合わせて、高さや奥行といった機能面もチェックして快適なソファを探してみてください。

次回は座面の素材についてお伝えしようと思います。(ま)

 

 

 

 

 

子ども用の椅子の選び方~幼児編~

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以前ベビーの椅子の選び方についてお話しました。
今回は、ちょっと大きくなった幼児期の椅子選びについてご紹介したいと思います。

幼児期の椅子選びは、ライフスタイルや子どもの成長具合に合わせて選ぶことが重要です。

 

【ライフスタイル】

食事のときに「ちゃんと座って食べなさい!」と注意をしたことがある親御さんはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか? 幼児期は色々なことに興味が向くため、食事に集中できなくなってしまいます。そのため食事中でも席を立ってしまうお子さんがたくさんいるのです。

その場合、ダイニングテーブル用(ハイチェア)を使うことが解決策の1つ。自分の力で椅子を動かすことができないため、“座っている間は食べる時間”と切り替えて食事に向かうことができます。

反対に座卓用(ローチェア)だと幼児期のお子さんは自分で動かすことができます。おままごとやお絵描きなど遊ぶシーンに合わせて好きなように動かせるため、遊びも発展しやすくなります。また、落下の危険はないため安心して使えることも魅力です。

 

【成長具合】

子どもの成長は早いですが、正しい姿勢を身に着けるためにも身長に合わせた椅子選びが大切です。姿勢が崩れることによって食事では食べこぼしが多くなったり、机に向かったときには視力も悪くなったりと姿勢以外にもデメリットが生じてしまいます。実際にお子さんが座った状態で姿勢をチェックしてみましょう。


【チェックポイント】

・ひざが90度に曲がり、足の裏全体が床に着くか

・机に手を置いたときに背筋が伸びるか

この2点に注目してみてください。また、座り心地が悪いと長時間座っていることが難しくなってしまいます。幼児期には、落ち着いて椅子に座る時間を作ることがメリハリを持った生活を送ることに繋がります。座ったときのフィット感は特に大切にしましょう。

もちろんインテリアや机との調和も大切です。天然素材の木材で作られた椅子ならインテリアに馴染みやすいだけではなく、色合いが変わっていく様も楽しむことができます。

お子さんの成長と共に木材の風合いの変化も楽しんでみるのはいかがでしょうか?(ゆ)

夏到来! 憧れの西海岸インテリアを取り入れよう

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ロン・ハーマンに代表される開放感のある西海岸のインテリア、今注目を集めていますよね。海や太陽をイメージしたリラックス感あふれるコーディネートはぜひとも真似したいもの。西海岸インテリアは、自然素材を大切にする日本人の生活スタイルにもマッチしていることも、人気の理由です。天然木との相性も抜群なので、今あるインテリアを工夫して、夏は西海岸風に模様替えするのもいいかもしれませんね。

西海岸インテリアの特徴はなんといっても白×ブルーの爽やかカラー。ターコイズ、インディゴ、デニムブルーといった青のグラデーションをうまく取り入れることで、お部屋が一気に夏色に!
クッションカバーやソファに白やブルーの布をかけてみるのは手軽でおすすめです。ブルーは特に木材との相性がいいので、木製テーブルのワンポイントとしてブルーのアイテムを置いてみるのもいいかも。

大き目の葉をもつ観葉植物を置いて、ビーチ感を出すのもおしゃれ。マクラメで観葉植物を吊りさげるのも挑戦してみたいですね。

あとは、ラグ!

ストライプや幾何学模様のラグを取り入れたら、それだけで気分は西海岸!手軽に取り入れられるのでぜひ挑戦してみてください。

これから家具を買い揃える場合は、ロータイプのものを選ぶのが◎。部屋が広く見えるので開放感がプラスされます。より完成度の高いコーディネートを目指すなら、内装にもこだわりたいところ。白い壁の場合、一部にブルーのインテリアクロスなどを貼って海っぽい演出を楽しんでみるのはいかがでしょう。ちなみに、ブルーは「後退色」。視覚的に実際の距離よりも遠くにあるように感じる色なので、壁の一部にアクセントとして使うだけでも空間を広く見せる効果もあるんですよ。

小物や小さめの家具をシャビ―な色味でペイントしてみたり、海辺を思わせる絵や写真を飾ってみたりと、楽しみ方は自由自在!
ビーチハウスのようなイメージでお部屋を夏っぽく模様替えしてみてはいかがでしょうか。

そうそう、ロン・ハーマンのブランドカラーがなぜブルーなのか。オフィシャルHPのジャーナルに「Truth of Blue」というタイトルで載っています。興味がある人はのぞいてみてください。(ま)

 

部屋の印象は木材で決まる!?「世界三大銘木」とは

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部屋の印象を左右するのが家具。どんな色味の素材を組み合わせるかで、だいぶ変わってきますよね。家具に使用される木材のなかでも「世界三大銘木」とよばれるものがあります。聞いたことはあるけど、どういった性質なのか知らないという人も多いのでは? それぞれの特徴について紹介するので、参考にしてみてください。

■マホガニー

 古くは宮殿の装飾などにも使用された木材。原産国は西インド諸島で、現在は植林により中南米にも広く分布しています。

深みのある色と高級感のある縞目模様が特徴で、加工のしやすさから、フローリングや建材、家具以外にギターなどの楽器にも使用される木材です。

キューバンマホガニー、ホンジュラスマホガニー、メキシコマホガニーといった種類がありますが、最近ではワシントン条約によって天然木の取引が制限され、希少材となりつつあります。経年変化により、深みが増していくのも魅力となっています。

 

■ウォールナット

クルミ化の植物で、主にアメリカ東部やカナダに広く分布しています。現在世界で流通しているのはブラックウォールナットやアメリカンウォールナットと呼ばれるもの。適度な油分を含んでいるため、艶があり、重厚感のある落ち着いた色と美しい木肌をもつことから、西洋では“富の象徴”とされていたこともあるほどの高級木材です。

耐久性に優れているためキズやへこみになりにくく、小さな子どもやペットがいる家には向いている木材といえそうです。お部屋にヴィンテージ感を出したい時におすすめ。

 

 

■チーク

▲チーク材を使ったヘリンボーン柄のフローリング

最近人気のヴィンテージ北欧家具によく使用される木材です。ミャンマーやインドネシアなどに分布し、東南アジアやインドでは宮殿や寺院などに古くからチーク材が使用されてきました。チーク材の油分に含まれるテクトキノンという成分には腐食や虫を防ぐ効果があるため、腐りにくいのが最大の特徴。あの豪華客船「クイーンエリザベスⅡ世号」の内装やデッキにも使用されていたことでも知られています。

伐採したばかりのものは水分を多く含み、家具には不向きとされていますが、十分に乾燥したものは安定性と耐久性が高まるため、チーク材は古いほうが価値があるとされています。

木目の美しさや反り・割れに強いことからフローリングにも向いています。色むらのある材を使って、ヘリンボーン柄に仕上げるのも個性が際立ちます。

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デザインや色も大事ですが、木材の特徴を知ることで家具選びはもっと楽しくなるはず。ヴィンテージ感、北欧スタイル、古民家レトロ、ナチュラルなど、好みのテイストと経年変化も視野に入れて、木材から家具を選んでみてはいかがでしょうか。

ちなみに、私が使っているアコースティックギターはマホガニー。年を重ねるごとに色合いだけでなく音も深みを増していくんです。木って奥が深いですね。(ま)